これは...もしかして...詐欺、なのか??
この壮絶な物語は、いまから3か月前の友人のフェイスブック投稿でした。
友人「MacBook Airを4万円で買ってしまった~。インターネットすごい!!」
ちょうどその時僕もなんとかMacBook Air を安く手に入れられないかと考えていたので、その友人にどうやってそんな破格で手に入れたのかを聞きました。(ちなみにMacBook Airは新品で買うと10万円くらいします。)
すると、とあるお願い投稿サイトに「MacBook Air 売ります」みたいな投稿があり、それで買ったという。。。
「なるほど、それはいい!」
CtoCの時代、買いたい人がいれば、売りたい人も見つかるはず!!
僕はそう思い、早速そのサイトに「MacBook Air 13インチ 買います!」と投稿しました。
そうしたら、なんと数時間後にコメントが付き、
女性「私の友人が売りたがっていたので、紹介しますよ。」
と提案してくれる人が現れたじゃぁありませんか!!!
「はい、ぜひよろしくお願いいたします!!(インターネットすごい!!)」
すごい、こんなに簡単に、MacBook Airが安く手に入ってしまうのか。なんという時代。。。
さっそく紹介してくれた人とコンタクトを取り、今回売ってくださる方(以下Oさん)と連絡先を交換し、スペック(パソコンの性能のこと)を確認。
Oさん「基本スペック液晶サイズ 13.3 インチ解像度 WXGA+ (1440x900)ワイド画面 ○CPU Core i51.7GHzSSD容量 128 GBメモリ容量 4GBメモリ規格 DDR3 PC3-10600詳細スペックビデオチップ Intel HD Graphics 3000ビデオメモリ 384MBその他 WebカメラThunderboltOS Mac OS X駆動時間 7 時間ネットワーク無線LAN IEEE802.11a (54Mbps)IEEE802.11b (11Mbps)IEEE802.11g (54Mbps)IEEE802.11nBluetooth ○サイズ・重量幅x高さx奥行 325x17x227 mm重量 1.35 kgこんな感じです。自室にて数回使用しました。もともとデスクトップだったのですが、流行りに流されて買い換えて、やっぱり、デスクトップが良いかなあということになり買い換えを考えていました。」
問題なし!しかも3万9千円で売ってくれるという破格の条件!!!\(^o^)/
これは買うしかない!!
ただ待て!!相手は顔の見えない人。。。
以前、ヤフオクで2万円の靴の代金をだまし取られたではないかっっ。
冷静になるんだ。
ここはひとつ用心しなくては。
僕「大変失礼ですが、身分が証明できるものを添付していただけますでしょうか?」
と用心深く入る僕に対し、Oさんは
Oさん「とりあえず、身分証の写真を念のためにパスポートと基本台帳と撮影しました。写真は恥ずかしいので隠しましたが大丈夫でしょうか。」
僕「(顔写真はできれば確認したいけど、住所も電話番号も書いてあるし、おそらく大丈夫だろう)はい、確認いたしましたので、振込先の銀行口座を教えてください。」
Oさん「銀行口座は○○銀行、××支店、普通△△△△□□□□□□〒000-0000愛媛県~~~~~~~Tel 000-0000-0000になります。これでよろしいでしょうか。」
僕「(ここまで明確であれば、いざとなったら警察に頼めるしな、問題なさそうだ)ありがとうございます。ではこちらからの振込みが確認できたら発送していただく、という手順でよろしいですか?」
Oさん「はい、ご連絡お待ちしております。」
僕「Oさん、お待たせいたしました。先ほど振込みを完了しました。本日が金曜日なので来週の月曜日には着金が確認できると思います。」
Oさん「わかりました。ありがとうございます。月曜日、またご連絡いたします。」
ふう。。。
案外、あっさり行くもんだな~。
来週の月曜日が楽しみだ!!!
かくして、Oさんとの激闘が幕を開けた。
月曜日、早速連絡してみる。(2014年3月31日)
僕「本日着金が確認できると思いますが、ご確認いただけましたでしょうか。また、仕事で使う必要性も出てきているので、発送するものがいつごろ届きそうか教えてください。」
Oさん「午前中にこどもが授乳後、寝付いた隙をみて銀行まで行きましたが、その時は確認できませんでした。午後には確認できると説明されたので、また授乳して確認に行こうと思っておりました。明日、外に出る用事がありますのでその際に発送をと考えておりましたので、到着は遅くて木曜日の午後あたりだと思います。」
僕「お返事ありがとうございます。木曜日ですね。それだけわかれば大丈夫です。乳飲み子のお子さんがいらっしゃるんですね!お忙しい中手配ありがとうございます。」
Oさん「...」
Oさん「...」
Oさん「...」
返信来ないけど!!!!?
何があったんだろう???
普通、メールのやりとりを楽しみながら、
子育ての世間話でも展開してもよさそうなところを、
火曜日になっても、水曜日になっても連絡が来ない。。。。
いや、世間話はしなくても「入金確認しました」「発送しました」の一言連絡をいれるのがマナーってもんだろう。それがないって、まさか、、、、
バックれたのか!?
いや、待て待て!そうだ!!電話だ!!
メールに電話番号が記載されていたぞ!!!!
TEL 000-0000-0000
プ、プ、プ、トゥルー、トゥルー、
カチャ。
「おかけになった電話番号は、お客様の都合により現在使用でk....」
うるさいっ!!クールポコうるさいっ!!
落ち着け~~~落ち着け~~~。
万が一、ということもある。なんでも疑うのはよくない。
よし、もう一度だけメールしてみよう!(2014年4月3日木曜日)
僕「Oさんおはようございます。本日商品が届くことを楽しみにしています。一度お礼を申し上げたいと思って、携帯電話の方にご連絡したのですが、ご利用が止まっておりつながらず、パスポートに記載されていた、自宅の番号も使われていない、ということでしたので万が一荷物が届かなかった時の確認のための、直接お電話のつながる番号を教えていただけないでしょうか。」
Oさん「すみません。(子供の)ミルクの嘔吐と高熱で、火曜日の明け方から病院におります。まだ生後三ヶ月ということもあって、目が離せない状況で付きっきりで発送できていません。(中略)あと、携帯電話はなくなった夫の関係で嫌がらせの電話が多く急きょとめました。家の電話番号も同様の理由です。(中略)どのような対応をすればよろしいでしょうか?」
僕「(メールを読みながら...)」
↑正直、こう思いました。
子供が高熱だろうがなんだろうが、三日間あってノートPC一台発送できないのはおかしい。
どんだけ時間の使い方が下手なんだ??
自分がつきっきりでも、誰か友達に頼んだらいいだろう?
「本当にこどもは病気なのか?」
「そもそもあの愛媛県の住所は合っているのか?」
「騙されているんじゃないのか?」
猜疑心は募るばかり。。。
ただ、待てよ?
これがもし本当なら、疑ってかかってしまっては大人げないぞ、俺。
ここはひとつ大人な対応を取らねばなるまい。
僕「そうでしたか・・・家庭の事情はお察ししかねますが、子を思う気持ちは全国共通ですからね。状況をかんがみて発送できる日まで待つことにいたします。ただ、代理人を立てるのはどうでしょうか。例えばOさんを紹介してくださった人に頼むとか。全部自分でやろうとしなくてもいいと思いますよ。」
Oさん「...」
Oさん「...」
Oさん「...」
メール返さんかい、コラ(怒)
どんどんたまるフラストレーション。
もともとの発送予定日から2日後(2014年4月5日)
僕「Oさんお世話になっています。川口美樹です。お子様の調子はいかがでしょうか。Macbookの発送は、僕も無理はしてほしくはないのですが、いつ発送できるのか、いまどのような状態なのかなどのメールは返信いただければと思います。顔の見えない相手に、お金を払ってしまっている立場としては、連絡がありませんと、正直とても不安になります。」
Oさん「申し訳ありません。ご迷惑とご心配をおかけしてしまって本当に罪悪感を感じております。少しずつ回復してきており、来週中頃までには退院して自宅に戻り落ち着けると思います。お乳も自力で吸い付くようになってきましたので、ひとまず安心できたところです。安心できるまでは、眠れなくて…。こちらの都合ばかりを押し付けてしまっている形で本当に申し訳なく思っております。どうぞ、お許しください。」
僕「お忙しい中、ご連絡ありがとうございます。突発的な事で気分も落ち着かないとは存じますが、こういう時こそ落ち着いてお子様の近くにいてあげることが、少しでも早く治る方法かなと思います。来週水曜日くらいに、もう一度ご連絡させていただきます。もし早めに済むようでしたら、Oさんの方からご連絡いただければと思います。」
3日後。。。(2014年4月9日)
この三日間もかなり疑心暗鬼でしたが、とりあえず水曜日まで待つことに。
そうすると、今度はOさんの方から連絡がありました。
Oさん「こんばんは。ご迷惑おかけしてしまっていて申し訳ありません。やっと正式に退院日が決まり、やっと行く先に光りが見えた気がします。退院日は、来週月曜日となりました。それまで、色々な検査が沢山あり沢山身体に針を注す事になるので可哀想でなりませんが、先の健康のためと思い見守っています。ミルクを自力で上手く飲めなくなってしまったので、ちょっとしたトレーニングみたいな器具をつけて飲む練習を始めました。すみません!こんなことは、別に知りたくないですよね…ごめんなさい。知りたいのは発送がいつできるのか…ですよね…本当に、申し訳ありません。月曜日の午前中に退院手続きをして退院となりますので、月曜日の午後からの時間で自宅に集配依頼を出しておきます。退院当日で外出して発送は難しいかもしれないので、何か確実な方法はって考えてました。集配にきてくれるっていうことを、すっかり忘れていました。かなり遅くなってしまいましたが月曜日の午後発送で宜しいでしょうか?本当に、いつもメールでお気遣いの言葉を頂き嬉しく思っております。感謝しております。辛いときに優しい言葉をかけていただけて、貴方から頂いた言葉は忘れません。」
僕「こんばんは。発送日の件、了承しました。詳細なメールありがとうございます。とりあえずお子様の回復の目処が立って良かったですね☆Oさんの子を思う気持ちがヒシヒシと伝わってきますよ(笑)Oさんとはメールでしかやりとりしていないですが、なんだか勝手に親近感がわいてしまい、他人事じゃなくなってきてます。そんな大層な言葉は送れていませんが、これも何かのご縁ですから、最後まで何卒、よろしくお願いいたします。」
お、なぁんだ、いい人じゃないか(*^_^*)
不安になって損したよ。ちょっと仕事ができない感がありすぎるけど、こどもの為に最善を尽くすいいお母さんなんだろう。
まぁ、騙されてるわけじゃないみたいだし、ここは我慢だな。
そして待ちに待った5日後の、お子さんの退院日!!!\(^o^)/
になってもメールが来ない(怒)(怒)(怒)(怒)
これには、さすがに失望をしました。
社会人としてどれだけマナーのなってないひとなんだろうか。
そしてしびれを切らしてさらに2日後(2014年4月17日)
「Oさんお子さまの退院の件Macbookの発送の件どのような状態になっておりますでしょうか。お返事がないので、何か事態が悪化しているのではないかと心配しています。メールのお返事だけでも構いませんので、ご連絡ください。よろしくお願いいたします。」
Oさん「ご迷惑とご心配をおかけしてしまい、どうしたら許していただけるのかと考えておりました。私自身も具合いを悪くしてしまって昨日、Iさん(←最初僕にOさんを紹介してくれた人)が病院を訪れてくださったときも起き上がるのがやっとでした。Iさんが代わりに連絡してくださると仰ってくださったのですが、これは自分自身が連絡しなければと断りました。(断るなよ!←僕の心の声)Iさんにご迷惑がかからないようにしなければいけません。 (俺には甚だ迷惑だよ!←僕の心の声)当然、お心遣いいただいていた貴方にもこれ以上のご迷惑をおかけするのは人間として恥ずべき事ですので何を置いてもしなければなりません。最低いつまでに発送しなければなりませんでしょうか?(そうおもうなら聞く前にさっさと発送してくれ!!←僕の心の声)それまでに必ず何とかいたします。」
僕「いつまでにということであれば、今日までに、というのが希望です。もうすでに二回期限が延びていますので、これは個人的な都合で大変恐縮ですが、遅くても土曜日までに届かないと困ります。それは可能ですか。できれば一日でも早い対応をお願いいたします。……それと、こんなことを一度もお会いしたことのない方に申し上げるのは失礼と承知の上、お伝えさせていただきますが、Oさんは、すでに発送を延ばしてしまい、お金を振り込んだ依頼主に対して迷惑をかけています。その人は早く届いて欲しいと思っている。その人やお友達から、できるだけ早く届けられるように、お友達に頼む提案がされているのに、どうしてそれを断ってしまうのでしょうか。そちらの方が、僕にもOさんにも負担が少ない判断かと思っています。全ての責任を自分一人で背負い込まないで、もっと他人に頼ってもいいんじゃないでしょうか。お母さんがつらくなればなるほど、子どももつらくなってしまうのではないですか。」
ここからまた5日間連絡が途絶えます。
この時の僕はもう、「騙されている」という不安と「からかわれているのでは?」という猜疑心でいっぱいで、もう正常に考えることができなくなり、Oさんにたたみかけます。(2014年4月22日)
僕「おはようございます。お返事がないので、再度ご連絡いたしました。度重なるメッセージでプレッシャーに感じられるかと思いますが、こちらにも都合がございますので、お許しくださいませ。こちらが提示する期限が難しければ、その旨をメールにて返信して欲しいです。体調が辛いのも重々承知ですが、こちらもお金を払っている以上、どうしてもモノが届かないと不信感が募ってしまいます。お互いが気持ち良くコミュニケーションできるよう、確実に発送できる期限をお教えください。よろしくお願い申し上げます。」
Oさん「...」
僕「こんにちは。川口です。単刀直入に、どうしていつも肝心なところでお返事を下さらないのでしょうか。もう口座に代金を振り込んでから、一ヶ月近く過ぎています。ここまで延ばされてしまうと、警察に連絡をして詐欺でないかを調べてもらうことになってしまいます。どうか、お願いですから、「いつまでに発送する」という一言で構いませんのでお返事を下さい。お返事が2日たってもない場合には、警察に届け出させていただきます。よろしくお願いいたします。」
Oさん「ご迷惑おかけしてしまって本当に申し訳ありませんでした。色々とあって取り乱したり自分が自分でなくなっていました。色々の部分を多分、伝えなければいけないのだと思いますが、お伝えすると貴方様のお人柄から察するに、逆に余計な気遣いをされるかもしれませんので、敢えてお伝えせずにおきたいと思ってます。お取り引きしていてご迷惑もお掛けしてるのに全てを話さない事、どうかお許しください。発送ですが、お許し頂けるのでしたら、もう少しお時間を頂けないでしょうか?来週火曜か水曜、どちらかに発送いたします。散々、延びてしまっていますので無理でしたら返金いたします。本当に申し訳ありません。」
僕「大変な状況の中、お返事くださりありがとうございます。僕にお役に立てることがあればと思ったのですが、それが逆に負担になってしまうのも良くないですね。深くは伺わないことにいたします。ただ、まわりにはうまく頼ってくださいね。さて、発送日ですが、火曜日か水曜日かに発送いただけるとのこと、了承しました。いまのタイミングで返金をされても、その返金の手間と新しいMacBookを手に入れる手間がかかりますので、あまり得策だとは考えません。もう一度、週が開けたタイミングの28日の【月曜日】に、火曜日と水曜日どちらに発送をして、いつくらいまでに届く便なのかをもう一度お知らせください。このメールをご覧になりましたら、返信を一言で構いませんのでいただきたいと存じます。」
Oさん「...」
僕「(こいつマジぶん殴ってやりたい。。。)本日火曜日はお約束の日です。火曜日か水曜日に必ず、発送すると言っていただけたのに、そのご連絡がないというのは甚だ遺憾に思うところです。もう、今回で最後にさせていただきたいと存じます。僕はもうOさんを信用することができません。水曜日中に、発送のご連絡または39,000円の返金が確認できない場合は、こちらも手段を選びませんのでご了承ください。よろしくお願い申し上げます。」
Oさん「申し訳ありません。何だか毎回、謝るばかりで何もできておらず本当に申し訳ありません。明日、どちらにしても必ず連絡します。必ずいたします。申し訳ありません。」
Oさん「大変ご迷惑をおかけしてしまいました。本当に申し訳ありません。ぎりぎりまで人を頼めないか聞いてまわりましたが本日代わりに動ける方がいなくて、週末ならと言う人が一人いましたが、本日という期限を守れませんので、返金させて頂きます。間違いがあっては余計に不信感を増幅させてしまいますので、再度口座の確認だけさせてください。明日の午後3時までには確認して頂けるように手続きいたします。本当に申し訳ありませんでした。お気持ちを踏みにじる結果になってしまい、食の事でもこのご縁をきっかけに色々と教えて頂けたらと思っていたのに、自分でその縁を潰してしまいました。愚か過ぎます。本当に本当に申し訳ありませんでした。」
結局、1か月ほど延ばされた結果、返金されて終わりか。。。
なんかものすごく疲れました。。。
もうやりとりするのもめんどくさくなりそうだし、
返金してもらおうか。
でも、本当にそれでいいのかなぁ?
ちょうどこの時、僕は悩んでいました。
何度も約束を破られて、何度も謝られて、
僕のイライラは募る一方、Oさんは疲弊していくばっかり。
このまま返金してもらってもいいけど
ここまでの約1か月間のやりとりが全部ぱぁになって
ただ、一人の女性とその子供の不幸を知って終わるだけじゃないか?
「どうしたらお互いHAPPYに終わることができるんだろう?」
実はちょうどこのときコミュニケーション術の勉強していて
「いかに相手をコントロールしないか」ということの重要性を学んでいたところだったのです。
どなりつけ脅迫せずに、どうしたら相手が自主的に動きたくなるのか?
そんなことを考えながら、相手の立場にできるだけ寄り添って会話をしてみよう。
うん、そうだ!!
他人を変えるよりもまず、自分から変えてみよう!!
そうして次のようなメールを送りました。
=============================
改めてこのメッセージのやりとりを見返していて気づいたことがあります。
僕もついつい不信感が募り、Oさんを信じきることができていませんでした。
Oさんの状況を鑑みずに、自分の私利私欲のためにキツいメールを送ってしまっていたことをお許しください。ごめんなさい。
改めて考え直したのですが、
いま39,000円を返してもらって、そのお金で別の人にもらうMacBook Air と、このままOさんを信じて家に届くMacBook Air と、果たして
どちらを大切に使うだろう?
どちらに愛着がわくだろう?
そう考えた時に、間違いなくOさんから届くMacBook Airだろうなと感じました。
このまま返金してもらったら、
僕は「なんだかよくわからない人に振り回されて戻ってきた39,000円を手にする」し、
Oさんは「自分はなんていう失敗をしてしまったのか」と感じてしまうだろうし、
お互いにとってプラスにならない気がしています。それよりも、まだOさんを信じてMacBook airの発送を待てば
僕は、MacBook Air がもたらしてくれた縁を感じならが仕事をできるようになるし
Oさんも無事、その39,000円を使ってデスクトップPCを気持ち良く購入できるんじゃないか、
そう考えています。
もう一度だけ、お互いを信じてみませんか。
決断はOさんにお任せいたします。
銀行口座と住所、両方記載させていただきますので、
お金を振り込むのか
MacBook Air を発送をするのか
Oさんが決めてください。
そして、その決断どちらでも僕は受け入れます。
そしてその決断の結果を報告してください。よろしくお願いいたします。
========================
そうして、Oさんから3日後に返信がきます。
========================
おはようごさいます。
本当に申し訳ありません。
一生懸命、このような私の事を信じようとして頂いてるのに、不信感を募らせる結果ばかり生んでしまわせて。発送したい気持ちに未だ変わりはないです。
ただ、もう時間も経ちすぎていることから本当に、まだ待たせてしまっても良いのか?
待ってください!って言って良いのか?
でも、返金したら自分が気持ち的に楽になるだけじゃないのか?
色々な事を考えていたら返事が遅くなってしまいました。
本当に、見ず知らずの方に、ここまで甘えて迷惑かけて、私は何をやっているのだろうか?
でも、坦道閉鎖症と診断されて苦しんでいる子供から離れる事ができず…また、こんなときに熱を出して一緒に横になっているだけの自分が情けない…
甘えて良いのでしょうか?
今まで甘えるということを出来ずに生きてきました。
生まれてすぐから親に捨てられていた私は、物心ついた時には、既に他人の集まりの中で生活していました。
なんだか、何を話しているのか解らなくなってしまいましたが、発送したい…
時間は、まだ貰って良いのでしょうか?
===================
あぁ、そうか。
この人は、誰にも頼らずに一人で生きてきた人なんだ。
だから、だれにも頼ることができず、なにも達成できず、自分を信じることもできないんだ。
そう、思いました。
これが、この人を変えるきっかけになるかもしれない。
もう少し信じてみよう。
そして、状況が一変!!
それから、Oさんが主体的に、
自身が病院にいながらにして、どうしたら発送できるのか、試行錯誤してくださいました。
もちろんハタからみたら、MacBook 1台配送するのに何がそんなに時間がかかるの?
と感じると思います。(えぇ、僕もそう思います笑)
でも本人がこうやって頑張ってくれているのだから
これで手に入ったMacBookはそうとう大事に使えるだろうな。
そんなことを思ってやり取りを続けました。
2014年5月19日
やりとりを初めてからおよそ2カ月が経とうとしている時、
やっと念願のメールが届きます!!
Oさん「今週末か来週月曜日に頼んだ方が海外赴任から遅いGWの休暇を兼ねて帰国し来訪してくださいます。司法にも携わる方なので信用して合鍵も預けられると思い何度もお願いをしていました。やっと、引き受けてくださったので安心したのか体調が悪化してしまい連絡がまた後になってしまいました。常識に欠けていると反省しております。申し訳ありませんでした。」
!!!!!!!!!!!!!!!!
長かった。。。!!!
弁護士か裁判官か検事か知らないけど、「司法にかかわっているそこのあなた」ナイス!!!
ようやく待ちに待った、MacBook Air の発送です!!
2か月だけど、気持ちは小暮君くらい、待ってました。
僕「それは来週の月曜日には発送ができるということと理解していいんですね!」
後にも先にも、MacBookの発送がこんなにも嬉しく思うことはないでしょう(笑)
はぁ、長かった。なんて長い道のり。
俺史上最もやり取りの長い取引でした。。。!!
めでたし、めでたし!!
だがしかし、ここからがOさんの本領発揮だったなんて一体誰が予想しただろうか・・・
1日目:返信なし(2014年5月20日)
(いや、ちょ、おま・・・ここにきて?)
2日目:返信なし(2014年5月21日)
(え、もう、さすがにないっしょ!!勘弁してよ!!)
6日目:(2014年5月24日)、やり取りを始めてから3ヶ月ほどが経ちました。
僕「体調が悪いのはお察ししますが、メールを返してくれないのはとても困ります。発送の返事がもらえたのかどうかも含めて返信をお願いいたします。何か事情があってメール機能が停止しているのであればその旨を報告してください。そういうあなたの一つ一つの行動が、信用を失う原因である事を忘れないでください。」
返信が来ない。。。。
ヘンシンガコナイ。。。。。
HennsinngaKONAI!!!!!!!!
ハハハ、お前は完全に俺を怒らせてしまったようだな。もはや警察に行くしかあるまい。
11日目:(2014年5月29日)
僕「いつまで経ってもご連絡をいただけませんでしたので、先ほど愛媛警察の方へ、今回の件を「相談」という形で連絡させてもらいました。まだ、立件はしておりませんので警察が動くこともありません。ただしもし、このメールに対しての返信の誠意が感じられないまたは、メールの返信が数日間なかった場合、こちらも手段を選びません。本当に信用していたのに、こんなことになるなんてとても残念です。これが最後の通告です。」
本当に警察に相談しました。
ここにきて、ここにきて、ここにきて裏切られるなんて!!誰が想像したでしょう(泣)
警察に電話し、これまでの経緯と、相手の名前・住所・銀行口座、自分の名前・住所・銀行口座、メールのやり取りの内容など、証拠はあるということで相談に乗ってもらい
愛媛県の○○市警察からは
「最後にメールしてみて、それでも返ってこなかったら被害届けを出しましょう。それは詐欺の可能性がありますんでね。その間に、一応こちらでもその方のことを調べておきますから。」と言ってもらえました。
だから、本当に最後の通告でした。
これで返信がなかったら本当に通報していました。
だからこそ、本当に返信がきてよかったと思いました。
その後なんて来たかって?
Oさん「6/4に手配できます。」
一言かよ!!!!!!
あれだけ言って一言。。。
もう好きにしてくれ。。。。
発送してくれるなら、もうなんでもいい。
パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。
そして、この後衝撃のどんでん返しがっ!!
そして6月4日にOさんから来たメールには、とんでもない内容が記されていたのです。
===========================
本日、お約束の期日であったかと思います。
自宅に戻って発送をと思ったのですが、保管場所が雨漏りをしていて水濡れしたようで起動しません。
こんなに長くに渡って待たせてしまったのに、結局、こんな結果で本当に申し訳なく思っています。
返金と遅延してご迷惑をおかけした分の金額をお支払いすることで許していただけませんでしょうか?
その場合、大変情けないのですが無収入の状態ですので一括でのお支払いが困難です。
支払いをお約束する誓約書を作成し郵送させていただきます。
その手段しか現状思い当たりません。
本当に申し訳ありません。
雨漏りなど嘘を言ってと思われてしまうと思いますので写真を添付しました。
(↑添付されていた写真)
=========================
・・・・・
お前は何を言っているんだ!!
3ヶ月、、、、、3ヶ月、、、、、、
3ヶ月!!!!!
僕ががどれだけ、あなたを信じてここまでやってきたと思っているんですか!!!
それを、あなたは!!!
あなたは!!!!
うわぁぁぁあああああああああああああああ!!
こうして3ヶ月に及ぶ長い闘いは、雨漏り→返金という形で幕を閉じたのでした。。。
その後、39000円に、迷惑料2000円が乗っかり、41000円になって返ってきました。
Oさん「本当に申し訳ありませんでした。言いたい事すべて言ってください。それを聞いて今後、2度と同じように他人様に迷惑をかけないように生きていきます。本当に申し訳ありませんでした。」
さて、なんて返信したものか。。。
罵詈雑言をぶちまけてもいいけど、それは後味の悪い話にしかならんし。。。
「そうだ、とりあえずの決着を警察に報告しなくては!」
そうして、以前取り合ってくれた方に電話でご報告。。。。
「・・・そうですか、無事お金は返ってきているみたいで、とりあえず安心しました。
川口さんね、こちらの方でOさんについて少しだけ調べましたけどね、可能な限りの情報をお伝えさせてもらうと、子供の入院と無職であることは事実のようでね。それと詳しくは話せないけど、そのメールにあるように、亡くなられた旦那さんの関係でいろいろあったようですね。
川口さんのお怒りはごもっともだけどね、返金もされていますので、ここは特に荒立てることはしないようにしませんか?」
ということでした。
僕は、「おっしゃる通りですね。これ以上責め立てる理由もありませんので。ご協力ありがとうございました。」と言って電話を切りました。
何回も身勝手な都合で期限を延ばされ、
こちらが振り込んだお金も勝手に使われ、
それでも信じて待った結果、まさかの故障。。。
途中、何度も訴えてやろうと思いましたが、
この時点で僕は、Oさんに対する怒りというよりは、
本当に同情してしまったのです。
Oさんというより、Oさんの子どもにです。
子どもには何の罪もない。ここで無理をさせても子どもが苦しむだけ。
彼女にこれを機に改心してもらい、こどもの為に尽くしてもらうことが一番なのかな、と思いました。
そんな風に考えて次のようなメールを送ることにしました。
僕「Oさん最後にどんなメールを返信しようか、少し悩んでおりました。いろいろ考えた結果、Oさんには次のことをお伝えしたいと思います。」
Oさん「しっかりと内容を読ませていただきました。そして、最後の項目に幸せに...と書かれていて驚きました。(中略)貴方に言われたことを、今後、一生懸命自分に言い聞かせながら、常に反省し正直に向き合いながら生活していきます。」
「伝えたいことに、幸せになってくださいと書いたのは、Oさんのお子さんのことを考えたからです。胆道閉鎖症というのはなかなか大変な病気だと聞いています。そのお子さんを守れるのは、今のところ話を聞く限りOさんしかいません。僕は、まだOさんを許したわけではありませんが、そこを問い詰めて苦しめて、そのお子さんにまで悪影響が出るのは僕の本望ではありません。こどもには何の罪もないですからね。そのお子さんを守って行くために、いま僕がOさんに伝えられることは何かと考えた末、あの内容を書きました。ここ数日のOさんからのメールを拝見していて、「何か変わったんだろうな」と感じるものがあります。きっとその小さな変化が、2年後・3年後に大きな変化になると思います。いまは辛いでしょうけど諦めずに、やり抜いてみてください。死にさえしなければなんだってできます。」
Oさん「大変お忙しい中での返信、本当にありがとうございます。私なりにお金の都合をと色々な事をしましたが結局、どうにもならず…無力さと社会人としての信用の無さを痛感しました。子供の事を本当に心から考えて頂けて幸せに思います。」
できることはすべてやった。。。
結局MacBook Airは手に入らなかったけど、
どっかの顔もわからない、一組の不幸な親子の人生を、ちょっとでも変えることができたなら
この三ヶ月は無駄じゃなかったと思います。
今回、お世話になった愛媛県の警察の方、本当にありがとうございました。
真摯に対応してくださったこと感謝いたします。
そして、このなが~~~~~~~~~~~~いストーリーを呼んでくれた皆様
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
このストーリーを通して僕がお伝えしたかったことは3つです。
1、ヒトは変わらない。信じて信じて信じ切って、結果裏切られたとしても、自分次第でその過程を正解にすることができる。唯一ヒトを変えられることがあるとすれば、自分が変わった時だけ。
2、この体験を3ヶ月を無駄にしたという体験と捉えることもできたし、3ヶ月をかけて人生にとって意味のある経験を無料で体験できた捉えることもできた。物事は捉えようによって、いくらでもその意味を変えることができる。
3、最後に、Macbook air 13インチ、誰か安く売って下さい(泣)