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14/5/3

自分のユニークネス

Image by Olia Gozha

昔から何となく面白そうな事や未知の世界に飛び込むのが好きで、それが今の自分のユニークさに繋がっている。

自分の中の大きく離れた2軸をいくつか取り上げて、簡単に棚卸ししてみた。


エンジニア vs. 金融

一番大きく離れていて、レア度も高いのはコレ。

具体的には、

・Java, PHP, FORTRANなんかをごりごり書いてた学生時代の趣味/研究/アルバイト

vs.

・新卒で飛び込んだJPモルガンのIBD(投資銀行部門:資金調達とかM&Aアドバイザリーとか)


新卒の時、自分には4つの選択肢があった。

①Watson Wyatt(人事コンサル)、②GSのTech、③JPMのIBD、④キーエンスの開発職。

①は10ヶ月くらいインターンでお世話になってたし、人事コンサルの世界は本当に奥が深くて、一生の仕事にしても良いかもと感じていた。

②はインターンをしてすっかり雰囲気を気に入っていた。仕事をしつつ、空いた時間でオープンソースコミュニティに恩返しできたら良いなとぼんやり考えていた。

③は正直、IBDって何なのかすらよく分かってなかった。でも何となく面白そうかもと感じていた。

④は日系企業も見てみようと受けてみた。確かに面白そうだし独特のカルチャーは嫌いじゃなかった。でも、他の内定者を見た瞬間に自分の居場所ではないと判断して辞退した。


最終的にIBDを選んだのは、これが一番「将来を予想できない」選択肢だったから。

せっかく全く違う世界に飛び込めるなら、飛び込んでしまおうと思った。おかげで短期間のうちに、業界知識、会計、税務、法務、M&A、コーポレートファイナンス、etc...、色々とがっつり身につけることができた。あと英語も凄く鍛えられたw


あとは社会人になりたての時点で、べったりアクセルを踏み込めるんじゃないかという考えもあった。

アクセルは緩めるのは簡単でも、踏み込むのは大変。やや異常な環境ではあったけど、あれを体験したおかげで、労働時間も労働環境もたいていのことはストレスと感じなくなったのは大きい。


大企業向けアドバイザリー vs. ベンチャー向けアドバイザリー

次にレアかもなと最近感じ始めてるのはこれ。

周りを見回しても、両方を見たことがある人って少ない。

特に、どちらにも「アドバイザー」という立場で関わっているので、両方の世界で多数の会社に関わることができている。かなり貴重な経験をさせてもらえていると思う。


ベンチャーと大企業では、同じ「資金調達」や「バリュエーション」でも全くの別物。

会社との付き合い方も全然違う。

両方を知っているからこそできる動きもあるはず。色々と活用する方法を企んでいきたい。


キッチンスタッフ vs. ホールスタッフ

両サイドをやると色々と面白い発見があると最初に学んだのはこれ。

僕は大学から大学院まで合計7年も駅ビルにあるイタリア料理店でバイトをしていた。

最初はキッチンスタッフに入って、サラダ作ったりグラタン作ったり、ピザを粉からこねて焼いたり、パスタ作ったりしていた。

飲食は離職率が高いので、3〜4年もいると古株になる。そんな時に、人が足りなかったというのもあるけど、バイト長いんだしホールもやってみれば?ということで、少しずつホールに進出し、そのうち両方やるようになった。

これは店によるかもしれないけど、キッチンとホールはけっこう仲が悪いことが多い。

利益相反とまではいかないけど、しっかりした料理を出したいキッチンと、早くサーブしたホールでぶつかることもしばしば。キッチンとホールを両方やる人なんて、それまでいなかった。


キッチンとホールを両方やるにつれて、片方からでは分からない課題が色々と見えてくる。

それをどんどん解決していくのは楽しかったなー。


アカデミック vs. ビジネス

ここは2軸といっても、すでにかなりビジネスに寄ってしまっている。

アカデミックな点でいま残ってるのは、せいぜい毎週続けているバイオ x IT関連の輪読会くらい。

輪読会は3人(今は4人)でローテして、始めてから1年少し経った。(僕が)ハワイに行こうがオースティンに行こうが無理矢理続けてきたのが良かったと思う。


そういえば少し前に、元理系で今は金融業界にいる友人がアカデミックの世界に今も強い想いを持ってるのが分かって、正直嬉しかった。同じように今もアカデミックに何らかの想いを持ってる元理系な人たちはけっこういるんじゃないかな。


ライフサイエンス vs. コンピュータシミュレーション

最近の動向からして、近い将来特に面白い事になりそうなのはここかな。そしてここはもはや融合しつつある。

もともと僕は、バイオの研究者になりたくて大学に入ったんだけど、次第にもっとITで効率化できないかという思いに駆られていったという経緯がある。そんなわけで、学部時代ではバイオインフォマティクスの特別コースを、院では第一原理分子動力学でのシミュレーションなんかを学んだ。

(まあその後は金融に入ってしまったわけだけど。。。)


この領域はこれからもっとも面白くなる時期にさしかかっているように感じる。

DNAシーケンシングのコストがムーアの法則以上の速度で低下し続けている。クオンタムバイオシステムズの話を聞いたときは、色んな意味で衝撃を受けた。Craig Venterの新会社Human Longevityがどうなるのかとか気になって仕方ない。

ここら辺のネタには何とかして関わっていきたいな。



まとめ?

どうにも興味の範囲が広く、色んな事をやり過ぎていて、ややアイデンティティクライシスではあるのだけどw、これが僕の生き方なんだろうな。

これからも好奇心に純粋に従いながら、未知の世界に飛び込み続けて行こうと思う。

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