2009年末、当時中学3年生。
受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。
理由は語学力がうんぬん~とかグローバルがにゃにゃにゃ~と言いたいところですが、ぶっちゃけてしまうと「高校受験がめんどうくさかったから」。完全に不純な理由です。
一見冗談としか思えないこの決意、なんと翌年4月6日にまじで実行されてしまい、数週間後に実際私はスペインの高校に通い始めることになりました。
しかし「高校受験めんどくさいんで国外逃亡するゎ~(^-^)/☆イェイ」ばりの軽いノリでスペインに渡った私を待ち受けていたのは、試練の数々でした。
至極当たり前です。なぜなら私は当時なんとスペイン語が一切分からなかった。完全に馬鹿です。

当時の私よりもう10歳ほど若い私↑
日本人の母とスペイン人の父を持つ私は一応はハーフの端くれではあるのですが、日本で生まれ日本で育った結果残念ながらバイリンガル!2ヶ国語ペラペラ!なんて素敵なスキルを手に入れることも無く、無難にシングリンガルとしての道を歩んできました。
中学卒業時点での語学スキルは英語が年相応な程度、そしてスペイン語力はほぼ皆無。
なけなしのプライドで「ほぼ」とつけさせていただきましたが、そうは言っても当時分かっていた言葉は「こんにちは」「ありがとう」のような簡単な挨拶、数字は10まで、そして父の口癖であった「joder」「mierda」などの素敵過ぎてここではとても意味を紹介できないような意味の単語だけ。
更に付け加えると日本語すらたまに危ういレベルでして、それ故か以前日本でコンビニのバイトをしていた時に、出稼ぎ労働者と勘違いされ労いの言葉をかけられたことが多々あるのですがまあその話は割愛します。
そんな絶望的なコンディションにもめげず(人はそれを自業自得と言うと知るのはまだまだ先のお話)、私頑張った。頑張りました。
3年間で流した涙を集めたらきっと大海原になって、出航できそうな勢いです。
そんなこんなで気づけばもう高校3年生、ゴールの高校卒業まであと1ヶ月になりました。グランドラインももうすぐそこです。
なのでこれを機に、人生の酸いと甘いをきっと2割くらい体験したスペインでの生活を振り返ってみようと思います。
私はこの3年間を一言で言えば「目先の楽に目を奪われたらこうなる」の典型的な例だと総括します。
皆様の参考になれば、何よりでございます。
ちなみに私、ワンピースは分かりません。