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14/5/24

私のアメリカ移住 (4)

Image by Olia Gozha

離婚後、3歳の息子の手を引き渡米。私の条件下で出来たアメリカ移住。その経緯を語る、連載実話。


町役場からの連絡


実は、私の父親が亡くなる前に、一つだけ私に残せた物が有った。


いきさつは、前にも書いたが、


父の名義の物は、全て、一つ残らず、前妻の息子2人の名義にすり替えられてしまった。


が、父は、私が大人に成った時に、役に立つ様にと、一つの"山 "

を買ってくれたらしい。

そこに、私が生まれた年に、杉の木を植えた。


これが育てば、私が大人に成った時に、その木を伐採して、家を建てる木材に成る、もしくは、木材を売ってもお金になると…


メチャメチャ山奥に位置する、行ったことも無い山。


この山だけは、父の名義では無く、私名義だったので、父の実印でも、操作出来ず、前妻の息子達に乗っ取られる事が出来なかったようだ…


町役場からの連絡は、

その、山に、町の林道の一部が通るらしく、通ると言うより、

カスル、

と言う感じ。


数メートルの私の山を削る事に成るので、それに同意すると、現金が出るとのこと。


金額は、数メートルで

130万円!


速攻、オーケーを出して、書類を送ってもらった!


130万円!

母子家庭には、凄い大きなお金!


その一部のお金を利用して、

なんと、友達とのアメリカ旅行を計画!

息子は、私の母親に預け、

友達3人・私と計4人での

ロスアンゼルスへの旅が実現した!


が、旅の前に、不思議な事が起こる。


私には、これぞ幼馴染と言う人物がいる。


彼は私と同い年。

私の母親が、父親と出会った、あの、割烹料理屋の息子の息子なのだ!


彼(S)は、4月生まれ。

私は、8月生まれ。

母親が私を産んだ時には、すでに割烹料理屋の仕事は辞めていたが、

ちょくちょく、顔出しに遊びに行っていた。

私とSは数ヶ月違いなので、よく遊んだ。


そのSは、彼が中学生の時にアメリカに移住していた。

彼のお父さんがロスアンゼルスで、寿司職人として、仕事を見つけたからだ。

お父さんは、割烹料理屋を継がずに、

当時二回目の結婚相手と子供達を連れて、アメリカに渡ったのだ。


Sがアメリカに移住した後、その後、Sは単独で日本に帰り、20歳位の時に一度だけ会ったのを最後に、


未だ日本にいるのか?


アメリカに戻ったのかも、


全く音信不通だった。


そのSが、実は地元に帰ってきていて、

私の友達の一人に偶然会い、


私に会いたがっていると連絡が入った!


幼馴染との再会と、アメリカ旅行


幼馴染との再会は、不思議なタイミングだった。


幼馴染との再会の約束の日。


その日、仕事が終わって、母親に、息子を預け、


Sと会う。


積もり積もる、過去10年程のお互いの歴史を、数時間の間に話さなければ成らない。


ものすごいスピードとエネルギーで、会話をした記憶が有る。


それはそうだ。


会っていない間に、結婚をし、出産、離婚もしているのだ!


話すことは山ほど有る!


どんな順番で話したか、内容は覚えていないが、お互い全部伝わった感は有った!


そして、今、友達とアメリカ旅行の計画を立てている話もした。


数ヶ月以内には、アメリカに行けるように、会社から休みをもらったり、チケットを買う話もした。


すると、Sは、


「ベガスにいる、親父に会いに行けよ!話をつけておくから、空港にも迎えにいかせるし。」


との事。


ロスアンゼルスで寿司職人として働いていたSのお父さんは、その後、寿司職人では無く、和食レストラン経営を手掛け、ラスベガスに拠点を置いて、数件の大型和食レストランをラスベガスに持っていた。


友達との旅行予定地は、ロスアンゼルス。

そのうち、一泊だけ、私一人で、ラスベガスに飛び、Sのお父さんと会うことに成った…


それからSとはマメに連絡を取り合う。



そして、

数ヶ月後、息子を数日間母親に預ける罪悪感と戦いながらも、

友達との5泊6日のアメリカ旅行決行!


今回の旅行の宿泊先は、ホテルでは無かった。


友達の一人が、ロサンゼルスに留学して、そのまま現地に居た日本人で、すでにグリーンカード保持者であった人と結婚しており、その人の手助けで、タイムシェアの、コンドミニアムを旅行の間、借りれる事に成って居た。


コンドミニアムなので、作りは2LDK

で、キッチンも有る。

ホテルと違い、食料品の材料を買って、料理も出来る。


日本のマンションなんかより、ずっと広い!


天井も高い。


バスルームが両方の部屋について居る。


更に、ルームサービス付きなので、ベットメーキングもやってくれるし、キッチンに残した汚れたお皿や、フライパンなど、私達が観光中で部屋を空けた時に、全て洗ってくれる。


ルームサービスは、管理費に含まれているからだ。


まずは、宿泊先で、感動。


ロスアンゼルスでは、観光地を周り、ユニバーサルスタジオや、ハリウッドなどのお決まりな場所を満喫!

これが、中学生の時に憧れた、ホームステイ地!


アメリカなんだー!!


アメリカと、アメリカの空気、雰囲気、エネルギーに大感激!


そして、二日後、友達と一日だけ別行動で、

一人、ラスベガスへ…


ラスベガスは、更に圧倒された!



ロスアンゼルスは、ユニバーサルスタジオ系の、アミューズメントパークや、ビーチ沿いには、それはそれは人が多く、活気が有るが、やはり、海のそばだからか、

レイバック的なイメージも有る。

(それはそれで、大好きだ!)


が、ベガスは、もっと、クレイジー的な活気が有った!


飛行機がロサンゼルスからラスベガスに着く時点で、違っていた!


ここを訪れる人達は、

「楽しむぞー!ハメを外すぞー!」

と決意してやってくるからだ!


飛行機がラスベガスに着陸すると、

大喝采が起き、シートベルト着用サインが着いていても、


「オーーー!!!」


「ヒューヒュー!!」*注・指笛


と言うノリで立ち上がり、

歌ったり、踊り出す人も居た。


フライトアテンダントも、


見えて居るが見えない振り?な感じ。


機内ほとんどの大人がこんな感じだったら、注意も出来ないだろう。


まあ、機内のお酒は飲み放題なので、すでにみんな出来上がっていた…

飛行機を降りると、直ぐに、空港内にスロットマシーンが有る。

ここにも驚いた…


更に、メインストリートのカジノのホテルの華々しさ!

デカさ!

町中に、溢れる、人・人・人・人…


もちろん、酔っ払いも多い。

変な酔っ払いでは無く、

みんな気分が最高に盛り上がっているのだ!


ハッピーなのだ!


後で気付いたが、ラスベガスは、バー以外のどこでも、アルコールを持ち歩いて飲んでも良い。


メインストリートの通称ストリップ通りでは、お酒を隠さずに飲み歩いても良い。マルガリータの入った、大きなプラスチック容器を持った人をよく見かける!


メインストリート以外の、レジデンスエリアでも、飲んでもいいが、お酒のプラスチック瓶や缶を丸出しで持ち歩いて飲んではいけない。


が、紙袋にプラスチック瓶や缶を入れながら、飲めばオーケー。


だから、コンビニなどで、ビールを買うと、必ず、紙袋に入れてくれる。

今ここで飲まなくても、暗黙の了解で、紙袋が付いてくる。


もちろん、車の運転をする人は、飲んではいけない!


歩いて飲む分は、大丈夫だ。


そういう理由からか、もの凄い開放感の有る街に思えた…


ちなみに、カリフォルニアでは、お酒の持ち歩き飲みは禁止。


他の州でも、ほとんどが禁止。


紙袋に入れても禁止。


ビーチでは、ビーチ沿いのバーやレストランでは飲んでもいいが、ビーチにアルコールを持って行くと、罰せられる。チケットを切られて、罰金を払う。

(うちのダーリンが、5年前にサンデイエゴのビーチでチケットを切られているから、よーく知っている…)




続く









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