☆滅ぼし物語☆
第4章
漆黒の森を抜け、灼熱の道を進む途中に魔界の使いと遭遇してしまった。危機に陥った時、どこからかわからないが助けられた。疲れが溜まったのか、その途中で少年と勇者は栄える街に辿りついた。そこでは、どんよりとした空気が漂っていた。
この物語は魔界に連れ去られた少年の一生を描くストーリーである。
1話(街人)
栄える街についた少年と勇者は街の中を歩きながら街の中央広場に向かっていた。なぜか、街人たちが騒がしくしていた。
街人(男)「贅沢してんだよっ!!」
街人(女)「生活が苦しいの!!なんとかしてっ!」
騒がしくなっている中央広場をみた少年と勇者はその場を立ち去り、泊まる所を探しを開始した。
勇者「宿屋を探そう」
少年「はい」
少年と勇者は宿屋を探しながら栄える街の辺りを見渡していた。
1話 完
2話(名前)
歩いてるとぽつんとたっている宿屋を発見した。
勇者「ここにするか?どうする?」
少年「そういえば前から気になっていたんですが、勇者さんの本当の名前ってなんですか?」
勇者「名前はユーリという、腕利きの剣使いだ。じゃあ君の名前も教えていただきたい」
少年「俺の名前は.ソルだ。改めてこれからよろしくね。あと泊まるのはここにしましょうよ」
ユーリはうなづくと宿屋に入っていき、ソルも追うようについていった。
2話 完
3話(宿屋)
宿屋でお金を払い、部屋を借りるとユーリはソルに呼びかけた。
ユーリ「部屋を借りたぞ。ソルもこっちにこい。」
ソルはユーリのいる場所に向かうと、ユーリが指をさした。
ユーリ「君の部屋はここだ。なにか用があるなら、隣の部屋にいるから呼んでくれ」
ソルは一言いうと部屋の中に入った。ユーリは自分の部屋に入りこれからどうするか考えていた。
3話 完
4話(疑問)
ソルは部屋で今日を振り返り剣を見て、灼熱の道でのダークゴブリンとの戦闘とあの言葉を不思議そうにしていた。
ソル「あれはなんだったんだろう??でもダークゴブリンの猛攻から助けてくれた。不思議なこともあるんだな」
そう考えている内に夜になりベットに入って眠りについた。この宿屋のベットはとても寝心地が良かった。
ソル「・・・zzzzムニャムニャ」
朝になるとユーリがソルのいる部屋のドアを叩いた。
4話 完
5話(騒動)
ユーリがドアを叩くとソルはベットから起き、ドアを開けた。
ソル「おはよう」
ユーリ「いま中央広場で大変なことが起こっているんだ!!自分は先に行っているからすぐにきなさい」
('タッタッタッタッ!)
階段を降りていく音とともに、ソルはユーリの言葉に眠気が吹き飛び、部屋を整理して武器をもって宿屋を出た。宿屋から50m程離れた場所に中央広場がある。
ソル「なんか昨日より騒がしいぞ」
騒ぎに反応したソルは素早く中央広場に向かっていった。
5話 完
6話(反乱)
ソルが中央広場に到着した時には街人たちの騒ぎが始まっていた。
街人(男)「テメェいい加減にしろっ!!」
街人(女)「あんたらだけ贅沢したら私たち家族の生活が壊れちゃうでしょ!!」
ソル「どうなっているんだ??」
ユーリは街人たちの間に入り、騒ぎを納めようとしていた。
6話 完
7話(街人の怒り)
ユーリは怒っている街人の間に入ると怒っている男の人に質問をした。
ユーリ「どうしたんですか?騒ぎは周りの迷惑になるので控えていただきたい」
街人(男)「テメェ誰だよっ!!怪我したくなかったらとっとと街から出ていけっ!!」
男の言葉に怒ったのか、ユーリは男の手を掴み投げ飛ばした。ソルはそれをじっと見て立ちすくんでいた。
('ガラガラガラ)
投げ飛ばされた場所にレンガの山がおいてあり、男はレンガの山に衝突した。
7話 完
8話(理由)
投げ飛ばされた男はレンガの山に衝突したにもかかわらず無傷だった。
街人(男)「いってぇぇぇー!!なにしやがる!」
ユーリ「怒っている理由が知りたい、よろしければ教えていただけませんか?」
ユーリが一言いうと、女の人が話しかけてきた。
街人(女)「ここの市長が贅沢に溺れて私たちの生活が辛くなってきているんです。何度もいっているのですが話しを聞いてくれなくて困っているんです。」
ユーリはそれを聞き終わると20m程離れていた。ソルに呼びかけた。
8話 完
9話(怪しい人)
街人はそれぞれの場所に去っていった。
ユーリ「これから市長のところへ向かう、ソルもついてこい!!」
ソルは素早く反応してユーリのもとに行った。ソルがユーリのもとに辿りつくと一言返事を返した。
ソル「わかりました」
ソルとユーリは話しながら市長の家に向かう途中の道で怪しい人を発見した。
ユーリ「そこの人!!止まれ!」
???「怪しいモノではありません。」
その人は不気味な声で言うと先を急ぐかのように去っていった。
9話 完
10話(市長)
市長の家に辿りつくと入り口付近に2人の兵士がいた。兵士は斧と盾を装備しており、ソルはダークゴブリンを思いだしてしまう。
ユーリ「市長に会いたいんだが」
兵士「だめだ、市長は誰とも会わないと言っている。」
そういうとソルはなぜか、怯えながら質問をした。
ソル「・・・・ダークゴブリン」
ソルがその言葉を口にした瞬間、兵士はダークゴブリンへと姿を変えた。
ダークゴブリン「ナゼ・・ワカッタ?!!」
ソルとユーリはとっさに剣をかまえた。
10話 完
11話(死の光景)
もう一人はただの兵士だったらしく、兵士も斧と盾を構えていた。
兵士「逃げて下さい!!ここは自分が食い止めます。」
そう言っているとダークゴブリンは素早く兵士に近づき斧を弧を描くように振り下ろした。兵士はソルとユーリを逃がそうと必死になっていて背中側が無防備だった。
ユーリ「君こそ早く逃げろ!!」
叫ぶ瞬間、ダークゴブリンの振り下ろした斧が兵士の背中を斬り裂いた。背中から大量の血が噴き出すと兵士は地に伏せて動かなくなった。
11話 完
12話(ダークゴブリンとの戦闘「1」)
始めて見た死の光景にソルは頭抱え込んでしまった。その時市長の家の扉が開いた。
('ギィィィィィ!!)
扉が開き終わるとその中から市長が現れた。
市長「なんの騒ぎだ?」
市長が辺りを見渡していると、ほとんど目の前の場所で血だらけになった兵士を見て、足が震えてきた。
ダークゴブリン「オマエ・・ハ・・・ヨウズミダ」
そういうとダークゴブリンは市長に斧を投げた。市長は足が震えてしまい動けなかった。
12話 完
13話(ダークゴブリンとの戦闘「2」)
ダークゴブリンの投げた斧は市長の頭に直撃してしまった。斧が刺さると後ろ側に吹き飛んで地面についたときにはもう、地に伏して動かなくなっていた。
ユーリ「市長!!なにも聞けずに終わってしまった」
叫んだあとはすぐに剣をもってダークゴブリンに突っ込んでいった。ソルは目の前に転がっている死体を見て頭が急に痛みだしてしまい地面に伏して気絶してしまった。
13話 完
14話(ダークゴブリンとの戦闘「3」)
ダークゴブリンは一人しかいないユーリに余裕そうに嘲笑っていた。
ダークゴブリン「カチメ・・・ハ・・ナイ」
ソルが気絶してしまったため、ユーリはダークゴブリンと一騎打ちになった。
ユーリ「すぐに終わらせるっ!!待ってろ!!」
ユーリは剣を素早くダークゴブリンの喉元に一閃した。運よく盾を構えるのが遅かったためか、ユーリの攻撃は命中した。
ダークゴブリン「グォォォ・・・ォォ・・」
急所に当たったのか、ダークゴブリンはそのまま地面に倒れてもう動かなかった。
14話 完
15話(平和の道)
ダークゴブリンとの一騎打ちを終えるとユーリはソルに肩を回して宿屋に向かう。中央広場を通っている最中、街人が話しかけてくれた。
街人(男)「市長はどうなったんだ??」
ユーリ「・・・・・・・」
しかしユーリはなにも言わずに宿屋を目指していった。
宿屋に着くとソルをベットに寝かした。
ユーリ「すまなかった、連れて行ったばっかりに・・・」
ユーリはそういうと自分の部屋に戻った。市長と兵士の死体は街人が埋葬してくれた。
15話 完
16話(続く旅)
激しい激闘で疲れたのかユーリはベットに入るとそのまま寝てしまった。朝になるとユーリはソルの様子を見に行きに向かう。ソルの部屋のドアを叩くと、すぐに開く。
ソル「おはよう、昨日はありがとう」
ユーリ「大丈夫か?もう街を出るぞ」
ソルとユーリはそれぞれの部屋で準備すませて宿屋をあとにした。街の外に出ようとすると街人に引き止められた。
街人(男)「ありがとう。これで街が救われた。」
ユーリとソルは感謝の言葉を受けとり、栄える街をでた。少年と勇者の旅はまだまだ続く。
4章 完


