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14/4/4

経営における「クソジーコ問題」とは

Image by Olia Gozha

会社を 3 年半ほど運営していて、めちゃくちゃアタマを悩ませたことのひとつを「クソジーコ問題」と名づけてみました。もちろん由来は元日本代表監督のジーコ氏ですね。

ジーコが優秀な監督かどうかはサッカーに詳しくないので判断がつかないのですが、(優秀な) プレイヤーが監督 = マネジャーになった時に発生する問題について今日は書いてみたいと思います。


◆ ありがちなミドルマネジメント不足

1 年半ほど前、僕はミドルマネジメントメンバーの不足、もしくはミドルマネジメントとしての役割を求められている人物の成長が追いついていないという課題に直面していました。どの企業の経営陣、人事の方もおっしゃるありがちな問題です。この時点ではこの問題が僕自身の行動に起因するとは考えておらず、モヤモヤした状況が長く続きました。


◆ クソジーコ問題に気づく

おかしいなと思い始めたのには、2 つの理由がありました。

1. 僕自身は経営上の意思決定について、一生懸命共有し、その方針にもとづいて現場のアクティビティー、意思決定を行えるようにしているつもりである

2. メンバーも、それを理解しとにかく懸命に責任を果たそうとしてくれている

にも関わらず、うまくいかないのはなぜなのでしょうか。双方の努力を無効化してしまうような何かがあるはず。そう考えるとひとつ思い当たることがあったのです。



僕は試合中にベンチから飛び出していって、エースを退けながら自らフリーキックの助走に入る、とんでもない監督だったんですね。まさにクソなジーコです。ジーコ監督はそんなことしないんですが。経営者や元優秀な現場プレイヤーだったマネジャーは、自分が一番上手にフリーキックを蹴ることができると思っているわけです。そして思っているだけならまだしも、ペナルティーエリアから 5m ぐらい外でファウルがあると、勢い良くベンチから飛び出してくるのです。

吉本新喜劇なら、登場人物みんなでズッコケるタイミングですが、現実世界で自分の上司がそうなると、半笑いするしかありません。


◆ クソジーコの元では本気が出せない、監督本人すら

当然、選手はチャンスでフリーキックを蹴る機会がないので、そこで重圧を跳ね除けて意思決定をして、そして失敗したり成功したりする経験を得ることができません。それだけでなく、クソジーコがどうせ全速力でベンチから走ってくるなら、フリーキックの練習なんて真面目にやるのが馬鹿らしい。そう考えてしまっても不思議ではありません。


さらに、監督本人も「いざとなれば自分が蹴りにいってやる!」と思っている間は、真剣に自分のビジョン、理想、そしてそれを何故やるのか、なんてことを伝えられないと思います。どんなことがあっても自分はピッチに立つことはできないんだと思い込まないと、全力で選手とコミュニケーションすることはできません。


◆ ビジョンのデリバリーはクソジーコ卒業後に

この 3, 4 ヶ月、組織として向かって行きたい方向や理想が少しずつ浸透してきている気がしていて、心配していたミドルマネジメントの成長も再加速しているように思います。自分はボールを蹴ることができないと思い込んで、ドカッとベンチに座り続けている器がまだまだあるわけではないですが、少しずつ、自分が変わって、組織が変わっていく。それがベンチャーをやる醍醐味だし、最高に面白いです。

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