リングで闘うボクサーの重心は、前足6後足4にあるといいます。
基本姿勢が前のめりなんです。
常に相手に向かっていつでも攻撃出来るように。
攻撃された時はいつでも後ろに避けられるように。
闘う姿勢とはそういうもの。
例え、その相手が人生だとしても。
いじめっ子「はやくお座りして ワン って言えよ~」
ぼく「え・・ わ、わん・・」
小学生の頃、ジャイアンのようないじめっ子がいました。
会うたびに犬の真似させられたり、なんか(忘れた)色々と命令されたり。
一ケタ年齢ながら、陵辱された感をたっぷり味合わされてました。
どうすればジャイアンと会わずに済むんだ?
思いついたのは、
遊びに行く場所を変えて、
見かけたら逃げる。
そのうち、相手が引っ越してくれたおかげで、
ぼくは平穏な日々を取り戻しました。
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高校生の頃、他人よりちょっとだけ背が高く、
中学時代、体育の授業でバスケが得意だったぼくはバスケ部に入りました。
バスケはモテる。
当時から思い込みの激しい性格でした。
が、
私「え?ゴール下に3秒以上いちゃいけないの?」
公式ルールの元では、完全に無力でした。
中学の頃からやってる、ぼくより背の低い部員に全く付いていけません。
レギュラーなんか取れそうに無いな
ぼくはバスケ部を辞め、体育館で頑張ってる部員を見ながら、
無駄な努力を止めた自分は勝ち組だと言いきかせんばかりに、
友達と遊びまくりました。
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大学の頃、バイトが楽しくて授業に出るのが面倒くさくなり、
留年しました。
大学を辞めようか悩んだあげく、
親の反対と「大卒」という2文字が役に立つと信じていたぼくは、
学費を稼ぐ為に三交代のきついバイトに変えました。
私「つまんねーなー・・・」
どうすれば時計の針って早く進むんだよ・・・
バイト先では、毎日それだけを考えて1年過ごしました。
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16年間サラリーマンをやりました。
責任感を持つことを学び、自分のペースで仕事が回せるようになりました。
私「オレさ、このままここで終わるのは絶対イヤなんだよね」
同僚「お!いいねぇ、アツイねぇwww」
会社の同僚にカッコつけて話すものの、
(この生活を捨てるのは、この歳じゃ無謀だよなぁやっぱり)
という本音が常にセットです。
半分以上冗談混じりで交わすそれらしい会話は、
会話が盛り上がれば盛り上がるほど虚しさが後から押し寄せる。
ほとんど思春期の自慰行為と同じでした。
気が付いたら42歳でした。
重心は常に後足のまま。
適当に逃げ方ばかり探して、
マトモに闘う人々をシラけた目で見てる自分を、肯定して生きてました。
私「勝てそうにないものに全力出すなんて、F1相手に、原付全開で挑むようなもんじゃんww」
適当に走った方が、転ばないし、怪我しないし。
プライドだって傷付かないし。
何の疑いも無く、これが正統な生き方だと確信していました。
つい最近まで。
世の中で生きていくためには、みんな何かと戦って生きてます。
大人も子供も。男も女も。犬猫も。
学校でのイジメかもしれない。
受験かもしれない。
会社での営業かもしれない。
隣の家のニャン吉との縄張り争いかもしれない。
世間の目、しがらみ、負い目、過去の失敗、貧困、恋愛、そして自分。
平気な顔して、幸せそうな顔して、いつも笑顔で、
それでも人は(犬猫も)常に何かと戦ってます。
あなたの重心はどっちにあるだろう。
学校に行ってまたイジメられたら、もう行くのはよそう。
もし、受験に失敗したら就職するか、いや後1年くらいは浪人でもいいか。
営業先の社長が居なかった。しょうが無い、また今度出直そう。
ニャン吉こえーよ。
いつでも逃げられるような気持ちで闘うと、重心は後ろ足になります。
重心が後ろ足だと、闘い方が逃げる方法しか浮かんで来ません。
ダメだった時の対処法しか浮かんでこないんです。
今思えば、めっちゃ後足に重心掛けて、
相手が振り上げた拳を見た瞬間、逃げる。
そんな生き方を多くしてきました。
その拳が、実は頭を掻くためにあげた腕だったとしても。
「負けて元々、勝ったら儲け」
ぼくはこの言葉が大好きです。
でも、別に勝つことを諦めてる訳じゃありません。
普通なら勝てそうもない相手に本気で勝ちたいと思った時、
開き直る事で全力が出せるからです。
時に人生は、たった1メートル四方のリングに放り込まれる事があります。
背中にもうロープがある。
そんな時、もし後ろ足に重心があったら、
相手のパンチを食らうしか無い訳です。
やられっ放しです。永遠に。気を失うまで。
そこを切り抜けるには思い切って前足に重心を置いて、
相手のパンチを避けられるスペースを自分で確保するしか無い。
重心が前足になると、どうやったら勝てるか?を考え初めます。
そこで初めて「負けて元々勝ったら儲け」です。
人生で闘っていくには、これしか無くて。
逃げる方法ばかり考えてる間は、「勝ったら儲け」は1ミリも無いんですよね。
闘う事が嫌いだし。
どうせ本気じゃないし。
ファイティングポーズすら取らなかったぼくですが、
結果が欲しい生き方がしたいなら、
常に重心を前に持ってかないとダメだ!
今はそう思ってます。偉そうに。
どうせこの先、生きてる間は何かと闘っていくしかない。
ならば、勝つ方法を先に考えるってのはアリだと思いません?
重心は前足に。
カウンターを食らうほど、闘うことが好きじゃなくてもいい。
重心を前に置くだけでいいんです。
少しだけ前に。
今闘ってる相手の目を見て勝てる方法を考える。
逃げる方法は要らない。
少し後ろに避ければ、ダメージは少ないし、
パンチを見てればそうそう食らうもんでもないんです。
もし今、1メートル四方のリングの中で、
ヘビー級と闘ってるなら、
勝てる方法は「重心を前足に」
相手のアゴを一発狙うしか無い。
段々ボクシングのSTORYみたいになってきましたが、
初めの書き出しに引っ張られてるだけで、
本人はボクシングとは縁もゆかりもございません。
「リングに翔けろ」は大好きでしたが。
一生懸命頑張ってる。
今も何かと闘って生きてますよね
1ミリも勝てない相手を、運命は与えたりしないと、
ぼくは本気で思ってます。
相手のパンチは、頭を掻くために振り上げただけかもしれない。
重心を後ろから前にするだけで、
いつでも勝てるチャンスはある。
毎日ちゃんと勉強してる。
毎日ちゃんと仕事をこなしてる。
目の前の問題と向き合って生きてる。
ニャン吉と戦ってる。
なのに、望む結果が得られないのは、
もしかして重心が後足になってませんか?
ヤバそうな相手でも試合放棄することは出来ない。
ぶっ倒れそうでも、誰もタオルを投げ込んでくれない。
人生を相手にするとは、そういう闘いです。
勝てる可能性がある闘い方と、
負けしかない闘い方の違いは、
重心をどっちに取るかだけだと今は思ってます。
例え、結果負けたとしても、
というか、負けることのほうが多いんですが(笑)
勝つ可能性のある闘い方をしてれば、
「勝った!儲けた!」
って日が来る可能性があります!
でも重心が後足では、結果を出す可能性は「無い」んです。
実は今まで勝てる試合もあったかもなぁと、
気付いた人もいるのでは無いでしょうか。
人生、前足6後足4でいきませんか。
生きてる間に、自分の世界が変わるかもしれません。
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