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14/1/18

ポラロイド写真を撮ったら、この世のものじゃないものが写っちゃってた話

Image by Olia Gozha



ポラロイド写真を撮ったら、この世のものじゃないものが写っちゃってた話です。

背筋をぞくぞくさせたい気分

のときに読んで下さい。


霊感の強いともだち

私には霊感の強い友達がいます。

20代の頃一緒に住んでいたこともある、少し年上のきれいなお姉さんです。

私自身は霊感なんてさっぱりなく、半透明の女性とすれ違ったこともないですし、

地上から約20cm浮き上がったボーイフレンドを持ったこともありません。



ただ、その年上のきれいなお姉さんは、本気系の人です。

本気で見えちゃってる系の、見えてることが普通すぎて、ネタや笑い話にも出来ない系の人です。

私はそういう怖い話が実はとっても苦手なので、一緒に住んでいるときも、一緒に旅行したときも、彼女にはお願いしてありました。

「何か見えても、危険がせまってないなら、見えてないふりをして下さい」と。


だって、怖すぎるでしょう?


肩のあたりを見つめながら


「あ」
とか言われたらっ!!!

しかもそのあと

「なんでもない」

とか言われたらっ!!!


彼女との会話

彼女とのある会話を再現してみましょう。



「先週桜きれいだったね〜!お花見とか行ったの?^^」

きれいなお姉さん(友達)「うん、会社のみんなで行ったよ!きれいだった〜」

「写真とか撮った?私お花見出来なかったから、写真あるなら見たいな〜!」

きれいなお姉さん(友達)「あ・・・うん。写真は、撮ったんだけどね。捨てた。」

「えっ!捨てたの!?」

きれいなお姉さん(友達)「うん、まぁ普段も写真撮られるの好きじゃないんだけど。今回は・・・がなくなってたから。さすがに捨てた。」

「えっっっ!!!・・・・が消えた!!??(絶句)」



はい、何が消えたのでしょうか?

会社の人が大勢写った、何気ない写真の隅に写ったきれいなお姉さんの・・・






「頭」がまるごと






・・・・そっくり消えてしまっていたそうです。

メインコースのポラロイド話、逝きます。



ナースのコスプレで

あるとき、彼女とナースのコスプレをしました。





いえ、趣味ではないのですが。

知り合いの、とあるパーリィに呼んで頂きまして、その方の趣味で、参加者は強制的にナースにならなくてはいけなかったのです。


受付に並んでナースコスプレを配られるという(笑)。

しかも白衣だけでなく、サンダルとか帽子とか、小物も大変充実しておりました。


コスプレと言いましたが、よくドンキとかで売ってる「セクスィーナース」ではないんです、本当に病院に勤務してる看護師さんが着る、モノホンの白衣です。
趣味が本気ですね(笑)。





さて、それで、ドレスコードなわけですから、私達も着替えました。

普段着れないものを着ているので、主催者の方だけでなく、私達もだんだん楽しくなってきて、いっぱい写真を撮りました。



いつも写真撮られるのがきらいなお姉さんも、このときばかりは嫌がらず撮られていました。

実は、顔には出しませんでしたが、私は内心おびえていました。

デジカメだけど、何か写っちゃったらどうしよう!?・・・と。


写ってしまうことも怖いし、それを見た時どんな反応をすればいいのかもわからず、ヒヤヒヤしていました。


だって、あんまり怖がったら彼女に悪いような気がするし、でもなんでもない顔なんて出来ないし、適度に怖がるべきなのか?!とか。


しかし、そんな私の心配をよそに、デジカメをトイレで目を皿のようにしてチェックしたけど何も写っておらず、ほっとしました。彼女もどこかしら、ほっとしているようでした。

そして、私達は油断したのです・・・。

その場に浮かび上がってくる恐怖、ポラロイド

私は、趣味で写真を撮ったりもするのですが、特に今はなきポラロイドが大好きでした。あの、撮ったあとの現像を待つ時間がなんともいえず好きで、密かに

「一回きりの短編映画」

と呼んでいました。



最初は薄い黄色が浮かび上がってきて、まだ絵にもならない状態から、少しずつ輪郭が浮かび上がり、色が塗り足されていく・・・

そして少しずつ、物語の全体像が見えてくる・・・一枚の、美しい色合いの写真が完成する。そんなポラ特有の過程を愛していました。



まさかそれが、恐怖の"短編映画"となる日が来るとは思ってもみませんでした・・・。


ナース服は小物も完璧だったと最初にお伝えしましたが、私達は、ナースのサンダルを履いていました。わかりますか?あの、白いストラップの付いた、少し厚底の真っ白なサンダルです。





スカートは、膝丈でした(ミニじゃないですよ、本気のリアルなやつです)。


これで、当日の私達の足元が想像出来ましたね?


そして、非日常のパーリィに盛り上がっていた私達を、主催者の方がポラロイドで1人ずつ写真を撮ってくれました。


盛り上がり最高潮からの、Gのかかるような転落

「いやぁ〜ナース服楽しいねぇ。えー!ポラ持って帰っていいんですか!ありがとうございます。私、ポラロイドほんと好きなんですよ〜」

きれいなお姉さん(友達)「今日は久しぶりに楽しい!写真も撮れたし、来て良かった〜」

「この、ポラの現像待ってる時間って、すごい楽しいですよね。私密かにこれを短編・・・・・あれ?」

きれいなお姉さん(友達)「え、なになに?」

「いや、なんか・・・これって・・・あれ??」



・・・自分の目を疑いました。


もう一度確認しますが、私達は、ナースサンダルを履いていました。

スカートは膝丈でした。


ポラロイドが写しだしたものは、ナース服を着て笑ってる彼女でした。


でも

足元が・・・・





別人でした。





白いサンダルのはずが、写っていたものは・・・

汚れてボロボロになった、古い古いスニーカー

でした。

ここに辿り着くまで、何千キロ歩いて来たんだろうと思わせるほどのものです。


そして・・・・

足が・・・






太い、男性のもの

でした。

汚れて、スニーカー同様、何千キロ歩いたあとのようでした。






本当の話です。

浮かび上がってきたそれを見て、その場にいた誰もが、絶句しました。



ポラロイド

ですから。

これ以上のリアルなことなんて、あります?!



デジカメで後から見せられた写真、とかじゃないですから。

テレビの画面で見てる心霊写真なんか、このポラロイドで浮かび上がってくるという圧倒的なリアリティの元では、

極小の蟻

みたいなもんです。



・・・あのときの衝撃が、今でも忘れられません。



写真は、絶句して誰も何も言い出せないなか、きれいなお姉さんが

「ははっ、また出ちゃったかー!」と明るい乾いた笑い声を響かせ、


「記念に持ってかえろ♪」と、さっと仕舞ってしまいました。

フォローしたかったのですが、驚きすぎて、全く言葉になりませんでした。

帰り道でも、ぼーっとしてしまい、どこをどう帰ったかよく覚えていません。



あの日彼女が持ち帰ったポラロイドは、今でも彼女の自宅のどこかに

仕舞われているのでしょうか?

それとも、花見写真のように、捨てられたのでしょうか?

そして、あの足の男性は、何を訴えたかったのでしょうか・・・



背筋の冷たくなる話、いかがでしたでしょうか?

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きっと私に伝わります(笑)。読んで頂いてありがとうございました♪

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