top of page

13/12/26

主婦がいきなりラーメン店を開業する話 それも内装から新商品まで手作りで その8

Image by Olia Gozha


「バイトしてみない ?」



その一言で息子の心の何処にどのように響いたのかは分かりません。


でもちょっとだけその気になって


「やる」


と言ってくれたのは嬉しい誤算でした。



仕事は楽しくないと。


全く初心者の息子ですから当然失敗もあるけれども、出来れば褒めて。


息子のはじめての営業日には、心配して来てくれた友人も察してくれて。


「○○(息子)の作ったケーキ食べてみたいんだよぉ、メニューに入れてね」


などと声掛けしてくれました。


人との交流が苦手だったので、ハイになりすぎたのか翌日は休んだりしましたが、それでもその週の営業日をこなし、週給のバイト代を払う時、それはそれは嬉しそうな顔をしていました。



「始まる前は怖かったけど、けっこう楽しいね」



私はその一言を待っていたのですよ。


誰だって初めての給料は嬉しい。


私も座布団の上に並べた記憶があります。人に聞いてみても色々なドラマが満載で。人として自分で立つ最初ですから。


そんな体験をさせるためにこの一年がんばっていたけど、全ての努力が報われたような、そんな気がしました。頑張ってきて良かった、心底そう思いました。



この先どうなるのかは誰にも分からないながらも、少なくともしばらくの間は息子に無理のない仕事を提供できるのでしょうし、先行き息子の生き方も見えてくるのでしょうし。


息子には、私は友人関係に支えられたよ、人間関係は大切だよと伝えたい。



今週も息子は頑張っています。


この先がどうなるのかは分からないけれども、母と息子の試行錯誤は続くでしょう。




最後に、生垣の木を伐ってくれたIさん、駐車場の樹木を抜いてくれたNPOマンパワーの皆さん、石畳制作に協力してくれたくまさん、丸鋸が使えない私の代わりに材木を切ってくれたIさん、わがままな工事を請け負ってくれたD工務店の皆さん、開店を祝ってくれた皆さん、心配して毎日通ってくれた友人たち。ありがとう。



店舗のメイキング画像集

がんばるめん Facebookページ




つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その0:プロローグ】

2009年末、当時中学3年生。受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。理由は語...

paperboy&co.創業記 VOL.1: ペパボ創業からバイアウトまで

12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてな...

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(1)

※諸説、色々あると思いますが、1平社員の目から見たお話として御覧ください。(2014/8/20 宝島社より書籍化されました!ありがとうござい...

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程...

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

旅、前日なんでもない日常のなんでもないある日。寝る前、明日の朝に旅立つことを決めた。高校2年生の梅雨の季節。明日、突然いなくなる。親も先生も...

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

bottom of page