私の通っいた高校は、悪さをすると男子はカツオ 女子はワカメ
もれなく友人の殆どがカツオであった。
カツオヘアーブームを作ったのは我が高校ではないかというぐらい。
カツオが溢れてた。
カツオ達は皆、マンハタンレコードやらユニオンの袋にLPを入れて
ズボンを腰で履いていて、
ワカメたちはパンツが見えそうなぐらいにスカートを短くまくり上げ
ルーズソックスを履いていた。
中型バイクの免許が取れるお歳頃で、SRというバイクが大流行
SRのバイクが連なって停まっていて後に乗せてくれる。
クラブ遊びにバイク遊び。
高校を中退した私には
そんなのもうつまらなかった。
スンゴ「今日は林がDJだぜ!いこ~ぜ!」
ナナオ「いかない。つまらん。もうあんたとも別れる」
スンゴ「はあ?わかれねーよ!ばかじゃん。」
ナナオ「別れるつってんだろ!もう目の前に現れるな!」
スンゴ「ぜってえ別れねえ!」
ナナオ「uzeeeeeee!!!!帰る!」
しらな~い。別れたもん。
と思ったが、結構大変だった。
毎日の送迎、鞄チェック、ポケットチェック
バイト先の見張り。
何と言う暇人だ。
バイトして買ったとかいう3万ぐらいの時計
ふーん。戴いとく。
本当につまんない。
こいつら。
バカばっかり。
猿みたいに覚えたてのSEXして。
何が気持ちいいのかさっぱりわかんない。
カエルかよ。
アホみたい。
もう高校のやつらとは全員会わない。そう決めた。
ハイドと寝る
ナナオ17歳
ハイドさん26歳
ハイド「女は一回寝るとすぐ彼女ヅラしやがる」
ナナオ「何それ?ナナオに言ってるの?」
ハイド「アハハ。ナナオちゃんって本当にかわいいね。」
ナナオ「。。。。。」
ハイド「オレね、両親居ないんだよ。ねーちゃんいるけどさ。ナナオちゃんはちゃんとした家庭の子だからオレと遊んでたらダメだよ。でも一生懸命毎朝働いてて偉いね。」
ナナオ「。。。。。。」
ハイドさんは飲食店の店長だった。
ハイドさんは語りだした。
母親が自分を最初から捨てるつもりで産んだこと。
母親はねーちゃんだけを連れて出て行った。父親が違うのかも知れない。
母親を探しに行った父親が事故を起こし、人を殺してしまったこと。
父親は、交通刑務所から出所したら自分を迎えにくるはずだったのに来なかった。
おじーちゃんとおばーちゃんに育てられて
おばーちゃんが死んだらじーさんに追い出された。
食べ物を親戚に恵んでもらうことのみじめさ。
誰かが気を遣ってポストに弁当を毎日入れてくれてたこと。
でもそれを食べたくなかったが泣きながら食った。
ある日、母親を親戚のおばさんが見つけた。
魚屋で貧乏臭く働く指の曲がった自分の母親に、金をよこせと言いに行ったこと。
学校に行かせろよ。みんな高校に行ってんだよ!
と金を出させて調理師の学校に行ったこと。
出生届(?)が出されてなくて、国家試験を取得できず、卒業が出来ないと言われたこと。
先生が一緒になって卒業まで手を貸してくれたこと。
父親が自分の店を見つけ出し、金をとりに来る。
どうせパチでもすんだろ。と思いつつ、ビッコひいた父親に5000円を渡したら
パートのおばさんが、「ハイド君のお金とらないで!」と泣きながら怒鳴り散らし
5000円を取り返して来てくれて泣いたこと。
俺さー、毎日パン買ってるだろ。
あれさー喰わないんだよ。食い物を持って歩いてないとなんか怖いんだよ。
パンが袋に入ったままゴミ箱に入ってた。
うちのババーいい歳こいてマリファナ吸ってやがるんだぜ。
俺そういうの大っ嫌いだから。
お前は絶対にやるなよ。
やったことないよ。。。そんなの。
ナナオ。。。自分の生き方に痛烈なパンチ☆を喰らう。