top of page

14/4/12

現実に居場所を無くしてネットに逃げたけどネットにも居場所が無くなって現実に戻ってきたら、逃げる前より現実がすごく生きやすく感じた話。part.3

Image by Olia Gozha

性格の変化(マイナス)

僕はmixiに世界とのつながり全てを依存していました。ゆえに起こった性格の変化、それは嫌われるのを極端に恐れるようになっていたこと。mixiに居場所を求めている、mixiにしか居場所がないと思っていた自分にとって一度出来た「つながり」を切られるのはとても怖いことでした。だから、僕は次第にここでも「仮面」を被るようになっていました。相手の感情を考え過ぎて、踏み込まないようになって行きました。踏み込み過ぎて嫌われて関係を切られるのが怖い、顔色を窺いながら言葉を選んでコミュニケーションをとる日々でした。すると、思うんです。


「ここでやってることって嘘なんじゃないか?こんな関係に意味はあるのか?」

SNSは、コミュニケーションをとっている相手の通っている学校、住んでいるところ、顔、声、本当の性別すら知らないオンライン上だけの関係。mixiでは文字だけのメッセージがコミュニケーションの手段と書きましたが、少なくとも当時のmixiには今でいうLINEの「既読」表示の様な物はなかったので、自分が送ったメッセージに返信がない場合に、無視されているのか、単に時間がなくて返って来ないのかも分かりませんでした。だから、返ってこない=嫌われた、じゃあ、次に行こうと考えるようになりました。「広く浅く」と言えば聞こえはいいですが、そこにも最早、本音を出せる「友達」はいなくなりました。そして、ふと考えたとき、彼らにとっては僕だけ違うのだと感じました。彼らはmixiでクラスメイトや知り合いとつながっていて、その中に「僕」がぽつんとくっ付いている状態、「知らない他人」なのです。それに気付いた時、僕はネットに、というかSNSに冷めてきて、だんだんとここでも孤独を感じるようになり、ネットの世界から離れ始め、ついには居場所を求めるために一度逃げたリアルにまた戻ってきました。


すると、世界の見え方が変わっていました。(続く)

つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

忘れられない授業の話(1)

概要小4の時に起こった授業の一場面の話です。自分が正しいと思ったとき、その自信を保つことの難しさと、重要さ、そして「正しい」事以外に人間はど...

~リストラの舞台裏~ 「私はこれで、部下を辞めさせました」 1

2008年秋。当時わたしは、部門のマネージャーという重責を担っていた。部門に在籍しているのは、正社員・契約社員を含めて約200名。全社員で1...

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくても良い。その後、本当に学校に行かなくなり大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は...

テック系ギークはデザイン女子と結婚すべき論

「40代の既婚率は20%以下です。これは問題だ。」というのが新卒で就職した大手SI屋さんの人事部長の言葉です。初めての事業報告会で、4000...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

bottom of page