☆滅ぼし物語☆
第9章
バットデビルに影を切り取られたソルをユーリたちは栄える街へと運び込む。栄える街に滞在中にフィリニアという女性に出会い、ユーリたちは魔王はソルの影ということを知った。その次の朝にディア・フゥルスが現れて街人を襲っていく。ユーリたちも戦おうとしたが歯が立たなかった。フィリニアの指示で東の占いの店に辿り着くとエミリアという占い師に出会う。そこで色々教えて貰った。そのあと宿屋で一晩過ごすと魔界に行くことに覚悟を決めた。
この物語は魔界に連れ去られた少年の一生を描くストーリーである。
1話(再び光の村へ)
ユーリたちは栄える街を出て灼熱の道と漆黒の森を抜けて光の村に着いた。
ユーリ「以外に早くついたな」
ミナ「私はこっち側には行かないから始めてきたわ」
ゆっくり時間が過ぎていく中、ユーリたちは光の村の入り口から50m程歩いてユーリの家に到着する。
ユーリ「部屋は4つあるから自由な部屋に入っていいぞ」
ユーリがそういうと、ソルとミナは部屋の中に入っていった。
ソル「ん?なんだこれ?」
ソルは粗末なベッドの上にのっている紙が視界に入った。
1話 完
2話(謎の紙)
ソルは紙をゆっくりと見ると恐ろしいことが書いてあった。
ソル「なんなんだ、この紙は・・・」
ソルは謎の紙に目を通すとユーリのいる場所に向かう。
(タッタッタッタッ、ガチャッ)
ユーリ「ソルじゃないか、どうしたんだ?」
ソル「ベッドの上にこんな紙が置いてあったんだけどユーリは知ってた?」
ユーリは首を横に振るとソルの手から謎の紙を取って読み始めた。
ユーリ「・・・こんな紙いつから入ってきたんだ?」
疑問に思っていると日が暮れてきていた。
2話 完
☆謎の紙☆
説明、差し出し人、☆魔王の手下☆
ハヤクマカイ二コイ・・・マオウサマガキサマヲコロシタイラシイ。
3話(月の無い夜「1」)
日が暮れてくると辺りが真っ暗になってきている中、ユーリは手紙を読み終えると口を開ける。
ユーリ「これは魔王の手下からの手紙か。こんな物がなんでソルのいる場所にあったんだろう?」
ソル「フィリニアの言っていた。魔王の復活となにか関係があるのかな?」
ユーリとソルが話し込んでいると目の前が真っ暗になる。ユーリはすぐにロウソクに火を灯した。
ユーリ「なんでこんなに暗いんだ?」
ユーリは急いで窓の外を見ると月が見当たらないことに気ずいた。
3話 完
4話(月の無い夜「2」)
光の村は人の話し声がなく静まり返っていた。
ユーリ「月が無い・・・」
ロウソクの灯りが辺りを照らす中、ユーリが小さい声でそう言うとミナも異変に気ずいたらしく、ユーリの部屋に入ってきた。
(ガチャッ!)
ミナ「月が見当たらないんだけど・・・急に目の前が真っ暗になったからびっくりしたよ」
ソル「いまユーリとそのことを話してたとこ」
(ガタガタガタガタ)
ユーリたちがロウソクの灯りの近くで話しをしているとなんの前触れもなく急に不気味な音が光の村に響き渡った。
4話 完
5話(月の無い夜「3」)
一定時間経つと不気味な音が聞こえなくなる。
ユーリ「ソル、なんか聞こえなかったか??」
ソル「聞こえた。多分、村の外からだよ」
ユーリとソルが軽く話していると家の外からモンスターの鳴き声がひそかに聞こえてきた。
(フゥゥゥ!!)
ミナ「モンスターが村に入ってきたの?!」
ユーリ「まずいな、早く倒しに行こう。ソル、ミナ、自分の武器をもて」
ユーリがソルとミナに指示を出すとそれぞれの部屋に戻って武器を取りに向かった。
5話 完
6話(闇に潜む者)
ソルとミナが武器を持ってユーリの部屋に入ってきた。
ユーリ「準備は整ったか?」
ソル&ミナ「はいっ!!」
ソルとミナの返事を聞くとユーリたちは家を出て鳴き声の聞こえてきた方へと足を進める。
(タッタッタッタッタッ)
ユーリ「月が無いのに少し明るくなってきてないか?」
ソル「そうだな、なんでだろう?」
話しながら歩いていると栄える街で見かけた怪しい人がコソコソと歩いているのがユーリたちの視界にはいった。
6話 完
7話(怪しい人再び)
不思議な光が村を照らしている中、ユーリはコソコソと歩いている怪しげな人に声をかける。
ユーリ「そこの人!!こんな夜遅くになにやってるんだ?!」
???「なんですか?ただ外の風に当たっているだけですよ」
ミナ「でも明らかに怪しい動きだったよ。なにかあったんですか?」
ミナが質問すると怪しい人はなにかをつぶやいた。
???「・・・うるさいやつらだ。」
ソル「だったらなにがあったのか聞かせてくれないか?」
ソルがそう言うと怪しい人は怒ったらしく、怒鳴り返してきた。
7話 完
8話(怪しい人の正体)
怪しい人と話していると不思議な光が強くなってきている。その時、怪しい人はソルの顔を睨みつけながら口を開ける。
???「フゥゥゥ!!うるせぇ!!」
ユーリが見破ったような声を出しながら指を怪しい人に向けた。
ユーリ「その声はさっきのやつだ。お前モンスターだろ!!」
ミナ「そうなの?!」
ユーリの声に怪しい人はびっくりしたのかそわそわし始めた。
8話 完
9話(白銀の狼)
怪しい人はなにかを決めたのか、ユーリたちに話しかけてくる。
???「ばれたか・・・仕方ない、君たちはここで消えてもらう。」
怪しい人は軽く声を出すとともに身体を狼へと変化させた。
ユーリ「白銀の狼・・・月影のシルヴァーだというのか・・・?!とうの昔に滅びたはずなのに。」
シルヴァー「フゥゥゥ!!覚悟しろっ!!」
ソルがユーリに話しかけるよりも早くシルヴァーはユーリに素早く近づくと強靭な爪で引っ掻いた。ユーリは不意を突かれたらしく、シルヴァーの攻撃を受けてしまった。
9話 完
☆(白銀の狼)月影のシルヴァー☆
説明、月に近い山に生息している白銀の狼。いつも人に化けて行動しているため目撃例がなく、滅びたことになっていた。見る人を魅了する白銀の毛並みは月の光を受けて生えたという説がある。主な攻撃は強靭な爪で引っ掻く、体当たり、白い吐息を吐く等で攻撃を仕掛けてくる。白い吐息は異常に冷たく、当たった物を瞬時に凍らすことが可能。知識もあり、コミュ二ケーション力が高く、神種に登録されている。致命傷を受けて死んだ時に魂が月に消えていく。
10話(白銀の狼との激戦「1」)
ユーリはシルヴァーの攻撃を受けると後ろに吹っ飛ばされた。
ユーリ「くっ!」
吹っ飛ばされたが後ろになにもなく平らな地面だったため、ダメージは最小限に抑えられた。
ソル「ユーリ、大丈夫?!」
ユーリ「なんとかな」
ユーリは剣を抜いて杖のように使って立ち上がる。その時、矢がシルヴァーに当たるところが視界に入る。
シルヴァー「フゥゥゥッ!!」
ミナ「やったわ!」
ミナの放った矢はシルヴァーの足辺りに当たったがダメージは少なかった。
10話 完
11話(白銀の狼との激戦「2」)
矢を受けたシルヴァーは攻撃対象を変更したのか、ミナに素早く近づく。
シルヴァー「フゥゥゥ!死ねぇ!!」
ミナ「ふっ!」
シルヴァーはミナに体当たりを仕掛けようとしたがミナは横に避けて攻撃を受けずに済んだ。その時、ソルは大声をあげながら剣を抜いてシルヴァーに突っ込む。
ソル「うぉぉぉぉ!!」
ソルは素早く近づくと剣をシルヴァーの頭辺りに振り下した。
11話 完
12話(白銀の狼との激戦「3」)
ソルが振り下ろした剣はシルヴァーの頭に見事に当たり地面に倒れる。
シルヴァー「フゥゥ・・・」
シルヴァーは弱々しい声を出すがソルから受けた剣は会心の一撃ではなかったので素早く体勢を立て直した。
ミナ「まだ倒れないのっ?!」
ユーリ「任せろっ!!」
ユーリは大声をあげると少し離れている場所からシルヴァー目掛けて一直線に走った。
ユーリ「うぉぉぉぉ!!」
ユーリがシルヴァーの近くまで到達すると勢いよく剣を背中に振り下ろした。
12話 完
13話(白銀の狼との激戦「4」)
ユーリの剣が背中に当たろうとした瞬間、シルヴァーは白い吐息は吐いた。
シルヴァー「フゥゥゥ・・・」
シルヴァーの吐いた白い吐息はユーリの足辺りに当たった。
ユーリ「うわっ!足が動かない」
白い吐息はユーリの足を一瞬で凍らしたらしく、身動きが取れなくなってしまった。
ミナ「ソル!!ユーリを助けにいって!」
ソル「わかった!援護を頼む」
ソルはユーリのいる場所に走っていく、その間にミナはシルヴァーに矢を放ち続ける。
13話 完
14話(白銀の狼との激戦「5」)
ミナが放つ矢をシルヴァーは軽々しく交わしている中、ソルは30m程走るとユーリのいる場所に着いた。
ソル「ユーリ!!助けにきたぞ!!」
ユーリ「ありがとう。この足をなんとかしてくれ!!」
その頃、ミナが矢を放ち続けるがシルヴァーは軽々しく交わし続ける。しかし、疲れが出てきたらしく矢が当たるようになっていく。
シルヴァー「フゥゥ・・・・」
ミナの放つ矢はシルヴァーの足、胸、頭に吸い込まれるように当たっていく。
14話 完
15話(月に帰る魂)
シルヴァーとの戦闘をしていると不思議な光が強まってきていた。
ミナ「やったわ!!」
シルヴァーは体勢を崩して地面に倒れ込んで動かなくなった。
ユーリ「やったのか?!」
ユーリが思わず声をだすとともにシルヴァーの身体から白銀に輝く魂が飛び出した。
(フゥゥゥ・・・・)
魂は上空へと向かっていく。ユーリたちはそれを見ているとだんだん遠ざかって見えなくなっていった。
ソル「なんか見えるよ!!」
ソルは指を上に刺すとユーリとミナも上を見た。
15話 完
16話(月の光を受けて)
ユーリたちは上を見ていると不思議な光が少しずつ消えていくとともに月が姿を現した。
ユーリ「綺麗だな・・・」
ソル「そうだね」
月が姿を現すと月光が村を優しく包みこんだ。
ユーリ「帰ろうか」
ソルとミナは頷ずくとともにユーリたちは家へと向かっていった。
(タッタッタッタッタッ)
ユーリたちは疲れたのか家に着くとそれぞれの部屋へと入っていって眠りについた。
16話 完
17話(神秘的な朝)
日が登るとともにユーリの家に優しい光が差し込んだ。光が眩しくてソルは起き上がる。
ソル「よく寝たな・・・」
ソルが小さな声でつぶやくとともにユーリがソルの部屋に入ってきた。
ユーリ「よく寝れたか?」
ソル「あぁ」
ソルはユーリと話しながら出発する準備を始める。
ユーリ「もういくのか?わかった、準備してくるよ」
ユーリはソルに一言いうと自分の部屋に戻っていって準備を始めた。
17話 完
18話(光の村を後にして)
ユーリたちは準備を終えると家の外にでた。
ミナ「あまり寝れなくて先に準備を済ませといたわ」
ユーリ「そうか」
軽く話しを済ませるとユーリは翼の生えた馬を連れてきた。
ソル「あの時の馬じゃないか」
ユーリ「さぁ、魔界に出発するぞ。早く乗れ!」
綺麗な太陽を見ながらユーリたちは翼の生えた馬に乗って魔界へと向かっていく。
9章 完


