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13/12/27

マレーシアの国境近くで高速バスに捨てられて、終いには拳銃強盗にあった話

Image by Olia Gozha

拳銃を突きつけられた事は有りますか?

アメリカやカナダ等アグレッシヴなポリスメンがいらっしゃる所に住んでいらっしゃる方のお話を聞くと、人生に1回位、もしくは近しい友人がそういう目に会った方は結構いらっしゃるようです。


僕はマレーシアの国境近くの街、ハジャイで拳銃強盗に会いました。


忘れもしない、2008年か2009年の夏休みか冬休みです。


ごめんなさい、完全に時期を忘れました(笑)

でも19か20歳の時の話です。



大学入学後旅に目覚めた為部活を止めてしまった僕が2回目の旅で計画したのは1ヶ月かけての東南アジア周遊でした。


成田‐ベトナム‐カンボジア‐タイ‐マレーシア‐シンガポール‐インドネシア‐香港‐成田のお得な周遊チケット約11万円を購入し、夏休みが始まったその日に成田から旅に出ました!


各所で色々なトラブルや面白い話は有ったのですが今は割愛します。



事が起こったのはバンコクから高速バスでマレーシアへ向かっている時。

とにかく安い会社を探してバンコクの街をぶらぶらし、見つけた所は一見普通の旅行社でした。


他社と比較しても2$位しか違わなかったのですが、「安いところを探すのも貧乏旅行の醍醐味!」ってんで、満足して意気揚々とチケットを買ったのです。

確か25$くらいだったと思います、まぁこれもあいまいなんですが(笑)


出発当日

そこそこ古いバンが集合場所に止まっていました。


和田「ほぅ、、昭和の年代物の名作ですな。保存状態が良くないが銘もTOYOTAと彫ってあります。。これは真作でしょう!!」

なんて これから始まる大移動にドキドキ・ワクワクな僕は一人突っ込みを入れながらニヤニヤし錆の浮かんだバン向かって進んで行きました。

バンの横には運転手のようなおっちゃんが、、


和田「これマレーシア行きの○○社のバス?」

運転手のおっちゃん「ソウダ!キップワタシテハヤクノレ、シュッパツスルヨ!!ハリアッ!!ハリアッ!!」

おおぅ!ごめんよ!
もうそんな時間か!早めに来たのに、、とバンに乗り込むと無人、、、、

あれ?今日一人とか無いよな?

和田「おぃ、おっちゃ、、、」


運転手のおっちゃんに尋ねようとした時には運転手のおっさんはどこかに消えていた、、、、


運転手が消えた不安と、出発しないのに急かされた苛立ちという複雑な感情を抱えた僕は、変な顔して「へへへへ」と笑ってしまいました。

余談ですが、「へへへへ」と笑ったのはこの時が最初で、8年後の今もまだありません。



10~15分ほどたった時、ポツリポツリと

多分欧米系の方3人(女性一人と男性二人)、東アジア系の男性一人が集まり、なんか知らんが最初に到着した僕が切符集めをさせられ僕の座ってた場所(一番奥の席)は白人の人にとられてしまい、空いてる席は助手席のみ。


素敵な彼氏とのドライブデートを楽しむ様に心うきうきさせるでもなく、義務的に助手席に座る僕、そしてどこからともなく現れる運転手、一瞥くれた後に僕から切符を奪い取る。ここまで無言、、、、


「ゲェェェェッ、、、、ゲプ、、、、、、」


このやろ、どこかでコーヒー飲んでたな!
ゲップがコーヒー臭いんだよ!


と僕が心の中で悪態ついている事も関係なく、切符の数を確認しただけでバスは出発したのでした、、、、、


バンコクからクアラルンプールまでの18時間のバス移動の始まりでした。

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