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14/6/10

【人の優しさに感謝】ベトナムのぼったくりタクシーで落とした携帯が戻ってきた【現地キャバ嬢に感謝】

Image by Olia Gozha

ホーチミンのタクシーで落とした携帯が数時間後には1800km離れたハノイへ・・・


ホーチミンのタクシーで携帯を起こしたことが発覚。

何十回と電話をかけてみるとようやくつながった。

ベトナムという異国の地、そこで落とした携帯電話を拾った人と通話することができた。

言葉がわからないので、ホテルのスタッフの方に事情を説明して代わってもらった。


ホテルスタッフ「そちらでお話しの携帯電話を落としたのですが」

タクシー会社「こちらホーチミンのタクシー会社です。落し物としてお預かりしております。本日は担当部署のスタッフが帰宅しておりますので明日ご連絡いたします。」

翌日


連絡がない・・・

こちらから電話をしてみる。

「ハロー」

タクシー会社と思われる人「ハロー」


そのあとベトナム語

ベトナム語を話せる人(後にA子さんと紹介します)に変わってみると

なんと、相手は1,800kmも離れたハノイにいるそう

???

ホーチミンのタクシー会社で預かっているんじゃないの?



そもそものドラマはキャバクラから始まった


事件の5日前、ビジネスの現地視察ということでベトナムに到着した。

時間は日本時間深夜12時、現地時間夜10時。

日本の熱帯夜を思わせるムシムシした暑い夜だった。

当日は屋台でタイガービールを軽く飲んで翌日に備えた。


翌日は現地視察。


ドライバー付きの大きめのレンタカーを手配してホーチミン市内を周回し人々の暮らしぶり、街並みを見て回る。

地元の人が集まるショッピングモールに行ってみた。

店内に入る前に手荷物をロッカーに預けなければならない。

万引き防止だそうだ。

治安のいいホーチミンという都市でも、やはり外国ということなのだろう。


その後、新しくできたというイオンのショッピングモールへ。

ベトナムのショッピングモールと日本から上陸したショッピングモール(イオン)との比較。



トイレはLinx、ハンドドライヤーはPanasonicとMade in japanへのこだわりを感じる。

店内は雰囲気も含め日本とそっくりだった。

他にも視察をしたがここでは割愛。


軽く夕食を終えていざ繁華街へ。

夜の街はその国の経済を映し出すいい鏡だと思う。

日本でいうキャバクラに行った。

日本と違うのはお店の子の給料のようなものは無いとのこと。

お客からのチップが収入源だそうだ。


キャバクラにもいくつか種類があって、日本語を話せるレベルごとに店がわかれているという印象だった。

ホーチミンの観光ガイドを後日お願いしたかったので女の子(以後、A子さん)に連絡先を聞いた後、2時間ほどカラオケを歌って飲んでチップを渡してその日は終えた。


ちなみに、チップは50万ドン渡した。

日本円にして2500円程度。


現地滞在の日本人の方からアドバイスをいただいていたので、チップの額は無難だったと思う。


キャバクラに行き、連絡先を聞いたことが今回のベトナムの旅の大きなカギを握ることになるとはこの時は考えもしなかった。


ゴルフ場でカバンを無くす


滞在3日目、視察でお世話になる現地の方との親睦のために早朝からゴルフに行った。

ベトナムは日差しが強いので早朝6時からラウンドすることに。

前日就寝したのが3時だったのでグッタリしていた。

海外でゴルフをするのは初めてだったのだが、日本のようにハーフが終わった後、休憩が無い。

聞くと日本でも北海道はこのパターンらしい。

休憩なしでラウンドしたこともあって、クタクタだった。

クラブハウスへ移動する専用のカートに乗ってロッカールームへ。

ロッカールームで着替えをしていると、カバンが無いことに気づく。


セキュリティボックスが無かったので、財布や携帯などを小さなカバンに入れてラウンド中持ち歩いていたのだ。


そのカバンが無い。


そうだ、クラブハウスに移動するカートに忘れたんだ。

普段は物を忘れたりしないのだが、休憩なしのラウンドでぐったりしていたこともあって注意力が欠如していた。

急いでゴルフ場のスタッフに説明をして、スタッフに同行してもらいカバンを探しに行くことに。


パスポートだけはホテルの金庫に入れてきた

最悪帰国はできるが、財布や携帯が無くなったらどうしよう・・・


不安ばかりが頭をよぎる。

目的のカートを見つけると、座席にポンとカバンが置きっぱなしになっていた。

中身を確認すると、何も取られている様子は無い。


素晴らしい治安だ。


一緒に探してくれたスタッフの方にお礼のチップを渡してゴルフ場を後にした。


尚、このゴルフ場、ホーチミン市内から車で40分程度。

1人に1人キャディーさんがついてプレーフィーは5,500円ほど。

キャディーさんへの心付け(チップ)は750円ほど。

コースもすばらしかった。

写真を撮れなかったことが残念。


カバンを無くした旨をゴルフ場のスタッフの方にすんなり理解してもらえたのには理由がある。

ベトナムの人、ほとんどの方が英語を話せるのだ。

その理由が、多くの人が大学を卒業しているからのようだった。

大学に進学することで兵役を免除されるそうだ。


そういった背景があるからか、英語はほとんどの人が話せる。

優秀な人が多いという印象だった。


とりあえず、カバンも見つかったし、コースも素晴らしくよい一日だった。

忘れ物には注意しよう!と誓った。


緑のぼったくりタクシーに注意(その他の注意事項)


ベトナムは鉄道がほとんどない。

そのため、旅行者の移動はタクシーが主だ。

ホーチミンに到着した時に、現地のスタッフの方から一つのアドバイスをもらった。

「緑のタクシーはぼったくりだから乗らないように」


この緑のタクシーがなぜぼったくりかというと、メーターを上げないからだ。

メーターを上げ忘れたフリをして、目的地まで向かう。

到着すると、「メーターを上げ忘れてました。すみません。」と謝る。

観光客は「いいよいいよ、だいたいこれぐらいでしょ?」

とチップも含めて多めに料金を払うというものだった。

そんなに大げさなぼったくりではないが、当然のごとく緑のタクシーは避けるようにした。


ホーチミンは治安がいい。

治安がいいと言っても他にも注意事項があった


スマートフォンで撮影をするときは必ず両手で撮影をすること


ベトナムではスマートフォンがとても高価なものだそう。

日本でいうガラケーのような携帯が主流でスマートフォンを持っている人はごく一部だそうだ。

そのため、片手でスマートフォンで撮影などをしているとひったくられる危険があるそう。


尚、普通の携帯との価格差は数十倍とのことだった。


そして、スマートフォン人気を支えるのが公衆無線LANの整備が進んでいるということだ。

ほとんどすべての飲食店やカフェなどでは無料で無線LANが利用できる。

こういった部分は日本より進んでいると感じた。


尚、スマートフォンを盗まれるとどのようになるかも聞いてみた。


まず、電源が切られるそうだ。

そして、専門の改造ショップに持ち込み改造(初期化?)をして利用されるのだそう。

公衆無線LANが発達しているので、キャリアとの契約がなくても通話以外の機能が使えるというわけだ。


携帯電話を盗まれたり無くした場合、電源を切られるために通話ができなくなるのがほとんどらしい。そのため、無くしたり盗まれた携帯電話に電話をしてつながらなかった場合は、あきらめるほかないと。基本的に、携帯電話を無くしたら戻ってこないものと思った方がいいらしい。


こういった治安事情以外に食事や水についての心配もあった。

しかし、食事はビックリするほどおいしい。

パクチーなどが苦手の方にはちょっと厳しいかもしれないが。



辛さなども調味料で調整できるし、味付けは日本人好みの薄味。

屋台など含めて10件以上行ったがすべてかなりのうまさだった。

食べログでいうと★3.5以上の店だらけだった。


アジアでよくある冷えてないビールが出されるのだが、ベトナムではそこに穴のあいた氷(うまい棒を半分にしたようなもの)を入れる習慣がある。


この氷でおなかを壊さないか心配したが、特に問題は無かった。


よって、ベトナム(ホーチミン)での注意事項は

・緑のぼったくりタクシー

・スマートフォンの盗難

ということがわかった。


日本語学校の視察 → 携帯紛失


滞在4日目。

日本語学校を視察した。

ベトナムは親日国。

日本に興味を持つ人も多いようだ。


日本語学校へはホテルからタクシーで向かった。

スコールもあり蒸し暑い夕方。

ホテルの近くでハーフパンツを購入したので着用してタクシーへ。

ゴルフ場でカバンを忘れた苦い思い出があるので、メインの携帯電話(携帯を2台もっているため)と現金だけをポケットに入れいざタクシーに。


ホテルで呼んでもらったタクシーが例の緑のタクシーだった。

しかし、そこはさすがホテル。

出発前にメーターを上げるように運転手に指示をしてくれてメーターが上がっていざ出発。

メーターさえ上がれば普通のタクシーだ。


目的地の日本語学校、少し入り組んだ場所にある。

運転手さんに住所などを伝えたのだが、目的地近くでかなり迷った。


同行した人たちと、いろいろと地図を調べたり、日本語学校のスタッフの方に迎えに来てもらったりとしてようやく現地にたどりついた。


運転手さんもグッタリしている様子だったので、感謝の気持ちも込めて多めにチップを渡した。


日本語学校の生徒さんの多くが社会人。

仕事が終わったのち、勉強に来るのだそうだ。

授業を見学して感じたことは、みんな目が澄みきっている。



「こういうのが澄みきったキレイな目というのだ」と実感した。

そして、無垢なイメージ。


小さな子供のように素直で勤勉で楽しく生きている。

そういう印象を受けた。


同時に、この国は経済的に大きく発展するだろうとも感じた。


これは、街並みを見ても感じたことだが、伸び盛りの国は活気がある。

いくつかの新興国にも行ったことがあるが、多くの国はお金のにおいがする活気だ。


金、金、金


という雰囲気。


ただ、ベトナムの活気はそういう雰囲気はない。

これからみんなで頑張っていこうという、希望に向かって国民一致団結で進んでいる。


そんなイメージだった。

ある意味、日本ととても似ていると感じた。(終戦後の日本、高度経済成長の日本はこんな感じだったのだろうか)


日本語学校の視察も終わっていざホテルに戻ろうとすると


携帯が無い!


ポケットに入れていたのに。

購入して初めて着用したハーフパンツだったからかポケットの位置をうまく把握できていなく、どこかで落としてしまったようだ。


落とした携帯はガラケーなのだが、タッチパネル式なのでスマートフォンのように見える。(SH-06Cというシャープ製)

「スマートフォンは高価で無くしたらほぼ戻ってこない」

注意されていたことが頭をよぎる


すぐに他の方の携帯から電話をしてもらった。

コールはする。

しかし、だれも出ない。



タクシーに同乗した佐藤さん(仮名)「コールすれば大丈夫ですよ。盗まれたらすぐに電源切られちゃいますから。」

「そうですか。」

タクシーに同乗していた山田さん(仮名)「タクシーの中で携帯出して無かったですよね?ホテルに置いてきたんじゃないですか?」

「そう言われると、そういう気がします。」


なんどもなんども電話をするが、コールをするだけ。

とりあえず、急いでホテルに戻ることに。

タクシーの中で一緒に視察をしていた人たちが慰めてくれる。


山田さん「コールすれば大丈夫ですよ。」

「そうですよね。」

佐藤さん「むしろ喜ぶべきですよ。普通ありえないですよ。確実に見つかりますよ。」



不安の中、ホテルの部屋に到着。


ホテルの部屋で携帯を探すも無い!

やはり、タクシーに落としたか?


山田さんから連絡が。

山田さん「今、電話つながりましたよ!」

「ホントですか!?」

山田さん「後でかけなおしてくれると言ってました。ただ、英語だったのでちゃんとは聞き取れませんでした。」


ホテルのフロントに向かう。


Can I talk with the staff of the Japanese?(日本人スタッフとお話しできます?)


Yes. One moment, please(はい。しばらくお待ちください)


この会話を何回繰り返しただろうか。

このホテルは日本人スタッフが常駐している。


とても助かった。


事情を説明して、ホテルのスタッフの方からあらためて携帯に電話をしてもらうことに。


今回も相手が出た。

話を聞くと、相手はホーチミンのタクシー会社だそうだ。

今日は担当者がいないから明日折り返すとのこと。


往復のタクシー代を払うから持ってきてもらおうとも思ったが、それは日本人的な考えで、こちらの人はこちらの人の考えがあると思い明日を待つことにした。


※尚、日本語学校の写真は他の方が撮影した写真を利用させていただきました。


「明日になれば見つかるよ、遊びに行こうよ!」という誘いで夜の街に


僕は終始どんよりしていた。

前回行ったキャバクラに向かい、前回と同じA子さんを指名した。

その理由は、日本語が話せるので事情を話して明日タクシー会社へ同行してもらいたかったからだ。


事情を伝えたが、A子さんはお昼仕事をしているらしい。

母親と2人で花屋をしているそうだ。

そのため、休むことはできないと。


残念だったが、いたしかたない。

その日は現地の人や観光客があつまるクラブというかディスコのようなところにアフターで行った。


現地の夜の遊びの雰囲気も見れてよかったのだが、携帯の事ばかりが心配だった。

女の子たちと別れて、ホテルの僕の部屋で一緒に日本から来た佐藤さん、山田さんと軽くビールを飲んでいた。


あまりの僕の落ち込みように、山田さんが指名した女の子(B子さん)に連絡を取ってくれた。

誰か、明日一緒にタクシー会社に同行してくれる人はいないかと。


僕が落ち込んでいた理由は・・・

ホテルとタクシー会社とやりとりをして、タクシー会社に携帯を取りに行くことになってもホテルのスタッフが同行はしてくれない。そうした場合、言葉の壁もあるし、すんなり携帯が戻ってくるとは限らない。また、明日の夜の便で帰国だ。

明日携帯が戻ってこなければ・・・


山田さんに付いたB子さんはかなり日本語が堪能だった。

事の重大さを理解してくれて、夜中だというのに何人かにあたってくれた。

そして、結果として、A子さんが昼間の仕事を休んでタクシー会社に同行してくれることになった。


なんて親切なんだ。

とてもありがたかった。


翌日電話をかけてみると・・・



翌日10時になってもタクシー会社からの連絡が無い。


A子さんと待ち合わせをして、僕の持っているもう一台の携帯から無くした携帯電話に電話をしてみるとつながった。

すぐに女の子に代わって事情を話してもらった。


しかし、昨日と話が違う。

相手はハノイに住んでいるとのこと。




ホーチミンのタクシー会社で預かってるんじゃないの?

どういうことなのか?

昨日の電話の対応はウソだったのか?


不安が頭をよぎる。


A子さんと一緒にホテルのフロントに行き、事情を説明して改めて連絡をとってもらう。

すると今度はタクシー会社につながったようだ。

この時も日本人スタッフに通訳をお願いしたが、なかなか意図が伝わらない。

ただ、携帯を取りに行くだけなのだが、30分ほど相手と話をしている。


ベトナム人のホテルスタッフと日本人のホテルスタッフがやりとりをしている。

細かいやり取りは聞けなかったが、


ベトナム人スタッフ:Intention is not transmitted successfully(うまくこちらの意図が伝わらない)

Okey?(これでいい?)


日本人スタッフ:Not Okey!(いいわけないでしょ!)


というようなやり取りで思わず笑ってしまった。


しびれを切らしたA子さんがベトナム語でスタッフとやりとりをしてくれた。

すると話が進んだ。


電話越しにタクシー会社からは携帯のメーカー名を教えてくれとの質問があった。

本当に落とし主か確認しているようだ。

僕はシャープ製だと伝えた。


しかし、ここでまたひと悶着。


なかなか話が進まない。


ホテルのスタッフも困惑しているようだ。


しかし、会話を聞いているA子さん曰く、

「たぶん、タクシー会社にある。今うまく伝わって無いだけでタクシー会社に行けば必ず携帯はあるからまずはタクシー会社に行こう」


そしてタクシー会社へ向かうことになった。


一見スムーズに進まないようなホテルの対応だが、そんなことは無かった。

ホテル側で手配したタクシーについてはすべてのタクシーのナンバーと会社名、お客の搭乗時刻を記録していた。

その記録から該当タクシーを割り出し、運転手の名前まで割り出してくれた。

すばらしい対応だ。

尚、ホテルはNew World Saigon Hotel(ニューワールド)



その情報をもとにいざタクシー会社へ。


しかし、なぜ僕が電話をしたとき、ハノイにつながったのか。

その不安だけが払拭できなかった。


無事携帯電話を受け取る


タクシー会社に到着。

りっぱなビルだ。



入口も普通。



入館書を受け取り首から下げて落し物係のような部署に向かった。

そこで、僕の携帯を見せられた。


「やったー、あったよ、コレコレ!」


ホテルとの話がスムーズに進まなかった理由がわかった。

僕の携帯はシャープ製だが、シャープのロゴなどは携帯のどこにも書いてない。

そのかわり「docomo」と書いてある。


タクシー会社としては「docomo製」だと考えたようだ。

よって、「シャープ製の携帯電話の落とし物は無い」ということで話が噛み合なかったようだ。これは自分自身の伝達の気遣い不足だったので、ホテルのスタッフの方にもタクシー会社の方にも申し訳なく思った。

この会話がうまくかみ合っていないというのをホテルのスタッフより先に気付いてタクシー会社に行こうと提案したA子さんはスゴイと感じた。


メーカー名の勘違いの事情を説明すると、紙を手渡されて記入するように求められた。

ここでも同行してくれたA子さんが手助けをしてくれて、記入の仕方を説明してくれた。

とても助かった。

記入項目は20項目ほどあり、おそらく一人だと手続きに相当の時間がかかったと思う。

喜びのあまり、タクシー会社の方と記念撮影をした。




なぜ、ハノイにつながったのか?


ベトナムの電話回線は固定電話も(すべてかはわからないが)携帯電話も090で始まる。


僕はベトナムに居る間、紛失したメインの携帯電話を利用していた。

日本から電話がかかってくるときは090-xxxx-xxxxと表示が出る。

こちらからかける時も090-xxxx-xxxxで通話ができる。(ただし、アドレス帳からあて先を選択して発信していて、表示に090-xxxx-xxxxと表示されるので090発信でよいのだと感じていた)

ローミング機能で日本と同じ発信でつながるのだと考えていた。


紛失していない2台目の携帯電話は普段ほとんど通話で利用してなかった。

そして、この携帯電話から自分のメインの携帯電話に090発信で電話をかけていたのだが(アドレス帳からではなく、直接ダイヤルした)、紛失した電話番号とまったく同じ電話番号がハノイに存在していたようだった。

直接ダイヤル発信をする際は、国番号をつけないといけないようだった。

よって、正しくは+8190-xxxx-xxxxという発信が正しかったのだ。


・めったに発信しない2台目の電話から発信した

・自分の紛失した携帯電話番号への発信なので発信間違いは無いと過信していた

・1台目の電話の挙動から自動ローミングで日本の携帯電話への発信は通常の090や080で始まる番号発信でよいと判断してしまった

・ベトナムの電話番号が090で始まることを知らなかった

このような状況が重なっていろいろな混乱を招いてしまった。


そして、僕の2台目の携帯電話から発信した電話はすべてハノイにつながっていたというわけだ。

ここでいろいろな謎が解けた。

ハノイの方、ゴメンナサイ。


A子さんにお礼


今回の件はA子さんの協力がなければ解決できなかったと痛感した。


僕のメインの携帯は取引先の電話番号などさまざまな情報が入っている。

セキュリティをかけているので、情報漏洩の心配はないが、連絡先などが分からなくなってしまうと困る。


定期的にバックアップは取っているものの、最新情報までのバックアップは取っていないので、携帯を紛失したときの痛手は大きい。


A子さんになにかお礼がしたいと伝えたのだが、お礼はいらないという。

わざわざ仕事を休んでもらってここまで協力してくれたのに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


今日は帰国の日。

お礼になるかわからないが最後にお店に顔をだしてチップを多めに渡すことでお礼とさせてもらうことにした。


ベトナムへの感謝を形にしたい


今回の件で、ベトナムの事、ベトナム人の事がとても好きになった。

ベトナムとビジネスをしたい。

そんなふうに思うようになった。

今、ベトナムとできるビジネスを考えている。

現地にウエスタンユニオンで送金して、簡単な市場調査を依頼した。

ビジネスの構想は実現できるか未知数だが、形になりそうだったらまたSTORYS.JPにて報告させてもらいたいと思う。


今回得た教訓やベトナム(ホーチミン)の情報

・スクーターの数が多い。

 そのほとんどは中古車と思われる。

 メーターは140kmぐらいまであるが、実際は30-40kmしかスピードはでない


・スクーターのヘルメット着用は義務化されているが、乗員制限は無い(厳密にいうなら家族は同乗できる。そのため夫婦+子供2人の4人乗りをしている人も多い)



・スポーツカーが全く走って無い

 高級車(セダン)などは走っているがフェラーリやポルシェなどのスポーツカーは皆無


・休日が少ない 祝日も少ない

 昭和の日本ににている。ただし、残業はほとんどなさそう


・チップ制

 チップを払わなくても嫌な顔はされないため、チップが不要というイメージがあるが、チップは大事な収入源のようなので、渡す必要がある

 これは、現地の人(ベトナム人)から聞いた。

 ただ、ホテルのベッドメイクなどのチップは当然必要。


・街の清掃が行きとどいていて清潔感がある

 新興国に限ったことではないが、海外にいくと街にゴミが落ちていることが多い。

 しかし、ベトナムは清掃が行きとどいているのか、街がとてもきれいだった。

 これは、都心から離れても同じイメージだった。


・男性があまり仕事をしない

 温かい地方にありがちだが、男性が仕事をしていなくて女性が懸命に働いている姿をよく見た。

 スクーターの数が多いのは前記したとおりだが、スクーターが駐車されていればそのスクーターのシートに横たわって寝ている男性がかなりの数いた。

また、いろいろな店で男性は店の入り口に座っていてお茶を飲んでいてお客がきたら「いらっしゃいませ」的な言葉を発するだけ、接客は店内で女性がするというケースも多々見受けられた。


・ハエが少ない

 冷蔵設備などが整っていない地域などもあるのでハエが多いのかと思ったが、ハエがかなり少なかった。衛生管理はしっかりしているという印象だった。


・信号や横断歩道が少ない

 道を横断するのは命がけだ。車やバイクが行き交う道をすり抜けて横断する必要がある。慣れるまでかなりの心理的プレッシャーがあった。


・電車がほとんどない


・日本料理店などの味の再現率が極めて高い

 寿司やそばなど食べても日本とほぼ変わらない。他の海外ではあまり無いこと。

 香港は日本食をよく再現していると思うが、それ以上という印象。

 デザートにヤクルトが出てきた。



・平均賃金は日本の8分の1程度

 ホーチミンの例

 大学卒業して特に目立ったスキルなどが無ければ月収15,000円ほど

 スキルがあれば月収25,000円ほど

 

・女性の髪の毛のおしゃれが特徴的

 髪の毛の一部(メッシュを入れるような本数)にギザギザのアイロン?をかけるのが流行っているよう。


・女性の日焼け対策がすごい

 日差しが強いため、完全防備で女性が外出している。

 マスクやサングラス、手袋など。


・ホームレスがいない

 セーフティーネットがしっかりしているのか、社会主義だからかは分からないがよいことだと思う。


・たまに停電がある

 これは海外ではよくあることなので特に気にならなかった。数分で復旧するようだし。


・町中に警官が居ない

 ほとんど警官は見かけない。見かけるのは夕方の混雑時に交通整理をしている時ぐらい。


・高齢者が少ない

 ほとんど若者しかいない。平均年齢は28歳ぐらい。


・観光スポットは意外と少ない


まだまだ発展しそうなベトナム。治安もいいし、人もいい。食事もおいしい。

日本と良好な関係が今後も続くのを願ってこのストーリーを終了したいと思う。

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