ストレスコーピング:精神的な緊張や負担に対してうまく付き合うための対処行動のこと。心のケアをする精神科籠師は自身のストレスに対して上手に緩和させないとすぐに仕事を辞めるハメになる。患者さんにとってはこれがとっても苦手なので、その人らしい対処行動を獲得できるよう一緒に模索することが必要。

ある夜勤の日。
次年度から大学院に行くという秀才のT先輩がとある看護雑誌を持って来ていた。
K松「 どれどれ、ほーこの雑誌面白いねえ!『看護師のストレスコーピング』これは当たってる! 」
どれどれとみると、ストレスの多い看護師はそれに対処しようと大きく6段階のステップを踏んでいくという。
第一段階:過剰適応期。
辛い状況を脱しようと、今まで以上に仕事を頑張ろうと張り切ってしまう。
カンファレンスの発言も多くなり、仕事も積極的に動くようになる。
この時はまだ自分の疲労を自覚できないでいる。
俺「 あーありますね、これ。入職当初の人は自分も含め、まずこんな感じですよね。俺も看護部長に10年は最低働きますよなんて言ってたもん。 」
K松「 気分が上がっちゃってる時って後で振り返れば頭おかしかったなって思うよね・・・。 」
第二段階:神経過敏期。
妙にいらいらしてくる。
気持ちと身体が上手く噛み合わず、落ち着かなくちょっとしたことが頭にくる。
親しい友人や家族、恋人に当たってしまう。
俺「 うわーもろにあった。仕事が忙しくなってきた時、友達とか彼女と上手くいかなくなったもん。あったわー。 」
K松「 こんなのしょっちゅうだよ、わたしゃ。常に当たりまくりだね!(ドヤ顔) 」
俺「 …そうっすか…。(ドン引き) 」
第3段階:無関心期。
患者に興味を持てなくなる。
仕事にも関心がなくなって行き、退屈でつまらないと感じる。
仕事をただの業務として感じていく。
T先輩「 わたしはずーーっとこの状態だわ。当たってるよねーこれ。 」
俺「 あー俺今そうですわ。最近仕事にきても患者さんの気持ちに関心が持てないからつまんないもん。俺3段階かなぁ? 」
第4段階:引きこもり期。
心身の疲労から家に引きこもりがちに生活するようになる。
電話にでなくなったり、チャイムにもでなくなる。
外との接触を極力減らそうとする。
俺「 あー、これもあったなー、最近までそうだったから。休みの日はずっと暗い部屋でドラクエしてたなー。外行くの大好きなのに、今はいいやって。 」
T先輩「 わたしもずーーっとこの状態だわ。引きこもりの生活だもん。 」
俺「 これもっすか?!うーん、T先輩そうはみえないけど、実際はわかんないもんですね。 」
第5段階:抑うつ期。
気分がめいっぱい落ち込んでいき、仕事も休みがちになる。
実際免疫力が落ちてるので、風邪や病気になりやすい。
仕事にくるのが苦痛で、吐き気など身体的症状を呈する。
K松「 あたしゃ、ずーーっとこの状態だわ。毎朝吐き気がするもん。この前も忙しいとわかってたけど、行けない気持ちだったから休んだもん。 」
俺「 あの時の欠勤はそうだったんですか…。俺も母親亡くなってからは朝晩で吐き気してますわ。今も結構しんどいですよ。 」
K松「 そうかー。ま、あたしゃ、2日酔いもあるけどね。(ドヤ顔) 」
俺「 ……………………。(オイオイ) 」
第6段階:行動化。
今まで仕事を休む時連絡していたのが、連絡せず休むようになる。
突然仕事を辞めたり、来れなくなる。
時には自殺などの行動をとる。
T先輩「 ……………………………。 」
俺「 ……………………………。 」
K松「 ……………………………。 」
俺「 うわー、こえー。けど、ありうる…。 」
K松「 いたよねー昔、突然仕事来れなくなって辞めた人。すごい当たってるね、これ。 」
T先輩「 わたしは5.5段階だわ。 」
俺「 えー!?もう一歩で行動化ですか。みんなやばいっすねー。ストレスを減らすにはどうしたらいいって書いてるんですか? 」
ストレスを溜めこまない方法
”ストレスを溜め込めない為には、まずは規則正しく生活すること。
定時に起きて3食食べ、大食いや早食いはしない。
夜はお風呂に入って温まってから寝るようにし、睡眠時間もたっぷり取る。
プライベートな時間を大事にし、各々の趣味やスピリチュアルな時間に当てる。
友人とのおしゃべり、読書や音楽鑑賞、散歩や運動、宗教活動に時間を当てるのもよい。”
俺「 あーなんかこれって普段患者さんがやってることと一緒ですね。基本なんですね、やはり。 」
K松「 こうゆうのが研究され文献になるぐらいだから看護師って病んでんだねえ…。 」
「 …………………はーーっ………………。 」
K松「 …………………はーーっ………………。 」
T先輩「 …………………はーーっ………………。 」
さてはて、なにかの参考になりましたでしょうか?
皆さんストレスを貯め込まない様に気を付けましょうね!

