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16/7/11

家庭崩壊を経験した子どもが大学中退シングルマザーになった話 vol.2

Image by Olia Gozha


父が暴君だったのは前回書きました。


ですが、父さえいなくなればOK!

ではなかったのです。


私が小学校3年生の頃、

暴力的な父が単身赴任で、母と子どもたち(私たち)とは遠距離別居となりました。


残された家族は、

父と離れ、安堵するかと思いきや、


1番上の兄は

父と入れ替わるようにして

暴力を家族に振るうようになりました。


その兄は、学校でのいじめ等をきっかけに、

引きこもりの不登校状態だったのですが、


父がいなくなってから、抑圧してきた思いを発散させるように、家で暴れ始めました。


兄を抑えつける父がいなくなったから兄が暴れたというよりは、


平穏な日々を過ごしたことのない兄は、

父のいない穏やかな家庭が居心地が悪く、


自分が父の代わりに暴れることで

家庭の状況を同じに保とうとしたのかもしれません。


つまり、潜在意識で、変化を恐れたのでしょう。


暴力の世代間連鎖は、慣性の法則に近いものがあるのかもしれません。


自分の知っている、自分の快適領域(この場合の快適とは慣れているということ)と

同じになるように行動してしまう。


これは、客観視があまり出来ない時代である子ども期に多いかもしれません。




兄に受け継がれた暴力に怯えながら、

私は小学校3年生~高校1年生の日々を過ごしました。


そして兄に構いきりの母に振り向いてもらうこともなく、

AC(順応した子)を高めていきました。

FC(自由な子)は

たまに顔を出すも抑圧していました。

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