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14/1/24

最初で最後の最終面接で「正直女性は採りたくないんだよね」って言われた

Image by Olia Gozha

コネのこと

県の公務員だった。両親とも。祖父母は自分が生まれた頃はもう既にリタイアしていたからよく知らない。

だから、コネがこんなに重要だってしらなかった。

むしろ、コネで仕事を得るのはとても悪いことだと思っていた。


最初に最終面接したときのことが忘れられない

時は就職氷河期、しかも適当にちゃらんぽらんとしていた自分が、最初に最終面接にまで行った会社は、京都にあるとある広告代理店だった。

当時からインターネットを利用して面白い採用を行っていて、最終面接は「焼き肉面接」と言って焼き肉屋さんで肉をおごってもらいつつ社員の人とお話し、社長と面接するというものだった。


正直女性は採りたくないんだよねって言われた

「結婚するとすぐ辞めちゃう人多いんだよ、統計的に」と言われた。社長に。リクルートにいたその社長が言うことは本当だろうし、そういうリスクのある人を採るのは企業としても嫌なのだろう、でも、ものすごく腹が立った。

おいら「好きで女に生まれたんじゃねーよ!」

って言いたかったけど、言えなかった。上手く反論できなかった。焼き肉の味なんて覚えちゃいない。

その社長にも腹が立ったけれど、そういう辞め方をする同性にもすごく腹が立った。やっぱし女なんかに生まれて本当に意味の無い人生だと思った。


終電逃して、伏見駅前から三条新町まで歩いて帰った

面接が終わったとき、終電がなくなっていた。しかも雨まで降ってきていた。

女性の学生は、みんな社員さんの車で送ってもらうことになった。でも、乗り切れない人数だった。

おいら「私、歩いて帰りますからいいです。」

と捨て台詞を吐いて、とにかく北へ北へと歩いた。脚力には自信があったけれど、あんなことを言われて、「女は採るの嫌だ」と言われた会社に「女扱いされず」、誰も気がつかないうちに、自分だけ雨に濡れながら歩いて2時間かかって下宿まで帰った。

なんだかやりきれなかった。


あの会社に採用されなくてよかったと思うことにした

きっと、リクルート上がりの社長がリクルートからコネで取ってきた仕事をするんだろうと思った。そんな汚いことする会社はもうどうでもいいと思うことにした。

なんかもう何もかもどうでもよくなって、色々あって卒業後すぐに離島に来てしまった。それはそれで、ものすごく悲惨な20代だった。


でも、つながることは素敵なことだった

もちろん、馴れ合いはよくない。だけど、人との出会いはステキだ。

この人と一緒に仕事してみたい!

この人なら大丈夫!

そんな風に仕事をやり取りしたり、会話をしたりするのは本当に素敵なことだったのだ。知らなかった。知らなかったよ!

だから、あの時、あの会社に採用されなくて本当によかったのだ。

友達のお父さん「人生万事、結果オーライだ!」

派遣で行った会社の素敵な上司さん「迷うのは、どちらも良いところがあるからなんだから、どっちを選んでも後悔しないと思うよ」

おおおおおおお。その通りだ!


でも、公務員たたきはやめてほしいな

多くの公務員はバブル時代以前から安月給。それでも真面目に続けた人もいるっす。だから「公務員叩いておけば何か人から共感される」なんてな感じのニュースとか、ちょっと悲しいっす。

母は休日も仕事してたし、土曜だって(当時は半ドンだったけど)遅くまで仕事してた。平日はもちろん、夜遅かった。


でも、地方自治体のコネ採用は絶対(・A・)イクナイ!!

なんかここら辺(離島周辺)でも普通にコネで就職してしまってる、公務員が。それは反則。

だと思うけど・・・。


ま、いっか

人生万事結果オーライだから。


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