お前留学したら後のこと知らないぞ!
学校の人には誰にも告げず、留学が決定してから先生に話したら脅されました。
当時、僕の成績は学年の下から数えたほうが早かったです。
サッカーのことしか考えず、でかいボストンバックを抱えながら通った中学時代。
どこでサッカーをやるか迷った末に、エスカレーター式に上に上がってしまい後悔した高校1年生。
サッカーのことしか頭に無く、遊ぶ暇とか全くなかったくせに成績はいつも悪い。
常に赤点をすれすれで突破している人間だったので補講とかもたまに呼び出しを…
(大体は基準点+1とか免れる)
どこにでもいるような劣等生が突然留学すると言われたら驚きますよね。
特に英語は一番苦手科目。
それなのにスペインに留学するという。
担任「こいつ一体何を考えているんだ。入試はどうするんだ。」
と思っていたでしょう。(現にそう言われた気もします)
ある意味、人生をかけたスペイン留学は、現実逃避と言われてもおかしくありませんでした。
(その後の1年はスペインに留学すると言ってとある離島に一年間住んだ話から飛んでみてくださいね!)
当の本人は、
「とりあえず今を楽しんで後のことはあとで考えよう!AO入試とか、そういうのもあるみたいだし。」
帰ってきて突きつけられる現実
日本に帰ってきてから数日間、寝言がスペイン語だった(親談)時期を抜けて久しぶりに学校へ。
学校では留学扱いになっていたため、元の学年に戻ることになり成績表を提出することになりました。
「先生。これが成績表なのでお願いします。」
担任「はい。了解。」
数日後…
担任「お前、成績表のことなんだが…」
「え、俺渡しましたよね?」
担任「いや、何書いてあるかわからないんだ。訳して持ってこい!」

(注:これは僕のではありません)
すべてスペイン語で書かれていたため、先生が全く読めなかったのです。
「あの…公式文書にするといつになるかわからないのですが…」
担任「え、そうなの?」
「スペインだから多分3週間位かかるんじゃないですか?」
担任「じゃあ、お前がこの場で訳せよ!!」
「え、あ、はい…(公式文書なのに俺が訳していいのかよ)」
そんなわけで訳をし始めたのですが…
「これは…物理化学ですね。」
担任「分かれてないのかよ!」
「これは…哲学ですね」
担任「この数字はどのくらいで進級なんだ?」
「10段階で5を取れば進級できます。」
担任「お前これ2じゃねーか!」
「あ、3つ落としたら落第です」
担任「ギリギリじゃねーか!」
この時の成績は確か
数学…平均で7近く(勉強した分野だった)
物理化学…平均6近く(物質名を全く覚えられない)
科学生物…5(?)お情けで通してもらう
図面…7(ただ、模様を作図するだけ)
体育…8(運動はできるが保健体育が絶望的にわからない)
英語…6(とりあえず適当に)
国語…3(最後に品詞分解はできる気分になっていた)
哲学…2(最後まで何を言っているのかわからないし、先生も途中で変わったりしてわけわからなかった)
だったので褒められたものではありません。
それでもとりあえず進級は出来たので、回避力はあったみたいです。
でもこの成績表が後に大騒動を起こすことになります。
担任「とりあえず、ここまでひどいのは見たことないな。」
「すみませんね…。」
担任「卒業できるかは後期の試験1発にかかっているからな。覚悟しろよ。お前は絶対冬休みに来ることになるからな。試験で赤点取ったらその時点で確定だ!」
実は、前期の期末試験も日程的に受けることが出来たのですが、身内がインフルエンザにかかったため出席停止になっていました。そのため、僕の卒業は後期の卒業試験1発に委ねられることになりました…。
担任の脅迫を受けて進路の前に卒業をどうにかしなくてはいけない受験生の夏休みに入りました。