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14/1/22

小さな約束を守る

Image by Olia Gozha

ニューヨークの地下鉄、というと、

まだニューヨークに来たことがない人は、

落書きだらけの地下鉄を想像するんじゃないだろうか。

俺も来るまではそんなイメージがあった。

でも実際は落書き一つとしてなかった。

これはニューヨーク前市長の「ジェニアーニ」

が行った大改革の功績だ。

地下鉄はもちろん、

街中の落書きも消えていった。

何がポイントだったのか?

彼はいった。

小さな犯罪をなくすことが、

大きな犯罪をなくすことにつながる。

想像して欲しい。

落書き一つないピカピカの地下鉄、

そこに落書きすることができるだろうか。

でもそこに一つふざけた落書きがされていれば、

なんとなくやれそうな気がしてくる。

真面目な中学生が一度タバコを吸ってから、

ヤンキーに転換していくのはよくある話。

結婚まで浮気を全くしなかった真面目な男が、

結婚後に遊びを覚えて止まらなくなるのはよく聞く話。

小さなルール違反が、

雪だるま方式で拡大していく。

橋下さんがなぜ国歌斉唱を義務づけたのか。

事実だけで見れば奇怪な行動も、

本質をみれば立派な政策になっている。

日本にいたときは、

俺は事実ばっかで物事を考えていた。

国歌斉唱なんてどうでもいい、

天皇なんてどうでもいい、そう思ってた。

事実に対して自分の主観で判断するだけだった。

竹島問題も尖閣問題も北方領土も、

別にどうでもいいじゃんって感じだった。

そんな熱くなんなよって感じだった。

でも今は違う。

ニューヨークにきて、

いろんな人種、色、宗教、文化、歴史をもつ人に触れ、

いろんな情報、いろんな価値観にふれ、

その本質を考える習慣ができてきた。

いや考えざるを得ない状況になった。

今までどうでもいいと思ってた上記の外交問題も、

本質をみると日本の未来を左右する重要問題ばっかだった。

本質を考えないと国際社会では絶対生きていけない。

そう気づかされた1年だった。

2年前の自分では見えなかった世界が今は見えている。

ありがとうニューヨーク。

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