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13/12/17

もと海外添乗員のぶっちゃけ話 その18 私の311 異国の地で受けた衝撃

Image by Olia Gozha

311の時どちらにいましたか?

私は中国で三峡下りをしていました。


三峡というのは長江にある三つの峡谷の総称です。長江下りともいいますね。

上流の重慶から船に乗り、河口の上海まで下るというスケールの大きな旅です。

(写真は世界最大のダム三峡ダムです。パナマ運河のように船で渡れます)

飛行機で成都入り、孔明の霊廟訪れ、長江沿いに劉備がなくなった白帝城やかの有名な赤壁を観光するので三国志好きにはたまらない旅でした。

311のニュースを見た時の衝撃は忘れられません。

中国語のため、内容は全くわからなかったですが、ひたすら津波に飲み込まれる映像とどこかのガスタンクが爆発している映像が繰り返し、放映されていました。

まるで、日本が終わったかのような映像でした。

添乗員は重要な仕事があります。

それは日本側との窓口。情報を集め、お客様に伝えなければなりません。

毎日現在の状況をネットで調べ、行方不明者数などの情報をお伝えしたり、旅行会社本体がお客様のご親族の方と連絡が取れたかどうかの報告をします。


あれほど、辛い添乗はありませんでしたね。


ただ数日後、ガイドさんから貰った新聞には感動しました。

その新聞にはこう書かれていました。

『天地乱れても、人の心乱れず』



その後、海外各国添乗に行く度、世界中の人から応援されました。


旅を通じて世界と繋がるというのはこういうことなんだなーと強く感じましたね。


『日本がこれまで助けてくれたから、今度は私たちの番だ』って色んな国で言われました。小さな女の子に『募金ね』って言われて1ユーロ手渡されたこともありました。

諸外国とそういう関係を築いてきた日本人の先輩方に感謝しつつ、その関係がより深くなるように努力していきたいと思います。

その後

311後、数ヶ月に渡って航空機のクルーが日本に泊まりたくないということで、西周りの全ての便が勧告・仁川空港経由になったり、国によっては入国時X線チェックされたり、結構大変でした。

いち早く、直航便を再開してくれたルフトハンザ・ドイツ航空さんには感謝感謝です。


最終回まで残り2回。

最後までお付き合いいただければ幸いです。


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