今週は濃かった。
どんどん裸になれた。
短所もたくさん見つけられた。
おかげで自分が望む生き方、目指したい人物像も見えてきた。
社会人になって初めての感覚。ガンダムからアムロになった感覚。
あとはモビルスーツのみ。
来月いっぱいまで、めいいっぱい向き合って
大きな一歩をどこに踏み出すか、決めよう。
モビルスーツも脱いでしまおう。
社会人3年目の最終月、、何かが起こる。
今日は大好きなエピソードを共有させてください。
「中国観衆のブーイングは日本の横断幕に負けた」
サッカーの女子日本代表、
通称「なでしこジャパン」の素敵なエピソードです。
それは2007年9月、中国でおきました。
前提としてお話しますと、
中国でサッカーの試合をするとエラいことになります。
日本の試合はもちろん、日本選手がボールを持っている時は、
常にブーイングがおきます。
たとえば、2002年に中国で行われたアジアカップ。
サッカー男子日本代表は最初の試合から
最後の試合まで常にブーイングを浴びていました。
対中国戦、以外の試合もすべてです。
もう見ているこっちが中国人を嫌いになってしまいそうなほど、
それをもう悲惨な光景。試合をみながらいらいら、
していた自分を覚えています。
結果的に、その大会は日本が決勝で中国を破り見事優勝。
胸が「スカッ!」としました。
もちろん、なでしこジャパンも例外ではありませんでした。
女子サッカーワールドカップの一次リーグで日本はドイツと対戦。
結果、敗れてしまった日本代表の「なでしこジャパン」は
試合中ずっと中国の観客にブーイングを浴びていました。
つらかったでしょう。むかついたでしょう。
対戦国のドイツサポーターからならわかります。
なぜ関係のない中国の人からブーイングを
されなければならないのか。そして試合も負けてしまいました。
そんな彼女たちは試合直後、
マスコミをも騒がす、ある行動に出ます。
どんなことをしでかしたのか?
「ARIGATO 謝謝 CHINA」
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ブーイングを浴びせられた中国の観客に対して、
横断幕を掲げて深々と一礼したんです。
中国のある新聞はこの行為を取り上げ、
「勇気に感動した。見習うべきだ」
「中国観衆のブーイングは日本の横断幕に負けた」
と報じたそうです。
なでしこかっけー!
ブーイングに対して、ありがとう、
ふつう言えないですよね、言いたくないし。
この記事を見たとき思いました。
外部からただ文句を言っていた自分は、
なんと小さな男なんだと。
柔道でもこんなエピソードがあります。
シドニー五輪100kg超級決勝での誤審。
フランスのダビド・ドゥイエと対戦した篠原選手は、
誤審により負けた。僕自信この試合をテレビで見てましたが
明らかにおかしな判定でした。 ※ 後日誤審だったと認められました
日本でのNHKテレビ解説も
「今のは間違いなく篠原の一本。誤審だ」と絶叫。
この結果に対して、日本では、柔道関係者、マスコミともに誤審と断定して審判を批判した。
全日本柔道連盟にも抗議が殺到し、
中には主審を務めたクレイグ・モナガンやニュージーランド柔道連盟(主審の出身国)に
脅迫まがいの電子メールを送りつける者までいた。
しかし、篠原選手は違った。
「自分が弱いから負けた」
かっけー。
これまた、ただ外部からいらいらしていた自分が、
つぶれそうなほど小さく見えた瞬間でした。
人としての品格、
人としての潔さ.
器の大きさ、精神の極みを感じます。
中には中国観客や主審に対してもっと、
抗議する、主張するべきだったという意見もあったそうです。
でも僕はこういう生き様に憧れます。
だってこの大会への想いが一番強かったのは選手自身ですから、
篠原選手は最後のオリンピックでした。
人は最も逆境にたたされた時に素が現れると聞きます。
なでしこ、篠原選手、ほんとリスペクト!!
でも、こういう「品」であったり、「潔さ」って、
日本人らしさかも、ってふと思いました。
国によってはもしかすると、
選手も監督も怒りに任せて抗議し、
国をも巻きこんでの騒動になっていたかもしれません。
世界にはそんな例も多々あります。
これぞ日本の品格。
最近よく日本人は主張が足りないからダメだ、って話をよく聞きます。
せっかくODAで大金を使っても評価されないのは、
主張が足りないからなどと言われています。
でも思います。
途上国への援助をこれ見よがしに
主張するほどいやらしいことはない、っと。
人だったら間違いなく嫌われます。
もちろん日本の良さをPRするのは大事。
でも品格を落としてまで主張する必要はないのでは。
経済力トップの座は
中国、アメリカ、その他の国に譲っても仕方ない。
人口と人件費が違いすぎます。
でも
世界が憧れる国、No1
の座は狙えるのでは?
そんなことをふと思った、
政治も経済もよくわからない、
25歳、冬の日曜でした。