ホストファミリーの紹介
そうそう。
ホストファミリーの紹介していませんでしたのでここで全て整理しておきたいと思います。このままずっとホストファミリーとして続けるのもいいですが、ややこしいですからね。
ホストファザー:ドナト
ドナトさんは一回サッカーの件でも登場していますが、この地区ではかなり有力なバナナ農家の主です。物静かですが大体の決断はドナトさんがやります。実は料理も上手でトルティージャ(スペイン風オムレツ)は絶品です。
ちょうど写真があったのでお見せしましょう。

横の手と比べてみてください。デカすぎです。まさしくホールケーキと同じくらいの大きさ、厚さを誇っております。こんなものお店では絶対に食べられません…(というよりドナトさんしか出来ないっす)
これを卵とじゃがいもだけで作ってしまうドナトさん半端ないっす…。
ホストマザー:テレサ
まさしく肝っ玉母さんです。子供3人を育てて、留学生を受け入れるのはこれくらい度量が広くないとダメなんだなぁ…とつくづく思いました。
ちなみに僕はこの家の6人目の留学生だったらしいです。
普段は病院で産婦人科の看護師をしています。そりゃ、そんくらい度量がなけりゃやっていけませんよ。
休みの日は旅行客に貸すコンドミニアムの清掃とか受付とかやっています。
この地域はやっぱり旅行に来る人が多いみたいでいろいろと問い合わせが来るみたいですね。
特に多いのはドイツ人、オランダ人!留学している間にもドイツ人の家族が家の隣にあったコンドミニアムに泊まりに来ていて仲良くなりました!
(そういえば、家の電話を取ったらコンドミニアムを予約したいのですが…という問い合わせで非常に困った覚えもありますw)
ホストブラザー(上):ディマス
ディマス兄さんは既に成人していて、途中までマドリード近郊の警察学校に行っていましたが、1月くらいにLa Palma配属になって帰ってきました!
最初は英語とかで話しかけてきたりしていましたが、何せ発音がスペイン語読みで全くわからない…(汗)
girlsをギルズと言われても何がなんだかさっぱりですよねw
サッカーの練習とかに連れて行ってもらったり、braso!と言われて抱きつかれたと思ったら背中をバキバキ鳴らされたりしました。
なんだかんだ喧嘩したりしましたが、いいお兄さんです。本当に迷惑かけっぱなしでした。
ホストシスター:ヴァレンティナ
ディマスとヴァレンティナの間がものすごく空いているんですよね。
この時、ヴァレンは12歳(小学6年生)。でも、何かとしっかりもので結構頼っていました。
弟ペドロの面倒もきちんと見れるし、わからないことがあったら教えてくれる。
音楽がものすごく好きで、ピアノをずっとやっていました。これは、3人目に来ていたアメリカ人のマルコスという留学生の影響が強かったみたいです。
そういえば、何回か算数を教えたら凄いよく理解してくれて後で聞いたら先生からほめられた!と感謝されたこともあったなぁ。
ホストブラザー(下):ペドロ
こいつがホントにクセモノでした。
一番下(11歳)でしかも末っ子だったのでものすごく甘えん坊。そしてわがまま。
何回こいつを怒ったものか(いや、僕も悪かったんですが)。
PCはいつもペドロと取り合いになるし、事あるごとに突っかかってくる。そして何かしたらのオーバーアクション。
いや、悪い子ではないのです。
悪い子ではないのだけれどもどうしても…ね。
この子もヴァレンと同じく、マルコスの影響なのかなぁ。トロンボーンを吹いています。
一番上のディマス以外はみんな文化系家族みたいですw
(ちなみにディマスは同じチームでサッカーをやっていたみたいです)
忘れ去られていた手続き
さて、なんで最初に紹介を行なっていたかというと諸手続きの騒動話がここから続くからですw
まずは、在留届け
日本では着いたらすぐに在留届を日本領事館に郵送しなさい!さもないと…みたいな脅しのようなことを言われていました。
真面目な僕はすべて書いてよし!後はこれを出すだけ!というところで気がついたのです…。
あれ?この島ポスト無くね?
そうなのです。こっちに来てからこの方1,2週間。ポストのような形状をしたものを見たことなかったのです。
あーこりゃいかんと思った僕は、テレサ母さんに聞きました。
僕「ねぇー、郵便ポストはどこ?」
テレサ母さん「え、郵便は郵便局に出しに行くのよ?何か送るの?」
僕「いや、これ(在留届)出したいんだけれど…」
テレサ母さん「ちょっと、見せて… ん?今までこんなもの出したことなかったわよ?」
僕「え?本当?」
テレサ母さん「ちょっとこれ学校にも問い合わせて見るね」
僕「え?え?チョット待って?それどういうこと?」
テレサ母さん「落ち着いて。多分これは出さなくてもいいはずだから学校の人とかにも聞いてみるだけよ。」
なんとも解せない話しなのですが、テレサ母さん本当に学校へ問い合わせてしまいました。
そして、学校側もそのまま日本領事館に問い合わせたみたいです。
1週間後
先生「ショウ!こんな電報が届いたけれど心当たりあるか?」
僕「はい…(スペ語だ…)」
先生「どうやら領事館かららしいぞ。」
僕「あ、なるほど。わかりました。」
帰宅後
テレサ母さん「ショウ!電話よ!」
僕「え、誰から?」
テレサ母さん「とりあえず取りなさい。」
僕「もしもし?(ここらへんから日本語です)」
???「もしもし。ラス・パルマス日本領事館のものですが?」
僕「あ、はい!」
日本領事館の人「伊藤さんでお間違えないですか?」
僕「はい。そうです…」
日本領事館の人「在留届の件なのですが…」
まさか問い合わせで日本領事館から電話がかかってくるなんて夢にも思いませんでしたよおい!
とりあえず、在留届は書いて送ってくださいとのことで、しまいにはLa Palmaに住んでいる日本人を紹介しましょうか?とまで言われました。
(当時のLa Palmaに住んでいた日本人は2名だけだったみたいです)
流石に勉強にならなくなると嫌だったので断りましたけれどもね。
そして、在留届は結局郵送ではなくPCから登録を行いました。
登録が終わったのは少し肌寒い1月のことでした。
(別にやってもやらなくても変わらなかったみたいで現に他の留学先へ行った友達もなにそれ?って感じでした)
IDカード?なにそれ美味しいの?
スペイン国民は身分証明のためにIDカードというものを持っています。免許証みたいな感じですが、大人から子供までみんなもっています。
もちろんスペインに住むということはその様な書類が必要です。
だから着いてから次の日くらいにテレサ母さんに連れられて警察署へ行きました。
書類を作るためにはいろいろと必要みたいです…。
警察署の人「生まれは?」
僕「日本です。」
警察署の人「どこの都市?」
僕「え?」
警察署の人「日本じゃダメなの。どこの都市?」
僕「…福井です。」
警察署の人「?どこだそりゃ?」
僕「…(説明できねー!)」
警察署の人「本籍は?」
僕「…愛知です」
警察署の人「…?あれ、日本で住んでた場所は?」
僕「…神奈川です。東京の隣の。」
警察署の人「あー、はいわかりました。」
こんなところで転勤族の弊害が出てくるなんて思ってもいませんでしたよ!!!
まぁ、そんなこんなで警察署の人との面接も終わり証明書が出来るのかなぁ。と楽しみにしていたのですが…
一向に来る気配がない
番外編で登場してきた留学生はみんなカードが届いてきているのに、
俺だけカードが無い!
僕「ねぇ母さん!なんで僕だけカードないの?」
テレサ母さん「もうちょっと待ってて。もう少ししたら来るから!」
1月
ディマス兄さん「おいショウ!」
僕「何?」
ディマス兄さん「上司からお前にこれ渡せって言われたよ」
差し出されたのは一個の資料。
なんか本当に資料みたいな感じの紙切れ。
僕「なにこれ?」
ディマス兄さん「これが身分証明証の代わりだからなくすなよ!」
僕「え?カードじゃないの?」
ディマス兄さん「俺は知らん。」
なんともいい加減な…
まぁ何はともあれ、とりあえず証明証はもらえました。
間違えてすぐに洗濯機にかけてしまったけれども!