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14/1/11

とある宇宙開発エンジニアの独白・其の壱~私が小説家になろうと思ったワケ~

Image by Olia Gozha

初めまして

現在私は某メーカーにエンジニアとして勤務する傍ら、BASYOUと言うペンネームで電子書籍専門の小説家としても活動しております。

ブログは此方【http://ameblo.jp/basyouden/

今回から数回に分けて私が紆余曲折の末、現在のライフスタイルを手に入れた経緯をお話ししたいと思います。

学生の皆さんが進路を決める一助となれば幸いです。

将来の夢はマッドサイエンティスト


男の子が幼い頃に憧れる物と言えば、大体はスポーツ選手とか変身ヒーローが多いのではないだろうか。

そんな中にあって、幼少期の私が思い描いた将来像は、研究室に籠ってフラスコを片手に怪しい液体を弄くり回してニヤニヤしている狂気の科学者……

ロックマンで言えば味方のDr.ライトよりも悪役のDr.ワイリーを応援してしまう。

私はそんな、ちょっと変な感性を持った子供だったと思う。

小学校に上がり、大勢の人間に混じる様になると、この夢は年を経る毎に変化していく事になる。

ある時は建築家


ある時は刀鍛冶


他にも陶芸、デザイナー、カメラマン、作曲家、イラストレーターetcetc…

とにかくコロコロ夢が変わる。

お陰で進路相談がすんなり終わった試しが無い。

教師も親も呆れ顔だったのを覚えている。

しかし、一貫していたのは物が作りたいと言う事だった。

否、それは正確な表現ではないかもしれない。


自分にしか作れない物を作りたい。

でも何を作りたいのか解らない。


私は酷い三日坊主だった事もあり、とにかく面白そうだと思った事は何でもやってみるのだが数ヶ月も経つと……


母親「あなた最近アレやってないじゃない。どうしたの?」

「あぁ…あれ何か合わなかったから止めた。」

母親「ふぅ〜ん……」

となり、次の日には新しい物が目に入っている。

学校生活は延々とそんな事の繰り返しだった。

オタク、コミケに立つ

転機が訪れたのは大学生最初の冬、友人に連れられて初めてコミックマーケットに行った時の事だ。


高校時代から所謂「萌え」にハマり立派なオタクへと成長していた私は、素人に本が作れて、尚且つそれが売買されていると言う事実に驚愕した。

こんな世界が有ったのか!!

取り敢えず知ったら試さないと気が済まないのが私である。

出店する方法も知らないのに本を書こうと決心してしまった。

漫画は絵が下手だからパス、情報本は調べるのが面倒くさいし、ゲーム何てそれこそどうやって作ったら良いんだ……


消去法の末決まったのが創作小説。

ライトノベルが大好きな私は、家にある大量の蔵書から表現を盗みつつ

半年かけて何とか長編小説を一本書き上げた。(そう、何故か挫折する事も無く)

既に原稿は残っていないが、不良少年が憧れの女の子と精神が入れ替わってしまうと言うラブコメ物だったと記憶している。

しかし、ここに至ってコミックマーケットに出店するには物凄い倍率の抽選を勝ち残らなければいけないと言う事実を知った私は、あっさり出店を諦めてしまう。


「とは言え…せっかく出来たのに勿体無いな……賞にでも持ってってみるか……」

軽い気持ちだったこの決断が、長い長い小説家の道が始まった瞬間だった。

続く

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Image by Jukka Aalho

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