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14/2/7

人生で必要なことは全て旅先から学んだ。 お金

Image by Olia Gozha

お金

旅をしていると「お金ってなんなんだろう?」と考える時がよくある。

日本での1ドルはジュース1本。

貧民国にとって1ドルは1週間の食費になる。


ミャンマーで忘れられないエピソードが2つあった。

キンプンという村のゲストハウスで働いていた青年。

彼は22歳で大学の2年生だったが、去年病気になってしまい学費が払えず休学していると言う。


学校の学費は年間100ドル。

1万円だ。

日本なら飲んで騒いで遊んだら飛ぶ額だ。

もちろんその時の手持ちの旅の資金よりずっと少ない額だった。


日本だったら看護師として働いてたら1ヶ月2000~3000ドルは稼げる。

アメリカの看護師だったら1ヶ月3000~4000ドルは稼げる。

けど、その時の彼の月収は5ドル。

学費を貯めるには2年間掛かる。

違う国に出稼ぎするにもビザ代が高くて出られない。

多くの途上国の若者が大学を卒業するのは30歳前後で、それが当たり前なのだ。

むしろ学校に行けるだけで幸運である。

もう一つ胸に詰まるエピソードがあった。

ミャンマー中部にあるバガン遺跡で知り合った女の子リンレイと別れる際、折角だからとドレスをプレゼントした。

彼女が好きなブルーの服を市場で一緒に探し、彼女が値段を交渉していた。

3件周り、8000チャット(800円程)だった服は4500チャット(450円程)に落ち着いた。


リンレイはとっても喜んでいた。

日本ならスターバックスでコーヒーとクッキー食べたら飛んでしまう額だ。

スタバで女の子にコーヒーを奢っても、あんなに素敵な笑顔には出会えないだろう。


日本がおかしいんだろうか?

その国で働いて食って行くだけなら、どこの国でもそれほど困らないんだろう。

けど、違う国と比較した時あきらかに「生きる」が違う事に圧倒される。

俺は日本に生まれた、これは人生最大最強の幸運だ。

リンレイは「あなたは日本に生まれとても幸運よ、お金は本当にシビアで重要な問題だわ。」と話していた。

自分の生まれを恨むことなく、人を妬むことなく、生きていることに感謝する。

そんなシンプルな強さを彼女は持っていた。




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