恋も失恋も2秒もいらない。
そう人は気が付いた時には恋に落ちてしまい、このくだらない感情に振り回されるのである。
告白
私は片思いという感情ほど不毛な感情は無いと思う。
まったくもって生産性が無い。
恋に落ちるのは2秒もあれば十分だ。
また失恋も2秒である。
なのに何故何年も想いを心に閉っておくのか。
まったくもって理解できない。
恋に落ち、振られるということは4秒でカタが付くのである。
当時のオレ氏22歳
とある美容院に通っていた。
担当の美容師はパークマンサーのようなアフロだった。
彼はトークが最悪につまらないのだが、
確かな技術者だった。丁寧に丁寧にスタイルを作りあげてく。
実に数学的だった。
基礎がある人間に惹かれるのである。
自分には積み上げて来た基礎が無いからだ。
素描が出来ないのに自分を画家だというやつに虫唾が走る。
私の恋のスイッチは謎である。
ある日突然ONになる。
きっとアフロのくせに緻密で繊細な技術と基礎に恋をしたのだろう。
ナナオ「おっし。次店行ったときまで好きだったら告白しちゃろ。」
2か月後
店の閉店時刻を見計らって店に直電
ナナオ「すみませーん。パキラさんまだいらっしゃいますか?」
パキラ「お電話変わりました。パキラです。あら?ナナオちゃんどうしたの?」
ナナオ「突然ですが、スキです。」
パキラ「え?え?ちょっとまって。今お店閉めるから、後で電話するね。携帯は?」
ナナオ「はい。わっかりました~☆000-000-000」
パキラはすっとんで来た。
そう、当時流行りまくってたビックスクーターに跨って。
革のライダースにチペアのエンジニアを履いていた。
2ケツで中目黒の川沿いの夜桜を見に行った。
バイクで通り抜ける桜のトンネルは美しくライトアップされ
うひょ~~~~っ
なんて叫びながら本当に楽しかった。
誤解を招きそうなので書いておくが、べつにあっちゃこっちゃでコクってるわけじゃない。
この時点で自らコクったのは、人生5打席目。ちな百発百中である。
ちなみに自分からコクった相手以外とは付き合ったことが無い。
同棲
当時一人暮らしのアパートに変態さんが出没しまくってた。
私はたまに、鍵を閉め忘れる。
が、本当にた。ま。に。だ。。。
ある日、部屋に帰ると、全てのブラジャーが無残にも真っ二つに切られてた。
鍵を閉め忘れたのである。変態さんは毎日来て鍵が開いてるかをチェックしてるのか。。。と思った。
またある日、大家が来た。ドアののぞき穴から光が洩れてると。。。
覗き穴が壊されてのぞき放題になっていた。
窓の前に男の人が立ってる!と2階の住人が教えてくれたり
とにかく変態に辟易していた。
カーテンを開けたら変態が外に立ってたりする。
目が合った変態は走って去っていくのだが、ガクブルである。
変態さんは見たことない若い学生風の男だった。
ブラジャーを切った変態は後日捕まり、警察が来た。
そんなこともあり、パキラと同棲を始める。
いや、勝手に住み着いた。その方が正しい。
結婚
パキラと付き合って3か月
ある日ママがやってきた。
マッマ「なに?あんた達同棲してんの?あらやだみっともない。結婚しなさい!!!」
ナナオ「ふぁ???」
マッマ「結婚しなさい!結婚!2月ね!丁度、この大安仕事空いてるわ。じゃココね。メモメモ」
ナナオ「ちょwwwマテヨwwwww」
マッマ「分かったわね!そこの男!」
パキラ「はっはぃいい。ワカリマシタ!!!」
マッマ「よろしい。 (シメシメ、これで一人片付いたわっ)」
2月って後3か月しかないじゃん。
でもケコーンか。悪くないな。
したことないし。
恋愛もめんどくせえし、飽きたしな。ケコーンでもしてみるか。