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14/5/28

底辺な私がキャバクラで3ヶ月200万稼いだ時の話

Image by Olia Gozha

「中卒底辺な私が10年以上かけて這い上がってみた」

というお話のスピンオフです。

自分語りでスピンオフってどうなんでしょうね。あわわ。


キラキラ女子でもギャルギャル女子でもなく、

カピバラ顔の私がどうして3ヶ月で200万も稼げたのか?

この話は「うふふ、私モテるでしょ」という自慢話ではなく

聞き上手になる方法と「人が欲しがる言葉」の見つけ方の話ができればと思います。


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面白くもなんともない、京都のクソ田舎を捨てて、

財布と携帯、少しの服をカバンに詰めて私は東京に出てきました。


噂には聞いていた。

世の中には「お酒を飲んで話すだけ」でお金を貰える仕事があるらしい。

そんなチョロい仕事があると。


「お水のお店で働いたらあかんよ!」と親にも釘を刺されながらやってきた、そう、TOKYO。

誰も私を知らない。誰も私を怒らない。私は自由。

お酒を飲んでお金を貰える?そんな幸せな仕事なら是非ともやってみたい。


とりあえずお店を探してみると、結構いろんなとこにあるみたいだった。

歌舞伎町の女王になりたいわけではなかったのですが、やはりキャバクラ=新宿というイメージがあったので、とりあえず新宿で体験入店できるお店を探し、乗り込んでみることにしました。


レベルの違いに鼻水吹いた

早速グラスの拭き方、ライターの付け方、お酒の作り方など、接客のやり方を聞き、ひと通り礼儀的な接客を教えてもらった。ドレスはワンサカある中からなんとかサイズが合うものをレンタルし、髪は盛りに盛ってもらった。パフェみたいな盛り方。


キャバクラは基本的には女の子が立ち代わり入れ代わりで接客をします。時間で言うと大体15分くらいでしょうか?「はじめまして」から話がスタートし、そこそこ身の上話を交えながら、女の子との話が盛り上がったところで交代となってしまうため、非常にもどかしい気分を味わえます。なので、そこで気に入った女の子がいれば指名を入れてもらうスタイル。なので誰も指名せず、普通に飲むだけならそんなに高くなかったりします。女の子からの「お酒飲んでもいいですか?」攻撃に耐えられれば、ですが。

ちなみに女の子に与えるお酒は大体1000円オーバー。ドリンクバックといって、ガンガン飲むことが成績・お給料に繋がるため、飲ませてくれないお客はキャバ嬢から嫌われます。コワイですね。


まあそんなこんなでキャバクラのシステムも理解し、ふと気づくとおじさんたちに囲まれながらシャンパンか何かでパーリーをやってる女の子が店内にいました。周りに聞いたところナンバー1、2、3あたりの女の子はみんなあんなもんらしい。いやーオーラが違うわ。すんげーわ。テレビとかドラマでやってるような光景だった。かわいかった。マジで。すんげーの。

そこで気づいた。私が最初に突入したお店はそれなりに高いほうのお店だったらしい。そりゃ女の子みんなハイパーかわいいわけだと。


そして私は更に気づいた。

あ、合わない……。


そりゃそうだ、田舎からフラフラ~っと出てきたようなカッペガールに歌舞伎町のギラギラとした空気が合うはずもない。私はもっとしょぼい場所でお店を探すことにした。


ちょっと都会で、ちょっと田舎。

そうして選んだお店は適度な狭さで適度なしょぼさ。かわいい女の子もいるけど、全体的な感じが中堅感漂っていい絶妙な雰囲気でした。ここでなら私ものびのびやれそうです。

ここで私が持っている使えそうなカードをおさらいしておきましょう。


ホリのデッキ

◯新人(3ヶ月まで)

◯京都出身(関西弁)

◯身長175cm(デカイ)

◯ちち(デカイ)

◯酒好き(強い)


こんなもんでしょうか。ちょっとオモシロイですね。

身長高いのはそれなりにコンプレックスでしたが、今となればかなりいいネタになったと思います。

デカイ女が京都弁でやんわり話しながらパカパカ酒を飲む姿を想像してください。それが私です。


キャバクラのいろんなひとびと。

キャバクラに来る人は様々です。


1 遊び方の上手な物腰の柔らかい人

2 物知り、お話好きで自慢したい人

3 あんまり喋らなくて、パッとしない人

4 女好きで酒好きでちょっと雑な人

5 すでにベロンベロンでキャッチに連れて来られたおじさん

6 5、6人くらいの団体の上司~下っ端のグループ

7 暴言多めのオラオラ系おじさん

8 20代でキャバクラ来てみたかったというお兄さん


おじさんもイケメンも、そりゃもういろんな人が来ます。

そしてこれは上から順に金払いの良さで並べています。



さて、あなたが私のカードを持ったキャバ嬢だったなら。

あなたは上記のうち、誰をターゲットにしますか?

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Image by Jukka Aalho

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