top of page

13/11/27

モテる男と青汁の出会いと別れ

Image by Olia Gozha


いつものように『タントウコウ』を30分こなし、

じんわりかいた汗と湧き上がるエネルギーをなだめるため、

収功で気を落ち着かせた後、

喉の渇きを感じたので台所に向かうと、

なにやら見慣れない青汁があった。

「えがおの青汁コラーゲン」

コラーゲンとヒアルロン酸配合で、

鮮やかな緑カラーとピンクの使い方が特徴的。


ターゲットは40代女性あたりか。

美と健康に配慮するマダムにぴったりのパッケージ。

好奇心旺盛なモテる男にとって、

未知のアイテムは見るだけで興奮するのだ。


さっそく開封、の前に、

パッケージ裏の原材料をチェック。


モテる男たる者。

己の身に入るもの全てを、

入念にチェックするのは当然の責務だ。


原材料に目をやるとすぐに視線が止まる。


"甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物)"


「くっ・・や、やはりこいつもか・・・!」

モテる男にとって甘味料と名のつくものは

蚊やGやクモやムカデやなんらやかんやらと匹敵するほどの大敵。

左ポケットからiPhone5をさっと取り出し、

Google Chromeを開いてさっそくググると、

体に毒だという記事が溢れかえる。


「このまま捨てさるべきか。

 いや、しかし、未知なる味を知るのもまた一興。」


封を開け鮮やかな緑のスティックから粉末状の青汁をコップに入れ、

浄水器を通した天然の地下水を注ぎ、

マドラーでかき混ぜ意を決して飲む。


ゴクッ・・

ゴクッ・・

ゴクッ・・


「甘い!」


「甘すぎるぞハート!」


「燃え尽きるほどヒート!」


例えコラーゲンやヒアルロン酸が

お肌をプルプルにしてくれようとも、

甘味料が入った瞬間にそれは敵と化すのだ。

コップの中身はすぐさま排水溝へ。

残り19スティックは全てゴミ箱へ。

出会いがあれば必ず別れがある。

それを身をもって体験した瞬間だった。


■□■□■□■□

モテる男も活動中の肝臓腎臓強化部。

昼も夜もパワフルに活躍でき、

女性にはもちろん、

年齢・性別・仕事・趣味を超えてモテる男を共に目指そう。

参加人数は現在870名超え。

日々活発な意見交換がされている。

"元気があれば何でもできる"。

元気になりたいと望むなら、

ぜひ勇気をだして門をたたいてほしい。

http://souryumon.com

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

忘れられない授業の話(1)

概要小4の時に起こった授業の一場面の話です。自分が正しいと思ったとき、その自信を保つことの難しさと、重要さ、そして「正しい」事以外に人間はど...

~リストラの舞台裏~ 「私はこれで、部下を辞めさせました」 1

2008年秋。当時わたしは、部門のマネージャーという重責を担っていた。部門に在籍しているのは、正社員・契約社員を含めて約200名。全社員で1...

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくても良い。その後、本当に学校に行かなくなり大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は...

テック系ギークはデザイン女子と結婚すべき論

「40代の既婚率は20%以下です。これは問題だ。」というのが新卒で就職した大手SI屋さんの人事部長の言葉です。初めての事業報告会で、4000...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

bottom of page