今から三年半ほど前、
香港に来たばかりの頃の私を一言でいえば【孤独】
友達も一人もいない【引きこもり】
不安と不満しかない【プチウツ】でした。
海外駐在はかなり楽しめる人と
ウツになる人に分かれるらしいのですが、
私は間違いなく完全に後者でした。
その時の経験が私をかなり成長させてくれて
私の人生を全く違うものに変えてくれたと思っているので、
事実に沿ったストーリー仕立てでお話したいと思います
どん底のウツウツとした生活から
挑戦と失敗と成功を重ねて、
どんどんストレスをなくしていった日々
もちろん今もまだ成長中ですが、
生活を何か変えたい!!と思っている人には
とても参考になるのではないかと思いますので、
良かったらお付き合いください
第一話
~孤独の始まり~
第二話
~変化への最初の一歩を踏み出す~
第三話
~私は本当に正しいのだろうか?~
第四話
~号泣した一冊の本と自分で仕事をするしかないという決断~
第五話
~とにかく何でもやってみよう~
第六話
~とある経営塾と出会う~
第七話
~ひたすらパソコンに向き合う日々~
第八話
~小さな成功~
第九話
~そして私はどこに行きたいのか~
第一話
~孤独の始まり~
2011年、12月。
突然、旦那の会社の辞令で、
香港勤務が言い渡されました。
もともと海外暮らしに憧れてはいたけど、
それは自分が選んだ土地で、
自分が自由に動けるなら、のハナシ。
当時私は妊娠中。自分も仕事をバリバリしてました。
出産予定日は、4月25日。
辞令は4月1日付けで香港。
えっ、、、子供どーーするの(?0?)
初めての子育てを海外でするの?
しかも1回も行ったことのない土地にいきなり住むの??
そして私の仕事どーなるの???
当時産休前で仕事も大忙しだったし
お腹も大きかった私は
香港に下見に行くということもなかなか難しかったのです。
そこからはもう、悩みまくり、心配しまくり、
どーしたらいいのか分からず軽くパニック。
香港には住んでみたいけど、
どう考えても、このタイミングじゃない!
なのに、
会社人間の彼は
「会社の辞令ってそんなもんだから」
「一緒に行ける方法を考えよう!」
とえらい前向き。
とにかく、
一ヶ月だけどうにか赴任を遅らせてください、
と懇願して、(それだけでも本当に大変だった)
異動をゴールデンウィーク明けにしてもらいました。
そして彼は出産に立会い、一週間ほど娘と一緒にいて、
香港へと旅立っていきました。。。。
私は実家に帰らず、
住んでいた大阪で出産したので、
(ギリギリまで働いていたのと、彼が立ち会えるため)
そのまま大阪の家で一人、赤ちゃんの面倒を見る日々。
香港への引っ越しの準備もあるし。
実家にもお世話になって、
それはホントーに助かり、
「しばらく実家で育てたら?」とか言ってもらったけど、
「うーーん旦那は子供好きだから、一緒にいさせてあげたいよなー」
「子育てって夫婦ですべきよなー」
と思い、
仕事は育休の間に考えよう、
と思ってとりあえず、
私は生後3ヶ月になる直前の子供を連れて香港に旅立ちました。
(ちなみにこの時はまだ仕事に復帰しようと思ってました)
彼は「何とかなるって」と軽く言い放っていたのですが
(男の人には子供を産む心細さや不安は
一生理解してもらえないとこの時悟りました)
香港で私を待ち受けていたのは
今まで経験した事のないほどの【孤独】でした。
どうしてそんな事になったかというと、
先に香港に行っていた
旦那が選んだマンションが最悪すぎたのです。。。
めちゃくちゃキレイな新築の豪華マンションで、
大きな公園が近くにあったのですが、
(↑それがポイントで選んでいる)
確かにマンションはホテルのようにキレイなのですが、
それ以外、ホントーーーーに何もないのです
山のふもとでした、、、、
郊外に突如建てられた大型のマンションで、
近くには何もない。
スーパーもない。
地下鉄もミニバスという超ローカルの
駅名も分からないようなバス
に乗っていかないといけない
(乗り方が不明すぎる)
日本人は全くいない。
香港の市街地までの乗り継ぎが悪すぎる。
どローカルで、ここは本当に香港なのか?
中国の田舎じゃないのか?
というレベルの場所。
「何でここにしたんだ。。。。」と唖然としました。
やっぱり、下見は一緒にすべきだった。。。。
(メールでやり取りはしてたけど、
赤ちゃんでいっぱいいっぱいだった私は
家探しをほぼ旦那に一任してしまっていた)
今でも思い出すのですが、
始めて香港に降り立った日は超大型台風が来てて
そしてその後ずっと豪雨が続き、
ちょっと出かけれる場所がどこもなかった私は
1週間、リアルに本当に一歩も外に出られなかった。
この時は船便の荷物もまだ届いてなくて、
TVも無くて、何もない空間で、
1日が永遠のように感じました。
【とにかく話す人がいない日々】
香港の駐在コミュニティはだいたい、
近くに住んでいる人が仲良くなって、
一緒にお出かけしたり、
プレイグループや買い物の場所や、
こんなところに出かければいいよというのが
口コミで広がるらしいのですが、
そんな事もつゆ知らず。
ネットで検索するも、よく分からない日々。
生後3ヶ月にならない子供を連れて香港にいっていて、
しかも季節は真夏。
雨が降らないと今度は連日暑すぎて、
小さな子どもを抱っこして外に連れ回すのは気が引けるくらいの暑さ。
とにかく家にふさぎ込みがちになるけど、
家でゼロ歳児を一人でずっと相手し続けるのは
気が狂いそうな仕事。
子育て経験者は分かってもらえると思うけど、
ちょっと見といてもらえる人もいないので、
とにかく自分の事がほぼ何もできない。
辛い。
挙句の果てに唯一の頼りである
旦那は朝はやく出ていき、帰りも遅い。
平日はほとんど役にたたない。
1日、誰とも話さない日々がずーっと続きました。
なんか、日本とも距離が遠すぎて、
香港に行って、セレブな生活をイメージしている人には
まさか中国大陸のようなところに住んでいるとも、
自分がどんなに大変かを一生懸命説明しても
絶対分かってもらえない気がして
日本の友達や家族に辛さを訴えるのもそんなに出来なかった
(ちょっとはしてたけど)
私は割りと仕事や趣味に生きてきてしまったので、
家庭的なことが全く得意でなく、
便利家電や家事手伝いをフル活用して生活してたので、
香港の家事がすでにもう無理、、、
そして始めての子育てで何にも分からないんだけど??
誰も知り合いがいない。。。。orz
抱っこしてないと泣き続ける娘ちゃんを
1日抱っこしながら、
ついこないだまでの楽しかった大阪生活を思い出す。
同じ時期に妊娠してた友達がわりといたので、
日本にいたら今頃、
ママ会とか開いて楽しんでるのかなーとか。
駅近くの便利なところに住んでいたので、
あー今頃、おしゃれカフェでお茶してるのかなーとか。
本当に毎日がつらかった。
子供は可愛いけれど、一人で向き合い続けるのは限界がある。
毎日夜泣いてました
私はなんでこんなところにいるんだろう??
と日々自問自答
実家で子供を育てようかと何回も思いました。
ここに来たのは間違っていた。と。
けど、こんな小さな子どもを
パパが見られないっていうのも可哀相で、
週末だけでもずっと一緒にいさせてあげたいと思い、思いとどまる。
ぶっちゃけ、
これは経験した事ない人はなかなか分からないと思うのですが、
気軽に行けるコンビニも、
気分転換に行ける本屋さんもなく、
友達も一人もいないのに、
なんだかよくわからない田舎のマンションで、
広東語しか聞こえて来ないような場所で、
一日中引きこもっていたのです。
3年たった今でも、思い出すと泣けてくるレベル、、、、、
今から振り返れば、色々とやりようがあったと思うけど、
当時の私はネガティブスパイラルで、
引きこもってるから、外に出る元気も湧いてこず、
しんどいと思うからより自分の中に閉じこもって
より引きこもる、という悪循環。
旦那を責めたかったけど、
旦那も超反省してて悲しそうな顔をするので、
責めても仕方ない。。。。
そんな生活をなんだかんだ三ヶ月くらい続けてしまって、
このままでは本格的にウツになると思い、
とにかく現状を打破する方法を考えなくてはいけない。
と思ったのです。
続く
(p.s.今の私の活動はこんな感じです)