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14/1/16

オープンキャンパスに行ったらスペイン語で研究室に引きこまれた

Image by Olia Gozha

「僕の研究室では、都市景観とそこの中で生きる人々の研究をやっているんだ。」

人生が変わってしまった一言。言った本人は覚えていらっしゃらなかったみたいです。


スペインに留学へ行くと言ってとある離島に住んでから1年後。

留年もしないでそのまま学校を卒業して、ストレートで浪人生になっていました。

え?

受験?


結果は聞かなくてもご察しください。


そんなこんなで、離島の情景も忘れられず日々浪人生を行なっていたある日です。

変なおじさん?

某TT大のオープンキャンパスがあったのでふわふわっと訪れていました。

この時まで、自分は何が勉強したいのかちょっとまだあやふやでした。

ビジネスなのか、それとも別のものだろうか。大学をひと通り見てある棟の廊下を歩いていた時です。


???「君、ちょっとよっていかない?」

不思議なおじさんに、声をかけられました。


「え、あ、はい…」

「いやー、うちはオープンキャンパスなんて関係ないと思っていたんだけれどもね、ちょっとくらいは新しい人勧誘しなきゃね!」


何なんだこのおじさんは…。


「君、どんなことに興味があるの?」

「スポーツビジネスにも興味があるんですが、最近はまちにも興味があります。実はスペインの離島に住んでいたことがあって…」

「え?スペイン住んでたの?Puedes hablar español??」


大学ってなんでもありの世界なんだなぁ…



そしてあなたは一体何者なんだ。




「ところでここって一体なんですか…?」

「ここは僕の研究室だよ。僕の研究室では都市景観とそこの中で生きる人々の研究をやっているんだ。」

ここでようやくこの人がこの研究室の教授で、都市景観いわゆるランドスケープとコミュニティデザインを研究している人だとわかりました。

コミュニティデザインと言うと、現在ではNHKのNewswebで火曜日のコメンテーターをしている山崎亮さんをはじめとしてとても有名になっていますが、当時はあまり聞きませんでした。その時もランドスケープの方が強く残っていました。


「まぁ、こういうのは大学院に来てやるひとが増えてきたんだけれどもね。」

「そうなんですか?でもすごく面白そうです!」

「だけど就職先がないんだよね…。まぁ興味あったら大学院になった時に来なよ!」

「その前にまず受験に受かります!絶対にここに来ます!」

「(苦笑)」

時期的には10月の中旬。大学入試まで後4ヶ月。

そう言えばなんですが、私はこの時理系。しかも、卒業してから数学3Cと化学物理を勉強するというむちゃくちゃな事をやっていました。

そして、英語はずっと苦手でした。留学行ったんだからというふうに言われますが、逆に留学へ行ってより英語が苦手になりました。

理由はスペイン語の単語と混ざることです。英語しゃべっているつもりが勝手にスペイン語になることだってあるんですもの。(今はないけれど)


とりあえず、某TT大は理系のトップ。

普通に考えてかなり無謀な挑戦で最終的に受けられませんでした

(某中央試験があまりにもひどすぎた)

そんなこんなで自分は別のなんだかすごく混ざっている学校に入学しました。

んでもってついこの2ヶ月前にこの先生に会いに行きました。


「こんにちは。先生覚えていますか?」

「お前誰やねん。」

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