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13/2/28

コミュニケーション下手な私が演劇部を立ち上げるまで・2

Image by Olia Gozha

「 ど う せ 無 理 」

幼い頃からこの思考が

ずーーーーっと頭の中を占拠していた。

しかし、それに反発しようとする自分も出てくるようになった。

「 い や 、私 は で き る 」

このふたつ(2人)がいつもせめぎ合い、私の脳内はいつも賑やかだった。

それとは逆に、人間関係の方は寂れていった。

そして小学校5年生になった私は、

いつしかいじめられるようになっていた。

(原因ははっきりとは分からないが、やっぱり私の人格がちょっとおかしかった(今でもおかしいが)せいであろうと思われる。自分が周囲から浮いていることを、全く自覚できていなかった/笑)

この頃から、2次元に逃避することを覚え始めた。

小さい頃は、アニメで流れてくるセリフをただ口にしていただけだったのが、この頃になると、芝居を真似るようになったのである。

(芝居だけでなく、アニメや映画の世界にどっぷり浸かって妄想に耽っていた)

録画したアニメ(映画)の音を消して、

自分で声をアテてみる(演じる)。

そうすることで、自分以外の誰かになれるという感覚が得られた。

「 自 分 以 外 の 誰 か に な れ る 」

これは、私にとってとても気持ちの良いことだった。

(この時点ですでに声優になりたいと思っていた)

その感覚はやがてどんどん大きくなっていき、

いつしか、本格的に芝居をやりたいと思うようになっていた。

私が初めて舞台演劇というものをちゃんと観たのは、

NHKの劇場中継「ベルサイユのばら」(宝塚/月組)。

どぎついメイクに一瞬引いたものの(笑)、

舞台の豪華さ、役者の華やかさ、そしてエネルギーに満ちあふれた素晴らしい空間に、終始釘付け。

素直に感動した。

大いに感動した。

宝塚に入りたいとちょっと思った。

(実際この頃から嫌いだった牛乳をガブガブ飲み始めたw)

アニメだけでなく、舞台にも感心を持つようになった私は、一度でいいから舞台に立って芝居をしてみたいと、切実に思うようになったのである。

その頃、まだいじめは続いていたが、

私の頭の中は、将来の夢(妄想)でいっぱいだった。

〜続く〜

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