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13/11/25

OLが脱サラをして、未経験ながらデザイナーになった話

Image by Olia Gozha


私はウエディングエプロン デザイナーです。

私はネットショップでオリジナルのエプロンを販売しています。

結婚式の演出用で、花嫁さんがウエディングドレスの上に着用するエプロンです。

すなわち、ウエディングエプロンです。



こんな風に伝えると

「お裁縫が得意なんですね」

と言われますがそんなことはありません。w


商品の製作は、縫製工場にお任せしています。

工場は地元に貢献したいとの思いから、大阪の会社にお願いしています。

私は大学卒業後、ホテルマンをしていました。

ネットショップの経験なし、デザイナーの経験なし。


ブランドを立ち上げたい!

エプロンを作りたい!


そんな想いだけで起業しました。

資金はホテルマン時代に貯めた300万円です。


エプロンのイメージは出来ていたので、

それを形にしてもらえる工場をネット探しました。


「小ロット オリジナル エプロン」

「小ロット 縫製 大阪」


数社のうちから

ひとつの会社にお願いしました。

会社は決まったのですが、

向こうから言われていることがわかりません。

「パターンを出してください」

「これは一反買いになります」

「これは6人取りになります」

素人の私にはチンプンカンプンです。


結局は、

「デザインの設計図を出してください」

「53メートル生地をまとめて買ってください」

「型紙の取り方で、6の倍数で発注した方が無駄がない」

こんな意味合いになります。

初めてのデザイン画は折り紙

デザインの設計図は書いたことがないので、

ひとまず折り紙を切ったり貼ったりして

頭の中のイメージを画像化しました。

実際の写真です↓

素人とはいえ、さすがこれはダメだろうと思い

イラストを書いて提出しました。


イラストを見た工場のおじさまは口をあんぐりです。

工場のおじさま「こんなに生地を沢山使ったエプロンは作ったことがありません」

「良いんです!」

工場のおじさま「フリルが多いと思います」

「良いんです!」

工場のおじさま「スカート丈が長いと思います」

「良いんです!」

工場のおじさま「ぶっちゃけ生地にお金をかけすぎだと思います。デザインも複雑で費用もかさみますよ。」

「良いんです!」


「これで良いんです!」

と押し切って出来た最初の試作品は、

サイズも小さくて着れないようなものでした。

イラストだけで設計図がないので仕方がありません。


でもなんとか伝えようと

その試作品のエプロンを着て

「ここの角度をあと7度傾けたいんです」

「ここをあと15mm長くしたいんです」

「ここをもっとふんわりさせたいんです」

何度もやり取りをしました。

いくつかの試作品を経て

生まれたのが今販売しているエプロンです。


この折り紙で作ったイメージからやり取りを経て


こうなりました。


おじさまはずっと「うーん」と言っていましたが、

完成したエプロンが半年後に「雑誌JJ」に取り上げられると

「わからないけれど、これはアリなのかもしれない」と認めてくれました。


行動に移す前は、

デザイナーになるには専門学校を出なきゃなれない。

そんな風に思っていました。

でも時代の流れのせいか

個人を相手にしてくれる工場も増えました。

ネットショップが月に1000円程度の費用で持てるようにもなりました。

少ないコストで自分のお店を開くことが可能です。

お店だけじゃなく

CDや本を出すのも簡単です。

これだけで生活するのはまた別の苦労がありますが

好きなことを形にすることは簡単な世の中だと思います。

私の幼少期の夢はファッションデザイナーでした。

高校時代の夢はプロダクトデザイナーでした。

大学時代の夢は社長でした。


思い返してみると全て叶っています。

自分で自分の夢を叶えられたことを

嬉しく思っています。

「パリに文房具の店を出す」

私の夢リストのひとつです。

今は文房具も作っていないし、

パリに縁もないけれど

これも叶うかもしれません。

そう思わせてくれる今の時代の可能性に感謝しています。

行動したもの勝ちです!

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