top of page

14/2/7

ロンドン留学中、この世のものじゃないものがベッド脇に来て「コロスゾ」と言われた話

Image by Olia Gozha

私は25歳で、学校近くの家にホームステイしていた。
ロンドンといっても繁華街ではなく、ゾーン4にあたる北東の街だ。
広大な森を有する、緑に囲まれたベッドタウンのようなところ。
でもモールやロンドンいち長いマーケットなどもあり、都会すぎず田舎すぎず、
とても住みやすい街だった。

ホームステイしていた家は、同じようなデタッチドハウスが立ち並ぶ
古き良きヨーロッパというかんじの通りの一角にあった。

私の借りてた部屋は、玄関入ってすぐ右側の、8畳くらいの広めの部屋。
冬は少し寒かったけど、唯一のプライベートな空間としては快適だった。

それは、とある夜のこと。

私は、窓際のベッドでいつも通り寝ていた。
夜中2時くらいだったように思う。

私は寝付きのいい方なので、あまり夜中に起きたりしないのだけど、
そのときは「ぱっ」と目が覚めた。
「ん〜眠い。。。」っていう起き方じゃなく、起きた途端100%起きた、
というかんじの起き方。火事とか、危険がせまったときの起き方だった。

目覚めた瞬間、

顔のすぐ横に男性がいた。

「!!!!!!!!!!!!!!」

言葉にならなかった。

一瞬にして「殺される」と思った。

男性はナイフを持っていた。

そして、確かに英語を話したのだけど、それは英語を聞いた、というより
言語を超えた何かで私の頭の中に響いて来た、と言った方が正しい。

「声出したら、殺す」

ナイフを私に見せながら男は言った。

目が覚めてからここまで、3秒くらいだ。

一瞬にして、私はこんな故郷から遠いところで、
きっとレイプされて殺されるに違いない、と確信した。

終わった、絶対に死ぬ。と思った。

絶望したその瞬間、がくっと意識が落ちて、
すぐにもう一度目覚めた。

男はいなかった。

・・・夢だったのだろうか?

・・・夢だったらどんなにいいだろうか!!!

意識がはっきりするにつれ、身体はガタガタと震えてきた。
恐怖が今になって押し寄せる。
涙が次から次へと溢れてきた。
・・・怖かった!!!!!

夢にしてはリアルすぎた。

男はそこに「いた」

でも夢だったのか????

混乱しながら当時のボーイフレンドに電話して、朝まで話してて貰った。
ひとりでその部屋にいるのは怖すぎた。

翌日、同じ家にホームステイしていた日本人のお姉さんに
この話をした。


「昨晩、夢かもしれないんだけどこんなことがあって・・・」

日本人のお姉さん「ああ、はいはい。出ちゃったかな?・・・また。」

「ま、ま、ま、まままたってどういうこと!?」

日本人のお姉さん「いやぁ〜出るんだよね、その部屋。私はもうここ2年になるけど、前にいた人も同じようなこと言ってたな〜!」

「じゃぁやぱりアレは!!!!ノ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page