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13/12/21

BASEだいたい一周年。一年前、目の前で起きた全てが新鮮だった話。

Image by Olia Gozha

BASEが会社になってから1年くらい経ちました。
今では5万店舗近くのショップがオープンして、さらに成長が加速してます。

僕は今BASEに所属しているわけではないのですが、BASEのおかげで勉強になったこともたくさんあり、スタートした時を思い出したので書き留めておこうと思います。

※このストーリーは「ダメバンドマンの人生がMac一台で180度変わった話③」のラストから繋がっています。



2012年5月某日 六本木

ミッドタウン西交差点を曲がり「Gaston & Gaspar」と大きくサインされたイタリアンのお店に駆け込む。

そこにはサングラス・ひげ・スタイリッシュなジャケットの九州男児な方が座っていた。家入一真さんだ。

見た目はとても怖かったのだが、ゆるい口調でLivertyのことと、1人の男の子を紹介してくれた。

のちに株式会社BASEの代表となる、鶴ちゃんだ。


鶴岡 裕太「僕こういうの作りたいんですよ!」

シュンキ「おおお!楽しそうだね!」

鶴岡 裕太「デザインで参加しちゃいましょ!」

シュンキ「OK!」

このくらいの会話で、六本木にちょくちょく行くことになった。

僕はフリーのデザイナーだったので、新しいことにはどんどん挑戦したいと思っていたところだった。このチャンスをくれた家入さん、大川さん、鶴ちゃんには本当に感謝してます 感謝しかないです 感謝しかあるです



最初は二人で話したものの、鶴ちゃんの人徳もありエンジニアやプランナーが集まってきてくれた。僕の知らないところで声をかけていてくれたんだと思う。



みんなでサービス名を決めるのはバンド名を考える時と似ていて、くだらない名前を1時間くらいアホみたいに言い合った後、BASEという名前に決まった。

基地だ。基地というと「なんか黒そう・マッチョ・攻撃的」なイメージがあるが、使って欲しい人達を想像すると、違ったイメージの基地を考える必要があった。



「(ロゴってやっぱ俺が考えるんだよな…)」

「(昔、鶴見側沿いに基地作って遊んでたな…池野ん家の近くで…アイツ元気かな…いやそれは今はいいか)」

「(ワクワクするような基地…しかもコンセプトが「誰でも簡単に」…)」

「(んーなんか強いイメージの基地は違うんだよな…硬いヤツはダメよ…柔らかい基地がいいな…。柔らかい基地ってなんだよwww 平和かwww 布で作りました!ってうるさいわww)」

「(そう言えばテントって布でできてるよな?しかも誰でも簡単に作れるってコンセプトと合ってるし…可愛いテントってなんだろ…可愛い布ってテキスタイル的なあれだな…)」

「(テキスタイルの本でインディアンのテント作ってるの見たな…あれ可愛かったな!インディアンのテントぐぐろググろ)」

「(ティピっていうんだなふむふむ…これWikipedia見れば見るほどコンセプトに合ってるな…ゲルより簡単にとか書いてあるぞ…しかもティピ立てるのは昔は女性の仕事だったのか…女の子にもジャンジャン使ってほしい!)」


そんな感じでロゴが完成。名前とロゴができるとチームの士気はやはり高まる。



初めてのチーム

(立ち上げ時)



ウェブサービスを作るのは初めてで新鮮だった。

「(どんなレイアウトだと新規登録してもらいやすいのか、意識せずにドコにいるか理解できる構成か、遷移は不自然じゃないか、新しいページを表示してから5秒以内ドコに目がいくか、クリックしやすいボタンはどんなものか、カラーのルールはどのようにするか、アイコンだけで伝わるか伝わらないか、それら全てはシンプルに叶えられているか…ブツブツ)」

みたいな細かいことを箇条書きにして確認しつつ「なら、カラーはこれがイケテル」とか大枠との調整をしていった。鶴ちゃんにもウェブサービスってこういう作り方するの?これってあり?とかビギナーな質問をたくさんした。



前半はデザイナーが1番スピードを出すべきだと思っているので、より早くより具体的に話を詰めてしまうのが僕は好きだ。

後半はちらばってしまったものを整理する役目がフィットする。そして辛いのが、今まで作ったものを完全に頭から取り外して考え直さないといけない時もある。

チームで一つの目標に向かうのはバンド時代に経験していたが、やはり作るものも人間も違うとなると分からないことだらけだった。



その中で「チームで動く時、大切なこと」を学んだ気がする。※自分なりの見解なので上手く伝わらなかったらごめんなさい。

・誇張してでも盛り上げる
自分たちに言霊を浴びせて踊り切ることは、モチベーションの向上だけでなく、メンバー同士の恥ずかしさや照れみたいなものを無くすことができる。

・周囲から見て喧嘩してるくらいが調度いい
ズバズバ言うのは良いことだ。多少相手が傷つこうが構わない。その分、相手がズバズバ言ってくる時も許す。相手がこう思ってるんじゃないか…とか、無駄な心配はしなくて良い。

・一緒にご飯を食べる
一緒に生活するのが良いことかは分からないが、一緒に食事するのは間違いなく良い。こういう仕事だからこそ、パソコンから離れた時に何をしているかが重要で、それは多くの場合食事だ。「これ…うめぇ…!」とか言っていれば良い。人を見る時間にする。



新しいメンバーが入ったり、沖縄合宿をしたり、リバ邸で朝まで語ったりしているうちにサービスリリースの日が来た。

すでにライバルもいる。




「公開しますよー!」

鶴ちゃんからメッセ。。。が来ているのに後から気付いた。寝てた。twitterやFacebookを見たら凄いことになっていた。ここからまた、デスクに張り付くことになった。

とにもかくにもリリースまで漕ぎ着けることができたのは、チームの強さとメンバー間の優しさだと思った。誰かが折れそうでも鶴ちゃんがちゃんとマネジメントしていた。




卒業

DOWNSTAIRS COFFEEにて

鶴岡 裕太「BASEは会社にすることにしました!しゅんきさん雇われるタイプじゃないっぽいので…抜けますかね?」

「さすがよく分かってらっしゃる…ちょこちょこBASEに絡んでいけたら嬉しいけどね!」

鶴岡 裕太「おなしゃす!」

「次は自分でやってみるよ!(LP作成サービスとかやりたいなぁウェブフライヤー的な)おなしゃす!」


そんな感じで今は企画ごとに絡んだりしている。ウレシイ



チームで動いてみて1番成長した部分は、スルーすることを覚えたということだ。

心が折れないように自分をコントロールするのは無理なので、答えが出ないようなことに関して考えるのやーめよ!って感じでスルーできるようになった。

サービスにとって重要で無い部分は無視できるようになった。

まだまだBASEは成長するだろうし、面白い企画をどんどんやると思う。




まだ一周年!

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