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17/1/10

ニートで恋愛依存症だった自分がゲームで出逢った人を好きになり経営者になった話し12

Image by Olia Gozha

そして、その月が終わり私は経営者になったのだ。

その事を、まだ彼には言えずにいた。

なぜ言えなかったのか、それは…。

今までは土曜日にだけ休みを貰い土曜日の夕方から日曜日の昼まで彼と会っていた。

彼は日曜は昼から仕事に行っていた。

でも、もう私は土曜日に休めない。

終わるのは早くても0時だ、日曜日は定休日にする事にしたが、土曜日の0時以降に会って日曜の昼までに彼は出勤…。

寝る時間も考えたら、彼が私に会う意味は無いように思えた。

多分もうしばらくは会えない…それが分かってた上での経営者交代だった。

名古屋に来た意味を考えれば彼に会えないなら本末転倒だと思うかもしれないけど、恋愛(彼)に合わせて物事を決めるのではなく、時には恋愛(彼)に合わせて貰う事が出来なければ私はいつまでたっても変われない、そう思うようになった。

今では当たり前の事だ、でもその当時はそんな当たり前の事さえ分からなくて、常に彼を中心に物事を決めていました。

そして、経営者になった事、その事で会えなくなる事を彼に伝えた。

彼は驚いていたけれど、少し考えたあとこう言った。

彼「俺も365日休まず働いて来たけど、そろそろ日曜日たまになら休みを取っても構わないと思うようになった、だから会う日だけ日曜日休むから土曜日の0時からでもええよ」

「俺がお前に合わせる。」

信じられなかった。

私が合わせられなくなったら彼が合わせてくれるよ用になったのです。

私が変わったら彼も変わった!

「会わない」その選択肢を彼は選ばなかった。

それで充分だと思った。

感謝の気持ちだけ忘れずに今は自分の成長の事を考えて行こう。

私が成長すれば、この恋も成長するから。

こうして私はどうしようもないニートから経営者になり、恋愛依存を少し治したのでした。



この時から半年、お店は月100万を少し超える位の売り上げでまだまだですが、赤字が出る事なく何とか黒字経営で、日々お客様、スタッフ、家族、彼に支えて貰いつつ頑張っています。

私は、自分なんかが経営者になれる訳ないと思うタイプの人間でした。

でもこの経験を踏まえて思った事は


自分が成長したら経営者になるのではなく、経営者になったら、それに相応しい人間に勝手に成長していきます。

経営者じゃなくても、店長でも主任でも、まだ自分には早い無理だと思っても、なればその肩書きが成長させてくれます。

人は、それに見合う自分になろうと努力するんですよ。

そして、他人を変える事は出来ないけれど、自分が変われば相手も変わるという事を身をもって体験しました。

こんな私でも変われたのだから誰でも変われると思います。

この経験が少しでも誰かの役に立てますように。



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