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14/6/20

底辺な私がキャバクラで3ヶ月200万稼いだ時の話 2

Image by Olia Gozha

底辺な私がキャバクラで3ヶ月200万稼いだ時の話


続きです。


1番じゃなくてイイヨネ

1 遊び方の上手な物腰の柔らかい人

2 物知り、お話好きで自慢したい人

3 あんまり喋らなくて、パッとしない人

4 女好きで酒好きでちょっと雑な人

5 すでにベロンベロンでキャッチに連れて来られたおじさん

6 5、6人くらいの団体の上司~下っ端のグループ

7 暴言多めのオラオラ系おじさん

8 20代でキャバクラ来てみたかったというお兄さん


あなただったら、どんなお客さんと話したいでしょうか?

ちなみに私が話しやすかったのは2、3の人達でした。

1の人は遊ぶどころか、生きることが上手すぎてもうなんといっていいやらわかりませんでした。

「人生で成功してる人」ってこういう人なのかもしれませんね。


お金を儲けること

200万儲けるための話術だの、テクニックだの、


そんなものは あ り ま せ ん。 


スイマセン。

私がやったことは人と話す上で当たり前のことばかりです。


○話を丁寧に聞く。相槌を適度に打つ。

○「人」そのものに興味をもつ。

○気になったことは何でも聞く。聞き返す。

○声のトーンに気をつける。

○できるだけ素直でいる。意地を張ったり、嘘をつかない。

○3秒以上は目を見るようにする。

○自分の話はしない。聞かれたら答える。


くらいでしょうか? ね、簡単でしょう?(白目)

結局キャバクラに来る人って、女の子と話をしたい人が多い。

つまりそれって自分の話をしたい人が多い…はず。

言ってしまえば私のことなんて興味ないでしょうし、

ただのそこらキャバ嬢の一人としてしか見ていないでしょう。


私の場合そこに「身長が高い」という形容詞が付くので、そこは利点だったと言えるかもしれません。「175cmのキャバ嬢」ってだけでなんかもう面白いですもんね。存在が。


「喜ばれる」話の聞き方

超プライベートな事でも、仕事の話でも、どんな専門的な話でも、お話の中で気になることは全部聞きました。

例えば、

「仕事をしないゆとり世代がいて、そのギャップに驚くし、業務に支障も出ていてとても困る」

というような話をされたとしましょう。

まずは相手が言いたいことを全部聞きます。

想定される内容は

・メモを取らない

・言葉遣いが悪い

・時間ギリギリに出社する

・仕事に熱意がない

……大体こんなもんでしょうか?


話の間には必ず相槌を打って、相手が話終えたらその話の登場人物や背景を具体的にします。

「そのゆとりはどんな人?」「あなたはどんな職種・業務?」

「あなたが新人の頃は違った?」「どういう風に注意すれば変わるかな…?」


といった感じ。ちょー普通。

でもこんな感じで自分の話を聞き返されると興味を持っているように見えるので相手は嬉しいもんなんですよ。きっと。


ここで注意したいのは「自分の意見を言わないこと」

絶対ではないけれど、相手にとって反対意見などは不必要。感想はOK。


まあそんな感じで話を繰り広げていくわけです。上記の話題だけでも2時間は話続けられる自信があります。他人の人生や経験したことや感じていることを話し始めたらキリがないです。


この世は「話したがり」だらけ

人はやっぱり誰でも話したい。

上で書いたような話し方ですが、こんなのテクニックでもなんでもなく、私だって自分の話をこんな風に聞いてもらえると嬉しいという思いから実践していました。


聞く側の立場としても、私の経験のない話や年上の気持ちが知れる。

どこぞの社長なんてのもゴロゴロしてましたし、専門的な話なんかはさらに身を乗り出して聞いていました。雑学もやたら増える増える。その場限りのWin-Winな関係を築けるわけです。

時期的にもIT企業を立ち上げたという方も多く(2005年頃)今や有名な企業になってるのを見て微妙な気持ちになるのとともに人生の面白さを噛み締めています。


話が飛びましたが

ここはキャバクラ。


そんな面白い話ばかりだと、あっという間に時間が過ぎてしまうんですね…

ここはもう相手の表情を見ての判断ですけど、

「もうちょっと話し聞きたい」「もっと飲もうよ!」「ここからはお金かかるんだよー」

的な感じで言ってましたかね。基本断られることはなかったように思います。お金がかかることは言いますし、その金が私の糧になることも素直に言ってました。甘えたりとか媚びたりはしませんでした。

その場はいいや、って人も後で指名を入れてくれたりしました。指名料アザス!!!!


基本的に、会話はいつもこんな感じでしたが、

何度も通ってくれる人となるとさすがに話が尽き始めます。

そこからは私の話になるのですが、前回のSTORYSでも書いたようにそこそこ変な経歴なのでみんな「お、おう…」という感じで聞いてくれます。小馬鹿にする人もいれば哀れむ人もいますし、面白がる人もいました。

ここまでくればもうキャバ嬢とお客というよりは友達みたいな感覚ですね。私が美人とか可愛ければもっと色恋的な展開になってたのかもしれません。


ご飯だって一緒に行ってましたし、「お金使わせてスイマセンー!だがお金嬉しい。てへぺろ」的な事も言ってました。たまたまお客さんが誕生日の時には「還元デー」とか言いながら普通にウン十万くらいするものとかもあげてました。ありがちなブランドものは避けて実用品ばかりでしたがね。新しいノートパソコンとか、iPodとか、HDDレコーダーとかとか。


そして小さなお店ですが、私は太客と呼ばれる方々と仲良くなり、売上3位になり、次の月には2位になりました。ウハウハでしたが、その金は丸ごと学校の授業料に消えています。

もう記憶の彼方なので覚えてはいませんが、お客様から貰ったものなどを抜きにしても、手渡しの給料袋が立つのではないか……???と、小娘には分不相応なお給料をいただいたという強烈な記憶が残っています。

しかしながらお金を稼ぐのはそれ相応の対価と労力がいるのだと、いい勉強になりました。


たまたま自身のお酒が強かったとか

人よりも目立つ要素を持っていたとか

私が人の話を聞くのが好きだったとか


それだけ。


自分が嬉しいことを他人にする。


ただ、それだけ。



ちょっといい話風にまとめてみました。

ゲスい話には変わりません。

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