top of page

16/11/9

【おしゃべりな胎児18 ~何のために生まれてきたの?~】子宮と胎児が教えてくれたちょっぴり不思議でおもしろい妊娠と出産のおはなし

Image by Olia Gozha


◆第十八話◆ 〜なんのために生まれてきたの?~



私は妊娠してからずっと眠気が続いていましたが

特に臨月に入ってからは、昼も夜も眠くて眠くて。時間があれば眠ってばかり。





その代わりに

逆に夜の眠りが浅かったりするのでなかなか寝付けなかったり。


出産後は夜も頻繁に授乳をするというし

もしかしたら産後のためにカラダが準備しているのかもしれないなぁ。




寝付けない日はいつもペルたんが話し相手になってくれます。



「ペルたーん、もうすぐだね~、もうすぐ会えるね。」

胎児(ペルたん)「うん、たのしみ!!!」

「でもお腹の中から出ちゃうと一体じゃなくなるからちょっと寂しい気もするなぁ。そんなことないのにね!」

胎児(ペルたん)「ママは"さびしがりや"だからね」

「え?」

胎児(ペルたん)「ママはさびしがりやでこわがりだから、ペルたんがまもってあげるペルたんはパパといっしょにママをまもるためにきたんだよペルたんがいたらパパがいないときでもさびしくないでしょだからペルたんはおとこのこなんだよ」



「ママを幸せにするために来た」という赤ちゃんは多いと聞きますが、

まさかペルたんからそんな言葉を感じるとは思いもしなかったので

寝転びながらウルウルしてしまいました。

(ウケ狙いで来たとか言うかと思ってた失礼なママです^^;)
 





そう言えば以前に「パパは戦友だから」というセリフも出たことがあったのを思い出しました。

男同士、ママに振り回されながらママを守っていく戦友って意味かしら。





そしてその後、ペルたんは思いもよらぬセリフを続けたのです。


「ペルたんはママのためにここに来てくれたんだね。」

胎児(ペルたん)「ママも、ママのママ(おばあちゃん)のために来たんでしょ。ママはなんのためにうまれてきたの?」

「わたしは・・・?何のために・・・?」

胎児(ペルたん)「そう、ママは知ってるはずだよ。」

「そうだった。ママはおばあちゃんをもっと自由にするために来たんだったよ。」

胎児(ペルたん)「そうだよね。知ってるよ。」

「何で忘れてたんだろう。何で思い出したんだろう。私は、私のお母さんを自由に・・・できたのかなぁ?」

胎児(ペルたん)「ママがやりたいならいまからでももっとじゆうにしてあげられるんだよ。」

「自由にするってどうやって?」

胎児(ペルたん)「何かしなきゃって思わなくていいんだ。ママがママらしくしてればいいんだよ。いまペルたんとしゃべってる時みたいにすなおにしてればいいんだよ。」



驚きとともになぜか涙が溢れてきました。





私が母を自由にするためにやってきたなんて。

これまで全く意識したことなかったんです。



むしろペルたんが、私をもっと自由にするために来たのかなと思っていたんですが

私自身が母のために来たって意識自体が抜けていた。。




でもペルたんと胎話してたらあまりにもすんなりと出てきた(思い出した)ので

本当に驚いたとともに胸とお腹がジンワリ熱くなりました。




さりげない感じの会話だったけど、

私にとってはかなり深く感じるものでした。





嬉しくて、切なくて、幸せな夜でした。





ペルたん、思い出させてくれてありがとう。






————-


赤ちゃんはママを選んで生まれてくる。

何のために生まれてくるかも全部赤ちゃんが決めている。



そんなことを聞くようになって

「そうなのかも」「そうだったら素敵だなぁ」とは思うっていたものの


これからの赤ちゃんだけでなく、自分自身もそうだったんだ!

この日はそんなことがさらに身に染みた夜でした。



魂が産まれる前に決めてくると言われる魂のミッションみたいなものって

1つだけではないと思うんです。

でも大きな最初のミッションの一つはやっぱりママとの関係なのかもしれません。



妊娠出産は経験して初めて母の気持ちが分かる機会とも言いますが

同時に胎児・赤ちゃんの頃の自分を思い出す特別な時間でもあるのかもしれませんね。




————-

※一番下の【読んで良かった!】ボタンまで押していただけると、ペルたんとともに小躍りして喜びます♡

【詳しく聞きたい!】ボタンを押すと続きがアップされた時にお知らせが届きます♪♪


◆このお話は、私の妊娠中の時感じていたお腹の中の胎児「ペルたん」とのやり取りを綴っています。

よろしければプロローグからお読みくださいませ◆


PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その0:プロローグ】

2009年末、当時中学3年生。受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。理由は語...

paperboy&co.創業記 VOL.1: ペパボ創業からバイアウトまで

12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてな...

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(1)

※諸説、色々あると思いますが、1平社員の目から見たお話として御覧ください。(2014/8/20 宝島社より書籍化されました!ありがとうござい...

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程...

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

旅、前日なんでもない日常のなんでもないある日。寝る前、明日の朝に旅立つことを決めた。高校2年生の梅雨の季節。明日、突然いなくなる。親も先生も...

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

bottom of page