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13/9/5

第6回 日本の会社辞めて中国上海で働くまでの経緯。

Image by Olia Gozha

海外にいれば、日本では普通にできることにハードルの高さを感じたりすることは少なくない。

例えば、銀行口座開設、携帯電話のプラン設定、

いやいやもっとリアルに言えば僕の当初のレベルでは、タクシーに乗って行き先を伝えたりすること、コンビニで袋や箸をもらったりすることさえハードルを感じたしドキドキした。

だから僕は出来る限り早い段階で、僕が困ったときに助けてくれる人を探したいと考えていた。

もちろん、海外では、主体的に動く必要があるし、何でもおんぶに抱っこ状態では厳しい。

でも逆に言えば、目的達成を考えて誰かに頼れることは頼ってしまう。

これが出来るかどうかも海外で住むための必要なセンスと言えるかもしれない。


KTVでの多多(KTVの女の子)との出会いはチャンスと思った。

ジョー(大学時代の先輩)と多多とKTVを出た後、ラーメンを食べに行った。

もうなんというか多多とは今日会ったとは思えない感覚だった。

多多に何か困ったことがあったら助けてもらえれば良いなと思っていた。

その日僕は少し酔っ払った状態でジョーの家のソファーで眠りについた。


そこから毎日面接のため色々な会社に訪問した。


ここは上海である。

まず思った以上に会社のビルを探すことが大変だった。

グーグルマップを印刷した紙を見ても中国ということもあり非常にあいまい。

到着しても、訪問した会社の受付は基本的に中国人。

会社について内線電話をしても、もちろんまず中国人がでる。

でももう僕は恥ずかしさよりも必死さの方が上回っていた。

だからとにかく面接を受けるまでの日本人と会うために、調べておいた中国語を必死に話した。

もしかしたら当時の発音を考えると、内容なんて伝わってなかったかもしれないけど、

必死さと面接っぽさという空気で対応してくれた中国人が理解していたかもしれない。


基本的には日系企業を受けているので、面接官は日本人だ。

僕が伝えたポイントは、

◆中国語は話せない。でも面接官も最初は中国語話せなかったはず。やる気はあるから半年ぐらい経てば僕自身も一定レベルまでは達しているはず。

◆当時働いていた会社では営業を行ってきた。しかもゴリゴリで、日本全国出張して新規営業をしている。クライアントが日本人であれば即戦力として働けるという事。

◆駐在員ではなく現地採用。給料は日本の給料の1/3になる。それでも僕は上海で働きたいと考えている。自分の意思決定で人生を選択していきたい。よい意味で、将来不確定な状況に身をおいてチャレンジしたい。

◆今回僕の上海の滞在は1週間。この間に面接をしてほしい。今回で内定をいただいた企業から選んで7月ぐらいから働く予定である。

僕が伝えたのはこんな内容だった。

あとは相手企業に関しても、綿密に調べてよい質問ができるように準備して望んだ。


上海は現在、世界で最も日本人が住む及び滞在する都市だ。

以前はニューヨークだった。

現地採用、駐在員、起業家、この3つカテゴリーわけされる。

現地採用は給料は現地の給料だ。実際はローカルな人よりも高いけれども、

日本で働くよりも低い。

ただ当時から2年が経って、円安元高にもなってきていることもあるし、さらに経済発展していることで、すでに日本での給料よりも現地採用もそうだけれど、ローカルな中国人もが日本での一般的な給料よりも稼げると言う現象が起こりつつある。

駐在員はイメージしやすいと思う。基本的には滞在に関しての意思決定は日本サイドにある。たまにあるのは駐在員だったけど、日本帰国が決まって、会社を辞めて上海に残るというパターン。それだけ魅力的な街ともいえるのかもしれない。


面接を受けながら、空いた時間は上海の街を歩き回った。

僕は危機感を感じた。

それは、内定が取れないかもしれないと言う危機感ではなく、

日本への危機感だ。

日本では中国を馬鹿にすることが比較的多い。

でも馬鹿にしている間に、いつの間にか中国が日本の前を走っている状況が起こりつつあるということだ。

彼らに日本は勝てるのか。僕自身は勝てるのか。

そんな危機感を持たされながら面接で走り回っていた。


面接に関しては、順調だった。

僕はとにかく必死に自分の気持ちと考えを伝えた。

さらには、言うまでもなくすでに面接官はすでに上海に働いているので、個人的に彼らに興味があったので率直に色々と質問してみた。

いわゆる面接とはちょっと違った感じになっていたかもしれない。


フリーの日。

KTVで僕を彼氏と言った多多に連絡してみた。

僕「今から会える?観光付き合って」

多多「いいよ。因为你是我的男朋友哈哈哈(あなたは私の彼氏だからはははは)」

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Image by Jukka Aalho

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