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13/12/19

転職大魔王伝「オレ、出版業界へ。」1

Image by Olia Gozha

taichijungleです。

G.G.Bというバンドのボーカリストと、WEBの仕事をしている41歳です。

10代後半から20代前半は絵描きを志して職を転々とし、20代中盤から20代後半は人生に迷って職を転々とし、30代以降はキャリアアップのために職を転々 とした結果、就職7回・アルバイト29種類・起業2回という落ち着きの無さの為、周囲の仲間に「転職大魔王」というありがたい称号をいただきました。

その中でそこそこ印象に残っているものを、順不同で憶えている限り綴っていこうと思います。

出版業界に入った時の話。

知り合いの出版業界の方が購読予約的なことをされていて少々プレッシャーなのですが、意を決して書こうかなと思います。

出版業界といってもちょっと特殊なジャンルでしたし、あまり良い会社さんではなかったので今回笑いどころは無いです(笑


尚、この話しは「業界全体がこうなっている」ということではなく、

この会社はこういうやり方をしていた」というように受け取ってください。

その点、誤解無きようお願い致します。


※調べてみたのですが、現在この会社は無くなっているようです。


オレ、原点に戻る。

これまた20代半ばの頃のお話しです。

アメリカから戻ってきたオレは、もう一度旅に出たくてやみくもに働いていました。

ダブルワークなどは当たり前で、あやしい仕事や人様に言えないようなことにも手を出し、とにかくお金を貯めることに必死でした。

だけど、数字に追われる営業職や歩合制の仕事をやり過ぎて、身も心も疲れ切ってしまいました。


オレ「オレ、何をしに東京に出てきたんだっけ...」


仕事帰りに朝焼けを見ながら自問自答する日々でした。


そして、


オレ「また絵が描きたいなぁ。」

オレ「描けなくても、絵に関わる仕事がしたいなぁ。」



と思いはじめました。

その時にたまたま求人を出していたのが、その出版社でした。

当時はネットもそれほど普及していなかったので、何も調べずに応募しました。


今だったら、絶対してなかったなぁ。

調べりゃわかってたもんな。


オレ、出版業界へ。

その小さな出版社は、画家・彫刻家の方の「画家名鑑」を作っている会社でした。

(業界をご存知の方はもうピンときていると思います)

その画家の方のプロフィールや作品を掲載し紹介する分厚い本です。記憶が確かなら、年1とかではなく、4ヶ月に1回くらい発行していたと思います。

オレは絵を描くのも見るのも大好きでしたし、名画も好きだけど、名も無い方が描かれたような作品も好きでした。

なので、この仕事なら楽しんで絵に関わっていけると思い込んでいました。


面接担当者は、現場のトップでキレイ系おしゃれの若い男性でした。

最初の世間話で、お互いに音楽をやっていること、スタッフの半分がミュージシャンだということで話しが盛り上がりました。


オレ「(こーれは当たりを引きましたよワタクシ♪)」

心の声


面接担当者「それでは、志望動機を聞かせてもらおうかな。」

オレ「はい!学生時代に絵を描いていましたので、絵画にかかわる仕事がしたいと思って応募しました!」

面接担当者「なるほど。でもウチは絵画を見る機会はほとんど無いけどね。」

オレ「え?本に載っている絵画を直接見たりはしないんですか?」

面接担当者「あれは全部画家さんから写真で届くんだよ。それをスキャンするだけ。」

オレ「そうなんですか。。画家さんに取材とかされる時に見たりはしないんですか?」

面接担当者「取材も全部電話だからね。ウチは完全にデスクワークだと思っていいよ。」


・・・・・。



オレ「(へ・・・変なほうを当てたかな?・・・・)」

オレ「(でもスタッフさんはほとんどミュージシャンらしいし・・・そんなに悪いところじゃないだろう・・・・)」


と考え、内定後即入社しました。

しかし、オレの転職経験の中でも忘れられない、切ない現実が待っていました。

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