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13/7/24

偏差値30台から、4年浪人して獣医学科に入学した話 第12回

Image by Olia Gozha

そんな調子で、今年こそ!!

社会はとにかく一問一答が好きでした。

ガンガンに覚えて、問題を解き間違えた問題を徹底的に覚えました。


「今年はいける」

帰ってくる模擬テストの成績を見ながら、確信に近いものがありました。


ところが、夏過ぎから体力が続かなくなってきました。

プレッシャーやストレスや、様々なことで精神的に疲労困憊してしまいました。

そして完全に食べるということに興味を失ってしまいました。反対に勉強することだけは脇目もふらず。。。でした。


体力が続かないので、試験時間中に寝てしまいます。気がついたら終了間際なんてこともしょっちゅうでした。

そこで、試験時間の割り振りをし次のテストのための休憩を入れることにしました。60分のテストならば、30分で完全に解く。10分見直し。20分ねる。


「はじめ」の声を聞くと、猛烈に解答を書きまくりました。そして終了まで寝る。周りの受験生の立場で考えるとすごく嫌味な受験生か、諦め切った受験生に見えたと思います。


でも、苦肉の策でした。


ちょうど、私が受験生の時は「共通1次試験」から「センター試験」に変わり、1大学だけ受験だったのが、「前期・後期」や「A日程・B日程」とめまぐるしく受験様式が変わった時期でした。

毎年変わる受験形式。2次試験の受験科目も合わせるように毎年変わりました。

受験したかった大学の2次試験の選択科目が変わったり、自分が履修していない科目が入ってきたり、だんだん選択できる大学が減っていきました。


正直、いやでした。


センター試験は地元で受験するので、いつも京都大学でした。

センターの下見のため京都大学に行ったとき、毎年変わる受験制度についてのテレビインタビューを受けました。

初めてテレビに出た瞬間でしたが、

アナウンサー:「毎年変わる受験制度について受験生の立場から一言お願いします」

私:「変わっても、変わらなくても同じです。点数のいい人から定員までとることには変わりありませんから。つまり、点数が取れればいいのです。」


今も、時々思い出して笑いが出ます。なんて嫌味な返事だったのだろうかと。試験時間中に次の試験のために寝て体力を温存しないといけない自分に焦っていたのでしょう。


センター試験の結果はギリギリ合格ラインでした。2次試験で大きなミスさえしなければ合格圏内でした。


でも、結果は「サクラチル」でした。この瞬間、4浪が決定しました。

獣医学科を諦めようという気はありませんでした。半分意地でした。負け犬になりたくない。言い訳をしながら生きて行きたくない。


でも、家族に悪いな~、私の存在は恥ずかしいだろうな~。。。そんなことばかり考えていました。


そして、4月から4浪目が始まりました。現役で大学に行った同級生たちは、大学4回生で就職の年を迎えていました。











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