戦いの...夏?
奇しくも帰国すぐに受験戦争という波に飲まれてしまった僕。
学校の講習に出るのだけれどもあまり成果が現れない?
それもそのはず。
某有名私立のAO入試の準備に追われていたから力が入っていなかったのかもしれません。
この時に書いていたことはスポーツビジネスを今後どのように展開していくだとか、スペインと日本のサッカーチーム経営の分析をどーたらこーだらと書き連ねていました。
AO専門予備校に留学中(!)から通い、いつも添削を受けていました。
(基本的には授業はSkypeで、帰国後は通う形になりました)
また、万が一のためにということで某衛生予備校で英語の授業を取りつつ、数学を独学で勉強していました。
ただ、人口密度や同じ学校同士で溜まったりする人が多くあんまり居たくない空間に予備校はなりつつありました。
「俺はAOで合格するからいいんだ。スペインの離島になんて行った奴は早々いないからな!」
こんな変な自信も持っていた気がします。
まぁ、離島に行ったことをアピールするんじゃなくてそこで何したかの方が重要なんだけれども。
凄い先生、面白い授業
ちょうど平行して、学校でも夏期講習という名の授業が行われていました。
もうそれこそ受験対策みたいな感じで僕も英語や数学を取りましたが、うーん。わからん!化学も抜けてるし、物理もわからん!みたいな感じで理系に戻ったことに少し後悔が...
そんな中でも絶対に取りたい授業がありました。それが、ある社会科の先生が行なっていた小論文講座でした。
小論文と言いつつも社会情勢などを全般的に知らなければならないので政治経済の授業も混ざりながら行なうこの講義。
この社会科の先生は前々からトップ層では有名で、主義主張も少し極端に感じることもありますが、現在の世界で起こっていることやこれまでに至る歴史を面白いエピソードを加えて展開するという噂でした。
僕の周辺の人は結構受けていることもあり、評判もすごく良かったので劣等生ながら受講することに。
担任「お前、そんなの取ってて大丈夫なのか?」
「留学前にはこの前身の授業を取っていた(別の先生)のでついていけると思います。」
担任「これは、東大とか受ける奴が受けているんだけれどもなぁ...」
かなり偏屈なところもあり、好き嫌いがかなりはっきりする先生だったので少し心配でした。
「こ、こんにちは。」
先生「あ、君か。今回初めて受けるのは。」
「伊藤です。よろしくお願いします。スペインに留学していました。志望は某有名私立です。」
先生「スペインに留学していたのか!それはまた変なやつだなぁ。あそこの小論文は難しいぞ。まぁ、今回は基礎的な教養みたいな感じになるかもしれないが頑張ってついてこいよ。」
社会は倫理や歴史みたいになんとなく羅列されていたり、背景が見えづらいものは非常に苦手でした。
その反面、政治経済みたいに明確に原因や基点がわかりやすいものにはとてもはまりやすかったみたいです。この講座は完全に後者で、原因と起こったことが明確で一つ一つのパズルが当てはまっていく快感がありました。
最終的にこの講座には全部出席をして、最後に解かされた公務員試験みたいな推理予測の問題では他の人よりも解けたということもありました。
先生「お前、実はかなり地頭あるのかもしれないね。」
「いや、多分たまたまですよ。」
先生「小論文を見てもらいたかったらいつでも言ってくれ。授業やってやるからさ。」
「ありがとうございます!」
そして、1度目の夏は終わり狂気の秋が始まりました。