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14/12/8

歩いて九州を一周してみよう、って普通思う?「つまずき」

Image by Olia Gozha

しかし、経験不足はあっと言う間に僕を打ちのめした。まず、歩くペースを知らないのだから、どこまで進めるのか分からない。通い慣れた若杉山まで、すでに着けないのだ。時間はどんどん進み、昼を過ぎた。それでも、まだ半分の地点にも着いていなかった。


今までは自転車にも荷物を積むことが出来た。重さを分散して運ぶことが出来たのだ。しかし、歩くとなると背中ですべてを支えなければならない。まずは、そのためのザックを購入することから始まった。いろいろと相談して50Lほどのザックを手に入れた。これに何を積んでいけばいいのか。

まずは、食料だろう。ここでいきなりつまずいた。何を持っていけばいいのかわからないのだ。何が必要で、何を途中で購入することが出来るのか、自分は何を作ることが出来るのか、それが分からない。お金は余り無いから、自炊をしたかった。


そもそもこれが間違いの始まりなのだが。

次に着替え。衣食住の最初に来る奴だ。幸い暖かい時期なのでTシャツを多めに持っていくことにする。それに薄手のラガーシャツを一枚。あとは雨具でなんとかなるのではないかな?

そして住だ。手持ちのテントは重いのしかないが、これを持っていくしかないだろう。3kgはある奴なのだが。

それぞれ準備して詰め込んでみる。ザックが見る見る膨らんでいく。うーん。17kgにもなってしまった。僕の体力ではもっと軽くしたい所だ。もう一度、全部だして削れるものを探してみる。重さの大きな原因はお米とテント、そして水だ。とりあえず水をからにしてみる。お米は難しいなあ。でも、減らしてみる。

これでやっと14kg、まだ減らしたい所だ。しかし、その方法を思い付かなかった。後は諦めるか、それでも行くかなのである。

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