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16/3/22

弟の突然死から学んだこと 2

Image by Olia Gozha

弟の突然死。








弟は30センチになってしまいました。




180センチを超える。それにがっしりした体躯の弟は

30センチの骨壷の中にいます。



葬儀が終わりました。一段落です。

そして、夜中になりました。




一切の音がしない鹿児島の実家の仏壇の前です。

線香の煙たさには、もう慣れてしまいました。



2年前に亡くなった親父の仏壇の横に、

今日並んだ弟の笑顔の写真と骨壷の前で、

私は酒を飲みました。



弟が大事にしていたという

私が知らないプレミア焼酎を

グラスに注いで、一杯を弟の遺影の前に置きました。


そして、一緒に飲みました。


焼酎は旨かった。


そして、その旨さが、

止まっていた私の涙を誘い出しました。



考えてみれば、弟と二人で

外で酒を飲むなんてことはなかったなあ。

実家で、たまに少しだけ飲んだことはあったけど。

   


焼酎の旨さを感じた後、今度は、

生きていた弟と

最後に一体何を話したのか思い出そうとしたのだけれど、

結局、思い出せませんでした。


おそらく、私が夏に親戚の葬儀で帰省した時に

少しだけ交わした言葉、



「じゃあな。元気でな。」

「うん。そっちも。」


そんな会話だったような気がしました。


でも、実際は、そんなシーンではなくて、

今まで何度も淡々と繰り返されていたシーンが、

最近の記憶のようなふりをして

浮かんできただけだったかもしれません。


しっかりと記憶していたのは、その一つ前でした。


それは、親父の葬式のあと。


鹿児島空港に行くバスのバス停まで、

弟の愛車クラウン・マジェスタで送って貰いました。


でも、車中で、バスを待っている間。

なんだか会話が弾んでしまって、

バスが、横を通り過ぎたのに、私も弟も全く気がつかなかったのでした。


慌てて車から降りたのですが、時すでに遅く、バスは行ってしまいました。

そこで、結局、弟に鹿児島空港まで弟に送って貰うことになりました。


空港までの道中。いろんな話をしました。


高速道路からは、鹿児島出身者が「ああ、鹿児島に帰ってきた」と実感する「めじるし」

桜島が見えました。




それが、今は大切な思い出になりました。



故郷にいる間、弟の死は、

私のこれからの人生や仕事についても考えさせる時間でした。


私は思いました。


人生の残る時間で

私はどう生きていくのか?

何を伝えるのか?

何をこの世界に残すのか?

どうしたら、いろんな人の役に立てるのか?


納棺の前に

最後に触れた弟の顔の皮膚の冷たさが、

そんな時間を創ってくれたような気がしました。



葬式の翌々日には、東京から持ってきたパソコンを使って、

スカイプで長野県の企業と

テレビ電話方式でのコンサルティングをさせていただきました。


コンサルティング相手は、私が30年以上の長い時間働いてきた保険業界の企業でした。


事前に、弟の急死と鹿児島からのスカイプ中継になることを伝えていたので、

コンサルティングは、順調に進みました。



コンサルティングの冒頭で、今回のことを話しました。


話しながら、私がもっともっと伝えたいことは、

実は「情熱」だということにどんどん気がついてきました。


1、【コーチ】 「情熱 エネルギー 生き方」 コーチング

2、【プロデューサー】「腕 技術 切り口」 プロデュース

3、【コンサルタント】 「相談 分析」 コンサルティング


1、2、3が全部あるのが、私が名乗っている

本来の「感情営業プロデューサー」です。



これからは、情熱を伝えるコーチとしての活動を大きくしていこう。

そう決めました。


例えば


できないものができるようになる。

できるものはさらにできるようになる。

全員のベクトルが合う。

ハイな気持ちでとにかく前を向く。

落ち込んでも再浮上する。


タフさを武器にする。


その原動力は情熱。エネルギー。



ステージを上げていくのに全員に必要なのは情熱です。


それは、私が生きている間に伝えていかなくてはならないこと。


私はもっともっと誰かの心の支えになります。



仏壇に置いてある弟の写真と遺骨の前で、

私がこれから生きている間に

やることが

どんどん決まって行きました。


☆★by 「コーチ」 天野功一



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