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14/2/9

偏差値30台から、4年浪人して獣医学科に入学した話 最終回 まとめと覚えるこつ

Image by Olia Gozha

覚えるこつ

必ず覚えたものは忘れます。これは必然の法則です。忘れるから繰り返すのです。

エビングハウスの忘却曲線です。これは全員に当てはまります。特別な人はこの世にはいなくて大なり小なりこの曲線に従って何かを覚えます。忘れるから繰り返すのです。

物覚えが悪いのは頭が悪いからではなく、繰り返さないからです。

何回も繰り返さないことは、脳が不必要なことと認識して寝ている間に抹消してしまいます。何回も繰り返していることはどんなことであれ必要なことと脳が認識して大事に保存します。

これは、脳の記憶システムとして有名なお話です。

身近なことに置き換えると、「道を覚える」ということで説明ができます。

何度も何度も通る道は記憶に残り、最終的には友達とずっとしゃべりながらでも間違えずに気づいたらこんなところまで来ていた!いつの間に?と感じるほど覚えているものです。

あまり通らない道は、次に行く時は迷ったり、時々立ち止まって考えます。

かつてよく通った道も久しぶりに行くと、景色が変わっていたり、あったはずの建物がなくなっていたりでわからなくなることがあります。

記憶も、実は同じ現象が起きます。

だからこそ、繰り返す必要があります。

忘れるからこそ、忘れる前に目に触れる必要があるのです。

覚えようとガチガチにならず、繰り返し目に触れる。声に出し聞く。それだけ。


気が楽になりませんか????

繰り返す。それだけです。だから、復習は大事なのです。どうせ復習するなら必ず次の日まで。なぜならば。。。時間がたてばたつほど8割も忘れてしまい勿体ないからです。

これをもっと早く知っていたら、少しはまじめに復習したのにと私は思いました。

≪餃△の▲国≫のメルマガ

なんでここで、餃子の話なのか。。。

と思う方がほとんどだと思うのですが、私の大好物は餃子です。毎日食べても飽きません。飽きる要素がどこにもないくらい好きです。


実は、≪餃△の▲国≫のメルマガで「おぉぉぉぉっ!」と思ったメルマガがありました。

正確ではないのですが、書いてあった内容はこれです。



≪餃△の▲国≫はなぜ、こんなにもメルマガを送るのか?

それは、人は忘れるからである。

20分後には42%忘れる。

1時間後には56%忘れる。

1日後には72%忘れる。

1週間後には20%の人しか覚えていない。

だから、1週間に1回メルマガを出すのだ。


ものすごいインパクトでした。

それまで、エビングハウスの忘却曲線を知りませんでした。

それから何年か後、あるセミナーに参加しました。

そこで、またこのエビングハウスの忘却曲線の話が出ました。

そして、私が点数が上がらなくて悩みに悩みながらあみ出したと思っていた覚え方はこれだったのです。

どの教科にも当てはめていました。

な~るほどでした。

頭が悪いから勉強ができないのではなく、繰り返さないで目新しいものに浮気するのがいけなかったんだな。。。と思いました。

これ!とほれ込んだ問題集や参考書たちは本当にかわいそうになるくらいぼろぼろになるまでお付き合いすることの方が大事で、沢山の問題集をコレクターのように買い、並べておくことには何の意味もなかったのです。

最終的に使う問題集も参考書も決まっていました。

最後は、分解して自分に必要なところだけ抜粋してオリジナル問題集にしてしまいましたが。。。。

≪能△開▲センター≫でも、またまた同じ話。。。

最近、子供の模擬試験の結果を≪能△開▲センター≫までもらいにいきました。

すぐ帰れると思っていたら。。。親が集められレクチャーが始まりました。

ふ~~~~ん、今はそうなんだ。私は、当然習っていたことが今はやらないんだ。

そんなことを思いながら聞いていました。

すると、こんな話が始まりました。


先生「できる子と、できない子の違いはどこにあると思いますか?」

「がんばるか、がんばらないか?かなぁ。。。。」

先生「繰り返すか、繰り返さないかです!」

「どっかで聞いたことあるぞ。。。。」

先生「だから、お母様方は子供が学校から帰ってきたら「ちゃんとやってきたか?}と聞くのではなく、「今日は算数で何やったの?」と聞いてください。つまりそうすることで、子供は思い出そうとします。この思い出すという作業が大事で、思い出すことで繰り返しが起きるのです。点数のいい子のほとんどが、必ず復習をその日のうちにやっています。これが、大事なのです。これをやるかやらないかが、点数の良し悪しの分かれ目です。」

これは、まさにエビングハウスの忘却曲線の話なのです。

これだったら、できます。難しいことではなく、今日やったことを今日もう一度やる。

勉強をしている学生さんたちだけでなく、社会人にも言えることで、今日やったことを今日チェックして明日どうしようかなぁと考える。

すぐできます。

でも、これが大きな違いを巻き起こすのです。

おわりに

長くなったストーリーは、今回で終わりです。

獣医の仕事をしながら、ほかの仕事も沢山してきました。獣医として仕事をしているときに、「うちの子供、教えてもらえないだろうか?」と声を掛けてもらったのがきっかけでした。

それから、中学生の家庭教師、塾、獣医学科の編入学専門の家庭教師、獣医学科の社会人枠入試の家庭教師、専門学校講師などなど沢山の受験生や学生さんに接してきました。

いつも思ったのは、

「簡単にあきらめるな。人が勝手に貼った≪できない子≫≪無理≫というレッテルに振り回されるな。そんなものは剥がす気になったら剥がせるよ。」

という思いでした。

先生に、「無理なんじゃね?」と言われた。「あてても答えられんよね?」とみんなの前で言われた。

わからないから来てもらっている家庭教師に「何で、わかんないの?」と言われた。

そんな話を、腹を割って話してくれるようになった子供たちから沢山聞きました。

「獣医だからもともと頭よかったんでしょ。私の気持ちなんかわかるはずないじゃん。」

爪にド派手なマニキュアを塗った中学生から言われたことがありました。その日は、勉強しないで私の劣等生ぶりを披露しました。

がんばっても物理は0点だったので、鉛筆に番号書いて転がしてそのとおり書いたら40点ぐらいになった話や、数学は15点が最低記録の話などなど。一緒に先生の悪口言ったり。。。

全部本当の話ですが、べつに、その話を信用してくれなくてもよかったのです。でも、何か彼女の中でひらめいたものがあったのでしょう。憑き物が落ちたかのように机に向かい始めました。

私自身が、ぴかぴかの劣等性だったので、できない子の気持ちはよくわかりました。

がんばりたい、点数上げたい、でも上がらない!!

そんなもがくような気持ちがビシバシ伝わってきてました。

でも、いつかあきらめに変わってしまって「どうせ」と言う一言に自分の可能性を押し込めているように感じました。

一緒に泣いて、一緒に怒って、最後は一緒に笑いました。

自分の経験、自分が接した子供たちの思い。

それを何かの形にして残し、誰かが自分の未来をあきらめないための原動力にしてくれれば。。。と言う思いで書き始めました。


あきらめない

これには、相当のパワーが要ります。覚悟も必要です。

でも、自分の可能性に蓋をしないで、自分を信じきって前を見続けてほしい。


読んでくださってありがとうございました。



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