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相変わらずに方向音痴
暗い夜道を、メモ用紙に書かれた地図を目安に
歩き始めた、
方向音痴のわたしは、どぎまぎした。
初めての個人旅行
怖くないと思えば、ウソになる
会う日本人、会う日本人みなに驚かされた。
”港にいくな!”
”夜の一人歩きはするな!”
”まだまだ治安悪いよ、夜は”
でも、なぜか、ふらふらと一人歩きしていた。
若い男性のいくところを目指して
ひたすら歩くも
どうしても、目的地に到達できず
あきらめて、近道と思い、街頭の無い細い路地に
コツコツと、後ろから、足音。
「ヤバい、つけられているかも。」
思った瞬間、走り出した。
しかし。。。
前に立つ外国人。
はさまれた
はさまれた
「やば!!!」
と、その瞬間、、背中に冷たいものが
ていく あ くろーず。
ぎぶ みー あ まねい
と聞こえた僕は
「え、まじ!!!おとうさん、おかあさんごめんなさい」
走馬灯のように、駆け巡った
時間がスローモーションのように
ひとつひとつの出来事が
ゆっくりと、ゆっくりと
目の前をながれていった
ゆっくりと、ぼろぼろになった
シャツとパンツを脱ぎ、
持っていた2万円相当の香港ドル
を渡した
服には、見向きもせず、
二人は路地を歩いていった。
しばし呆然。。。。
どれだけ時間が経過したかは
分からない
でも、服を着て
帰りのホテルに
急いだ
どうやって帰ったかは、
覚えていない。
早稲田の探検部の彼に
経緯を話しし、
無事で良かったっすね。
ほんとうにそう思った一日であった。
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