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14/6/13

HIGHWAY TO HELL

Image by Olia Gozha

赤信号とは止まれである。

今更言うまでもなく聡明な読者諸氏におかれましては、疑いの余地はないと確信しています。

一部地域では赤信号は気をつけて渡れというアクロバティックな意味合いを帯びるらしいですが、今回はそれは傍に置いておく。

特殊なケースについて論じているわけではないので。


まあこんな当たり前すぎてもはや意識もしないことをわざわざ論じている段階で、その当たり前を破ってみせた豪傑が存在することは想像がつくことと思います。

住まいがド田舎のため、「車がない貧民、あるいは免許のないおチビは足をもがれたも同然」という狂った状態なのです。

故に絶対量こそ少ないものの、常にどの道路も車がいます。

そんなクソ田舎の中ではそれなりに大きめな道を走っていたわけです。


すると赤信号を華麗にスルーしていく輩がいるわけです。

「おいィ?あもりにも危なすぎるでしょう?」

まるで黄金の鉄の塊でできた騎士の如き言の葉がポロリ。

まあ直後に青信号に変わったのでその場では事なきを得ました。


問題はそっからだ!

こちらは右に曲がりたいのですが、件の豪傑の蛇行っぷりがハンパない。

5600歩くらい譲って蛇行するのはまだいいが、車線を変えるならウインカーを出してくれないと危ない。

こちらとしてはこの命の投げ捨てっぷりと警察かかってこいと言わんばかりの運転には付き合えない。

意を決してこの豪傑の前に出て、直ぐに曲がってトンズラカマそうと試みます。

すると背後から大音量のクラクション。

え?俺が悪いの?意味わかんねーよ?

もしかしたら接触しそうになったかもしんねーよ?

せやけどそのやり口はダメでしょう?

復讐はめちゃくちゃスッキリするけど憎しみしか生まないんだよ?


その後もしばらく世界一盛り上がらないカーチェイスを繰り広げました。

ジェームズボンドなら間違いなく開始3秒で殺してる。

そんなこんなでとっとと曲がって逃げようとしたらさぁ大変!

ギリギリまで車間距離を詰めてクラクションバカ連打。

曲がってみればクラクションバカ連打のまま特攻してきたからね。

マジで意味がわからん。


皆様に置かれましてはアクロバティックな運転をこなす豪傑がいたら、後ろでそっと曲がってフェードアウトすることをオススメします。

こんな謎なことで変な気分になるのは俺だけで十分だ。


触らぬ神に祟りなしとはよくいったものです。

関わらぬ狂人に災い無しです。

ちょっとでも「こいつぁ気が違ってねぇか?」と思ったらトンズラ安定です。

あいつらどこが沸点か全くわかんねーからな。

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