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15/6/24

21日め

Image by Olia Gozha

昨日、6歳の孫と桜街道駅から自宅まで15分の道のりを歩きました。途中の家に咲いていた花を見て「この花を香に飾ってやりたいね。」「もう一度香にあいたかったね。」「もうあえないんだよね。」と、道すがら、おばちゃんの話をしきりに話します。

孫ともっと長い間いたかったろにと涙が溢れる。妻の死にゆく様をみて孫はどんどんやさしくなりました。

田無のS君一家と長女一家を交え、総勢9人で手巻き寿司でにぎやかな夕食となりました。妻の写真がいくぶん微笑んで見えました。

4日前に出来上がったV-Cutパネルが好評です。部屋の明かりが反射して遺影が見にくいので照明パネルを依頼していたのがやっと出来たのです。パネル下部にある細い蛍光灯だけでパネル全体にバックライト効果が出る省電力パネル。店舗デスプレイ用として販売しているものだが、最近は葬儀屋さんが遺影用に使っているようです。

妻の幼馴染で親友の静岡のUさんから花束と素敵な和歌が届きました。達筆なのでそのままスキャンしてプレートにし、祭壇に置くことにしました。

ようやく夏気温になりいっせいに花が開いています。Yさんがトルマリン石を持ってきました。これを花瓶に入れると水が腐らないのだそうです。花がいつもより活き活きとしてきた気がします。

妻とは長い間別室で寝ていたのに、最後の3ケ月、病床の傍らで寝ていた延長で今も、祭壇の前に布団を敷いて寝ています。妻との楽しかった思い出ばかりよみがえるのはなぜ?



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Image by Jukka Aalho

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