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14/6/11

個室空間を巡る

Image by Olia Gozha


ある男Aの手記


「まただ。今日もコレだ。永遠に続く連鎖。飛び散り、散乱し、汚れた空間だけがそこにある。だが俺がやらなければならない。この連鎖を断ち切るために。アレさえ実現すればこんな心配はしなくても構わない。だが今の俺にはそんな権利はない。雌伏の時だ。今は耐えよう。」


縦1.5メートル、横2メートルほどの小さな床に高さ2.3メートルほどの小さな空間。そこには必要最低限の機能のみを備えた場所。彼はその場を清掃する任務を与えられた。

彼は元来真面目な性格であり、誠実に仕事をこなしていく。件の空間は今日もひどく汚れている。立ち込める臭気、おぞましい雰囲気、およそ人が立ち入るには荷の重い場所だ。それでも彼は立ち入り、念を入れて清掃する。今日もまたこの悪意の立ち込める小さな空間を清掃するのだ。


別のある男Bの手記

「アレがいけなかったのだろうか。やはり無理はしてはいけない。本気で死を覚悟した。だがやめられない。めくるめく快感の虜となってしまったのだから。もう後戻りはできない。たとえ人間性を否定され、人外としていきるとしても。」




そんな男たちが出会ってしまった。

B「あっ!今使えますか?」

A「はい、どうぞ。」

B「よかった。では失礼します。」

バタン...

小さな空間の扉が閉められた。

Aは作業ができなくなりBが戻るまでの間時間を持て余すことになる。その刹那、

ブリブリブリブリィィィィビチャビチャビチャビチャァブビビビビビィィ‼︎

小さな空間から大音量の嫌ボイスが鳴り響く。

B(まったく、今回はヤバかったな。もうちょっと遅かったら肛門が音をあげてたな。このスリル、堪らないな。これだから浣腸はやめられないんだよ。)

ジャー....  キィィ....

A(クソッ!てめぇが犯人か?毎回特大のホームランカマしやがって!!掃除する俺の身にもなれってんだよ!!だいたいなんで未だに和式なんだよ!!!ほれ見ろ、床がクソ塗れだ!!)


ひっでぇなこれは

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Image by Jukka Aalho

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