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16/7/13

【第3話】離れて暮らしていた父の介護のこと、死んだときのこと、そしてお金のこと。

Image by Olia Gozha

姉貴無双


姉との会話は確かこんな感じだった。

「姉ちゃん、父ちゃんもう階段の昇り降りもしんどい状態だよ。多分ひとり暮らしは無理だ。って言ってもすぐにどうこうできないし、まずは宅配弁当とか調べてみるよ。とりあえず、レトルトのおかゆとかは1週間分くらい買ったけど、週末にまた持って行こうと思う」

「そうか、わかった。心配だから明日仕事休んで父ちゃんのところ行くわ。」

そして翌日、姉から電話。

「今日、役所からの保健センターに行って相談してきたよ。状況が状況だからって、すぐに動いてくれて、1日2回、お弁当の宅配を手配してくれた。明日から宅配してくれるって。」

「そんな早く!?」

「で、その状態だと介護認定されると思うから、まず認定の申請するために医師の診断が必要になるから、近くの病院にいって診断してもらった。」

「え、もう行ったの!?」

「行ったよ。で、今週の土曜日に父ちゃんちに介護福祉士さんが面談に来るけど、あんたも来れる?」

「う、うん、行く。(頭が追いつかないィ!)」

今思い返しても、この時の姉はハンパなかった。

姉がいてくれて良かった、本当にそう思った。


“お役所”は頼れるところだった!

そもそも、自分は『役所に相談する』という事自体が、まったく頭の中になかった。

今まで役所に行くときは

・税金払う

・引っ越しとかで届け出を出す

・住民票とかの証明書発行する

くらいしか用事なかったし、困っていたところで、どうせ理屈つけて門前払いされるんだろと勝手に思っていたから。


自分で何も動かず、勝手に悪印象を持ってたことが本当に恥ずかしかった。


もちろん、相談しても自分の希望が通らないときだってあるだろう。

それどころか、本来受けられるべきサービスが受けられなかった、なんてニュースも時折目にする。


でも、それでも。


少なくとも私や姉が相談した役所の方たちは、みんな親身になって話を聞いてくれた。

どうしていいか分からない私達に手を差し伸べてくれたのは、間違いなく“お役所”をはじめとした行政の方たちだった。

今でも、本当に感謝している。


つづく


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Image by Jukka Aalho

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