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そもそも、旦那は最初から子ども好きだった。
付き合う前から、子どもが好きかどうか聞いてきたし、
甥っ子への溺愛っぷりもすごかった。
一方私はというと、子どもと接する機会があまり無かったせいか、
嫌いじゃないけど、末っ子のせいか、どう接していいのかわからない感じ。
それでも、好きな人と「結婚して、家庭を持つ」。
そんなフツーの女の幸せに、憧れはもちろんあった。
私は、30代半ばで結婚した。
いわゆる晩婚で、卵子にとってはお肌の曲がり角のような時期。
妊娠率が急に下がり始めると言われている年齢だ。
わたし「もう歳だし、妊娠しづらいかも…一度婦人科で診てもらおうかな?」
だんな「早く子ども欲しいしなぁ。行っておいで!」
確かに早い。まだ新婚半年だったから。
でも年齢のこともあるし、私はちょっと焦っていたんだと思う。
実は付き合っていた頃も、すでに結婚の約束はしていたので
結婚する1年前から合意のもとで避妊していなかったのだ。
それなのに一向に気配がない…
さすがに私も旦那も気になっていた。
わたし「もしかして私、不妊…?」
そんな不安もあったので、
とある有名な不妊治療専門のクリニックに、予約の電話を入れた。
このときはまだ、健康診断のような気軽な気持ちだった。
まさか自分が本格的な不妊治療をすることになるなんて、
夢にも思っていなかったのだ。
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