私は高校入学時から、大学に行きたいと思っていましたが、
両親から家庭の事情で塾には通わせられないと言われていました。
だからと言って、独学で一般受験をして大学に合格できるだけの能力が
自分にあるとは思っていませんでした。
なので、私は1年生の前期の成績表を見たある日
戦略的に「好きな勉強しか頑張らない」ことに決めました。
データから見えたみんなの弱点
私の通っていた埼玉県の公立高校は特に英語に力を入れている学校で、
県内でも英語の得意な子が集まっていました。
中学時代英語はそれなりでしたが、
1年生の前期の成績は校内で埋もれてしまいました。
皆英語ができるのでテストが難しいんです!!
こりゃまずいな~
と思ったのですが、数学のテストがすごく簡単で大して頑張っていないのに高成績が取れました。
私の学校は英語が得意で数学が苦手な子ばかりが集まった学校だったのです。
私は中学の頃得意科目のないタイプでした。
逆に言えば不得意科目もありませんでした。
いつも模試では英数国の成績のグラフが綺麗な三角形。
嫌いだと感じる科目がなかったのです。
なので、数学を徹底的に頑張ることにしました。
選択授業の戦略
高校2年になるとコースの選択がありました。
英語コースと人文コースと理数コースに分かれます。
英語コースは英語の得意な人
理数コースは理科と数学が得意な人が行くので
私は、英語が得意な人と数学が得意な人が少ない人文コースを選びました。
日本史と世界史の選択は、カタカナばかりでややこしいと不人気だった
世界史にしました。
この選択であれば、英語でも埋もれず、数学の成績で上位に行けますし、
人気のない世界史ならライバルが少ないと思ったからです。
予想は見事的中しました。
また、2年生になると大学受験を意識して、
音楽や家庭科など受験に関係ない科目は手を抜く人が増えました。
頑張らない人が増えたので、逆に自分が頑張りました。
すると、少し頑張るだけで成績がアップしました。
「好き」だけで選んだ3年目
3年生になると選択授業がさらに増えます。
周りは大学受験のためにライティングなど受験に必要な科目を選択していました。
受験のために真剣に勉強する人が増えるので、そんな授業を取ったら
自分も必死に勉強をしなくては成績があがらないと思いました。
なので選択授業は全て、受験に関係ないプログラミング、文書処理などパソコンの科目を選びました。
私は中学時代にパソコンにハマって、ジャニーズJr.応援サイトを作ったり
チャットで鍛えて既にブラインドタッチを習得していました。
独学で学んだ知識もかなりありましたし、何よりパソコンが大好きでした!
高校3年にしてこんなふざけた選択授業の取り方をしているのは
学科で私くらいでした。
しかし、「好き」なので勉強が楽しく、成績はどんどんあがりました。
勉強に対する苦痛は一切ありませんでした。
そして高校3年の冬、私は指定校推薦枠をゲットしました(*^▽^*)
塾にも行かず、受験勉強に必死になる事もなく、
大学行きの切符を手に入れることができました。
しかも成績が良かったので、色々な学校から選べました。
有名な四大もありましたが、家庭の事情と
担任の先生や仲良しだった保健の先生から
「野本さんみたいな子が沢山いて絶対楽しいよ!」
と言われたので青山学院女子短大を選びました。
先生の言ったとおり、大学ではとても気の合う友達ができ
最高の思い出を作ることができました!
みんなと同じやり方で頑張る事だけが正しいとは限りません。
みんなと同じという事はそれだけライバルが多いという事です。
目標を達成する為の手段は一つではないですし、
達成できれば、どんなプロセスであろうと「ゴールした」ということだと思います。
聖書に「狭い門から入りなさい」という言葉があるように
みんなが通らない道、方法の方がうまくいくこともあるということを
この経験を通して実感しました。